天体の動き 測量に応用 奈良の都・平城京は、中国・唐の長安の都(現・西安市)をモデルに造られた計画的な都市でした。東西約5・8キロ、南北約4・8キロの広さがあり、3万~10万人の人々が暮らしていたと考えられています。この平城京は、東西・南北に規則正しく走る道路で、碁盤の目のように整然と区画さ...
続きを読む今回のテーマは 「飛鳥の甍(いらか)」 です! 甘樫丘から遠望する飛鳥の集落の家並。古からの法灯を受け継ぐ寺院。大和棟の民家の庇。飛鳥では美しい瓦葺きの屋根―甍―をいたるところで目にします。 瓦が日本で初めて葺かれたのは飛鳥の地でした。崇峻天皇元年(588)、百済から渡来した瓦博士が飛鳥寺の創...
続きを読む3000年前 カヌーで移住 私は奈良文化財研究所の仕事のかたわら、年に1、2度のペースで南太平洋の島々に出かけています。同僚には「いいですね」とうらやましがられるのですが、実はそこで考古学の調査をしています。フィジーやタヒチ、ハワイといった島々に、いつ、どうやって人間が渡っていったのか、それ...
続きを読むままごと用?謎の土器 奈良時代の土器に、5~10センチぐらいのとても小さいものがあります。私たちはミニチュア土器と呼んでいます。実際に使うにはあまりに小さく、何に使ったのか、よくわかっていません。 中でも特に多いのは、竈(かまど)、甕(かめ)、甑(こしき)の3点セットです。竈で火を炊いて...
続きを読む2014年4月 地下に埋もれている遺跡を発掘するにあたっては、予め周辺の調査成果や検出が予想される遺構の類例などを把握した上で、調査に臨みます。2006年10月から2007年9月にかけて実施した高松塚古墳の石室解体作業では、石室の石材ごと壁画を取り出すという海外にも前例のない困難な作業に直面するこ...
続きを読むみなさん、新年度いかがお過ごしでいらっしゃいますか? 平城宮跡資料館を本年度もどうぞよろしくお願い申し上げます。 このたび、2014年度展示カレンダーなるものを製作いたしました。 これを見れば、いつ資料館に来ればどんな展示を見られるかが一目瞭然です。 (むしろ今までなくて申し訳ございません...) ...
続きを読む祝『公益財団法人衣笠繊維研究所繊維学術賞』受賞 埋蔵文化財センター 赤田昌倫アソシエイトフェロー テーマ:『出土古代繊維に関する劣化研究』 研究内容 出土した繊維の中でも特に絹を対象とし、埋蔵環境下にあった絹がどのような劣化状態にあるのかについて調査研究をおこなった。その結果、出...
続きを読む飛鳥資料館ホームページにて、館内で配布中のリーフレットを公開しています。 英語・中国語(簡体・繁体)・韓国語版もあります。 ぜひ、ご活用ください。 ...
続きを読む平成18年以降、飛鳥資料館でキトラ古墳壁画の特別公開を開催してきましたが、このたび、初めて村外で壁画が公開されることになりました。 奈文研は、文化庁ほかとともにこの特別展を主催いたします。 【会 期】 2014年4月22日(火)~5月18日(日) ※休館日:月曜日(ただ...
続きを読む都の移転後 田畑に転用 遺跡は、なぜ地下に埋もれているのでしょうか。 埋まった理由は、様々です。洪水の土砂や、火山灰で埋まった遺跡もありますが、奈良市の平城宮跡や、橿原市の藤原宮跡は、別の理由で埋まりました。 理由の一つは、腐植土です。落ち葉や枯れ草などの植物が分解され、腐植土となって積...
続きを読む平成24年度に奈文研創立60周年を記念して、研究所の仕事を広く紹介する「探検!奈文研」を読売新聞奈良版に5回にわたって掲載し好評を博しました。 ここに掲載する「探検!奈文研」は、それに引き続いて平成25年4月から始まった連載第二弾で、奈文研の業務内容や、調査・研究を通して明らかになった平城...
続きを読む東日本大震災から3年。現在、被災各地では復興事業が進められ、 それに伴って多くの発掘調査がおこなわれています。 奈文研では、これまで実施してきた文化財レスキューに加え、 こうした復興調査の支援もおこなっています。 平城宮跡資...
続きを読む平城宮跡周辺の開花状況をお知らせいたします。 ほぼ満開を迎えていますが、一部遅咲きの品種もあります。(佐伯門周辺) 平城宮跡資料館前(2014年4月2日) 平城宮跡資料館前(2014年4月2日) 第二次大極殿院付近(2014年4月2日) 東区朝堂院付近(2014年4月2日) ...
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