なぶんけんブログ|奈良文化財研究所に関する様々な情報を発信します。

2015年7月アーカイブ

文化的景観資料集成第2集『文化的景観保存計画の概要(Ⅱ)』の刊行

文化的景観資料集成第2集『文化的景観保存計画の概要(Ⅱ)』の刊行

景観研究室では、文化的景観資料集成第2集『文化的景観保存計画の概要(Ⅱ)』を刊行しました。本シリーズは、景観研究室が継続的に進めている文化的景観の基礎的・体系的な調査研究に関する成果の一環として刊行しているものです。   今回刊行する第2集は、2010年3月に刊行した文化的景観資料集成第1集『文化...

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ドングリの木

ドングリの木

 梅雨明けから10日が経ちましたね。長い眠りから目覚めた蝉たちも早朝から一斉に鳴き始めています。  平城宮跡には蝉たちが集まる樹木が多数あります。佐伯門跡から第一次大極殿に向かって一本の並木道があります。春には多種類の桜が美しい通りですね。  夏を迎え、木々は緑の葉をたたえ蝉たちがたくさん集まってき...

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文化的景観保存計画の概要(Ⅱ)

文化的景観保存計画の概要(Ⅱ)

「文化的景観資料集成 第2集 文化的景観保存計画の概要(Ⅱ)」を電子公開しました。 本文をPDFで閲覧いただけます。 https://www.nabunken.go.jp/org/bunka/land-material.html   表紙 ...

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(105)平城宮と百万塔

(105)平城宮と百万塔

5年半こつこつ大事業  天平宝字8年(764年)9月、ときの権力者、藤原仲麻呂が反乱をおこしました。この反乱をしずめた称徳天皇は、乱で亡くなった人々を悼み、また国家の安泰を願って、百万基もの木製の三重小塔を作らせました。これが百万塔です。完成後に奈良やその周辺の10のお寺に10万基ずつ安置されまし...

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文化的景観研究集会(第7回)開催のお知らせ

文化的景観研究集会(第7回)開催のお知らせ

景観研究室では、2015年11月28日(土)〜29日(日)に文化的景観研究集会(第7回)「営みの基盤 –生態学からの文化的景観再考−」を開催いたします。   今回の研究集会では、人々の営みの基盤としての自然環境に着目し、それらをいかにして一連のものとして...

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全国遺跡報告総覧によくあるご質問を追加

全国遺跡報告総覧によくあるご質問を追加

よくあるご質問を集めたページを公開しました。 一般利用の方と自治体担当者の方向けです。 ・登録されている報告書に都道府県ごとに偏りがあるのはなぜですか。 ・古い報告書が登録されていないようですがなぜですか。 ・以前あった遺跡資料リポジトリとの違いはなんですか。 ・自機関で発行した報告書...

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(104)古代のカレンダー

(104)古代のカレンダー

巻物 板に書き写し  みなさん、ゴールデンウィークはいかがでしたか? 今年は、秋にも大型連休がありますね。  過去のできごとを振り返るにも、今後の予定を立てるにも、あるいは、今日の日付の確認にも。カレンダーは、私たちの生活に欠かせません。  奈良の都においても、カレンダーは必需品でした。  ...

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全国遺跡報告総覧に奈良文化財研究所の刊行物を登録開始

全国遺跡報告総覧に奈良文化財研究所の刊行物を登録開始

全国遺跡報告総覧に奈良文化財研究所の刊行物を登録開始しました。 http://sitereports.nabunken.go.jp/ja/list/29/J84604 ...

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(103)習書の文字

(103)習書の文字

上達目指し繰り返し  漢字練習が今週末の宿題、という人はいませんか? 古代の役人も皆さんに負けないぐらい、一生懸命漢字の練習をしていました。 以前、「難波津の歌」での手習いをご紹介しました。今回は同じ文字の「繰り返し練習」の紹介です。  写真の木簡では、ぎっしりと、同じような漢字を繰り返し練習し...

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平城宮の祥瑞

平城宮の祥瑞

2015年7月   天は為政者の政治が良ければその褒美に祥瑞をもたらして徳治の証とし、悪ければ災害や日食月食などの異変をもたらして苛政に警告をする。為政者は不祥事があれば自らの不徳を恥じるのであった。そんな天人相関思想を奈良時代には大陸から受容していました。祥瑞には、甘露、慶雲、鳳凰、三足烏、赤雀、...

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SNS連携ボタンを設置しました

SNS連携ボタンを設置しました

全国遺跡報告総覧にはてなブックマーク、Google+、twitter、FacebookとのSNS連携ボタンを設置しました。 http://sitereports.nabunken.go.jp/ja ...

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梅雨空の下

梅雨空の下

 梅雨入りから一ヵ月以上経ちました。今週は特に蒸し暑さを感じる日々が続いているので、梅雨明けが待ち遠しいところですね。  さて今回は、梅雨時を彩る花の一つ「アジサイ」をご紹介しましょう。 平城宮跡資料館駐車場近くの雑木林の中にひっそりと咲いています。ご存じの方もおられるかもしれませんが、私たち...

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(102)大極殿 なぜ二つある?

(102)大極殿 なぜ二つある?

政務と儀式 使い分け  大和西大寺駅から近鉄奈良駅へ向かう電車に揺られていると、左手の遠方に第一次大極殿が見えてきます。この建物は、2010年の平城遷都1300年を記念して奈良時代の姿に復元された平城宮を代表する建物です。  でも、「第一次」とはどういう意味でしょうか。「第二次」よりも前のものと...

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「奈文研ニュースNo.57」

「奈文研ニュースNo.57」

「奈文研ニュースNo.57」(NABUNKEN NEWS No.57)を電子公開しました。 本文をPDFで閲覧いただけます。 https://www.nabunken.go.jp/publication/nabunkennews.html 目次 ・飛鳥資料館 開館40周年を迎えて(石橋 茂登) ・檜...

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連携大学個別リポジトリを「全国遺跡報告総覧」へ切り替え開始

連携大学個別リポジトリを「全国遺跡報告総覧」へ切り替え開始

「全国遺跡資料リポジトリ・プロジェクト」連携大学の個別システムを「全国遺跡報告総覧」へ切り替え開始しました。 ...

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アンコール遺跡群・西トップ遺跡ニューズレター10号・11号

アンコール遺跡群・西トップ遺跡ニューズレター10号・11号

「カンボジア王国アンコール遺跡群・西トップ寺院遺跡保全プロジェクト ニューズレター 10号・11号」を学術情報リポジトリで公開しました。 本文をPDFで閲覧いただけます。 https://www.nabunken.go.jp/publication/angkor-newsletter.html ...

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自然を使いこなした都市の営み

自然を使いこなした都市の営み

2015年7月   銀閣寺の銀沙灘、詩仙堂や南禅寺塔頭の枯山水庭園など、中世から近世にかけて京都でつくられた庭園には、「白川砂」と呼ばれる、白くきらめく砂が多用されてきました。一方、明治末頃から昭和初期にかけて、琵琶湖疏水からの水を利用して南禅寺界隈につくられた無鄰庵、碧雲荘、對龍山荘といった別邸群...

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