なぶんけんブログ|奈良文化財研究所に関する様々な情報を発信します。

「奈文研ニュースNo.53」

「奈文研ニュースNo.53」

「奈文研ニュースNo.53」(NABUNKEN NEWS No.53)を電子公開しました。 本文をPDFで閲覧いただけます。 https://www.nabunken.go.jp/publication/nabunkennews.html ・埋蔵文化財センターの40年と今後(難波 洋三) ・檜...

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「奈文研ニュースNo.52」

「奈文研ニュースNo.52」

「奈文研ニュースNo.52」(NABUNKEN NEWS No.52)を電子公開しました。 本文をPDFで閲覧いただけます。 https://www.nabunken.go.jp/publication/nabunkennews.html ・新庁舎の建設に向けて(松村 恵司) ・藤原京跡左京三...

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ビックリはくらんかい、オープン!

ビックリはくらんかい、オープン!

12日(土)、平城宮跡資料館の夏の企画展「平城京ビックリはくらんかい-奈良の都のナンバーワン-」が オープンしました! 初日からたくさんの方々にお越しいただきました。ありがとうございます。   前回も少しご紹介しましたが、この企画展では平城宮跡で見つかったたくさんのもののなかか...

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復興調査への支援(福島県南相馬市東町遺跡・上渋佐原田遺跡 その10)

復興調査への支援(福島県南相馬市東町遺跡・上渋佐原田遺跡 その10)

7月7日~11日の支援状況  上渋佐原田遺跡B区の調査は山場を迎えつつあります。出土した遺物から、遺跡は貞観11年(869)に発生した大地震の後に移転してきた集落である可能性が浮上してきました。  先週の調査では、竪穴建物の埋土の堆積状況を記録に残しつつ掘り下げを進め、床面・柱穴・竈(かまど...

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(32)平城京の街路樹

(32)平城京の街路樹

高さ10メートル 都の偉容表現  広大な平城京には縦横に直線道路が設けられ、碁盤目状に区画されていました。主要道路である大路の幅は14~37メートルほどでしたが、平城京最大の朱雀大路は、長さが4キロ弱、幅は75メートルもありました。大阪の御堂筋の長さが4キロ、幅が44メートルですから、1300...

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(31)役人の休日

(31)役人の休日

6日に1日リフレッシュ  今日は日曜日。休日です。みなさん、どうやって過ごしますか?  私たちは現在、月火水木金と5日働いて(あるいは学校に通って)、土日と2日休んでいます。奈良の都の役人は、何日働いて、何日休んでいたのでしょうか。  当時の法律では、5日働いて1日休む、と定められていまし...

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出土品と伝世品

出土品と伝世品

2014年7月  あたりまえのことですが、土の中から出てきたものが出土品。だから、遺跡を掘って出てきたものは、みな出土品ということになりますが、世の中には古いものであっても埋まることなく大事に保存されてきたものがあり、それを伝世品と呼びます。  4月の人事異動で博物館から研究所へ転任してきて、久しぶ...

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(30)古代の計量カップ

(30)古代の計量カップ

税の公平性を図る  みなさんの家の台所にある計量カップ。お米を炊く時や料理の時に、なくてはならない道具ですね。  奈良時代にも同じような計量カップがありました。それは下の写真のようなコップ形をした須恵器です。底に低い台が付いたものが多く、墨で「二合半」や「四合」と、土器の容量を書いたものがあ...

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(29)柱穴を掘る

(29)柱穴を掘る

縄文期からの工法  スクープです。古代人が柱を立てるための穴を掘る姿を捉えました。  できるものなら、タイムマシーンに乗ってこんな写真を撮ってみたいものですが、本当は古代人に扮(ふん)した奈文研の研究員です。しかし柱を立てる穴は本物、平城宮第一次大極殿を囲む回廊の南面に建つ楼閣の巨大な柱穴(...

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復興調査への支援(福島県南相馬市東町遺跡・上渋佐原田遺跡 その9)

復興調査への支援(福島県南相馬市東町遺跡・上渋佐原田遺跡 その9)

6月30日~7月4日の支援状況   上渋佐原田遺跡、東町遺跡ともに、調査期間が残すところあと1か月となりました。梅雨にも関わらず天気に恵まれ、作業が急ピッチで進んでいます。今週も南相馬市、福島県の調査員に加え、白河市、北塩原村、奈文研職員が参加しました。   上渋佐原...

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重要文化的景観選定地情報の公開

重要文化的景観選定地情報の公開

景観研究室では、文化的景観に関する基礎的・体系的な調査研究の一環として、国の重要文化的景観選定地の情報についても収集・整理しています。 その成果の一部として、奈文研ウェブサイトにおいて重要文化的景観選定地情報の公開と更新を行っております。 https://www.nabunken.go.jp...

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(28)古代の食事情

(28)古代の食事情

調理法示す包丁の跡  写真の骨は、真鯛(まだい)の主上顎骨(しゅじょうがくこつ)という頭の骨です。藤原宮の造営時に掘られた運河に棄(す)てられていました。約2センチ・メートルの小さな骨で、運河跡の土をフルイにかけて見つかりました。  この骨を顕微鏡で観察したところ、包丁で切断した痕跡を確認できま...

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(27)平城宮の警備

(27)平城宮の警備

宮城門 特定氏族が配属  平城宮の正面中央に開く朱雀(すざく)門。平城遷都1300年祭で、この門を警護する衛士隊(えじたい)の姿が再現されたのを覚えている方もいると思います。今回は平城宮の警備の話です。  奈良時代の平城宮は、周囲を高さ6メートル近い築地塀(ついじべい)で囲まれ、内部も施設ご...

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復興調査への支援(福島県南相馬市東町遺跡・上渋佐原田遺跡 その8)

復興調査への支援(福島県南相馬市東町遺跡・上渋佐原田遺跡 その8)

2014年6月23日~27日の支援状況  6月も終わりが近づいてきました。週末の現地公開も盛況に終わり、調査もいよいよ後半戦です。  東町遺跡は調査が順調に進んでおり、収束がみえてきています。というわけで奈文研職員は上渋佐原田遺跡の調査に参加しました。これまで掘ってきたA区は図面の作成や全景...

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第114回公開講演会の開催

第114回公開講演会の開催

去る、平成26年6月28日(土)に第114回公開講演会が当研究所平城宮跡資料館講堂において開催されました。 初めに松村所長による挨拶と引き続いて「藤原宮の地鎮と富本銭」と題しての特別講演、次に桑田研究員による「役人を育てる」、若杉研究員による「壁画古墳の世界-星宿と四神」と題しての講演がありました。...

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食堂の裏手

食堂の裏手

2014年7月  社員食堂(しょくどう)の話ではありません。「じきどう」と読みます。  古代寺院においては、食堂は僧たちが一同に集って食事をする重要な施設でした。2013年度に当研究所が発掘した薬師寺の食堂も、例外ではありません。発掘調査によって明らかになった食堂の遺構は、東西47.1m、南北21....

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飛鳥資料館 写・飛鳥の甍

飛鳥資料館 写・飛鳥の甍

現在、当館では飛鳥の甍を「写し」た写真を募集しておりますが、今日は別の「写し」の世界をご紹介しようと思います。この屋根をみて、あっ、と思った方はかなりの建築好きかも?     キトラ古墳の近くに位置する檜前の集落は、重厚な屋根の民家が多く建ち並びます。特に、入母屋屋...

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奈良文化財研究所学報「第23冊(1975) 平城宮発掘調査報告Ⅵ 平城京左京一条三坊の調査」

奈良文化財研究所学報「第23冊(1975) 平城宮発掘調査報告Ⅵ 平城京左京一条三坊の調査」

奈良文化財研究所学報「第23冊(1975) 平城宮発掘調査報告Ⅵ 平城京左京一条三坊の調査」(NARA IMPERIAL PALACE SITE EXCAVATION REPORT VI SURVEYS IN THE THIRD WARD OF FIRST AVENUE, EASTERN SEC...

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(26)掘らずに遺跡を探る(下)

(26)掘らずに遺跡を探る(下)

電磁波で地下探査  土の中は、人間の目が物を見るために必要な光を通すことができません。その代わりに地中を通ることのできる電気や振動を使ったり、地中のものが発する磁気を測定することで、土の中の様子を探ろうというのが、物理探査と呼ばれる方法です。  具体的には、地中に電気を流して抵抗を計る電気探...

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(25)掘らずに遺跡を探る(上)

(25)掘らずに遺跡を探る(上)

空撮画像から位置分析  土の中に埋もれている遺跡。その中身を探るにはどうすればいいでしょう?  一番確実な方法は土を掘ってみること。そう、発掘です。昔の人々の暮らした跡や使った道具を掘り出す発掘は、わくわくする作業です。  でも、遺跡は一度掘り返すと、同じ状況には二度と戻りません。歴史がた...

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