奈良文化財研究所に関するさまざまな情報を発信します。

2014年4月アーカイブ

(8)蒸して食べる

 最近、タジン鍋やシリコンスチーマーといった、油を使わずに調理できる蒸し調理器具が話題になっています。モノを蒸す調理法は、形を崩さずに素材の持つ美味しさをそのまま生かせるだけではなく、お酒やお茶を作る際にも欠かせない調理法です。  この「蒸し調理」、実は東アジアで発達した調理方法なのです。 ...
続きを読む

(7)計画都市の建設

 奈良の都・平城京は、中国・唐の長安の都(現・西安市)をモデルに造られた計画的な都市でした。東西約5・8キロ、南北約4・8キロの広さがあり、3万~10万人の人々が暮らしていたと考えられています。この平城京は、東西・南北に規則正しく走る道路で、碁盤の目のように整然と区画されていました。  この...
続きを読む

小さなお花畑

平城宮跡にはたくさんの草花が咲いています。 気温の上昇とともに咲き広がり、まるで小さなお花のカーペットです。 宮跡にお越しの際には、ぜひ探してみてくださいね。   タンポポ(2014年4月23日)...
続きを読む
今回のテーマは  「飛鳥の甍(いらか)」  です!  甘樫丘から遠望する飛鳥の集落の家並。古からの法灯を受け継ぐ寺院。大和棟の民家の庇。飛鳥では美しい瓦葺きの屋根―甍―をいたるところで目にします。  瓦が日本で初めて葺かれたのは飛鳥の地でした。崇峻天皇元年(588)、百済から渡来した瓦博士が...
続きを読む

(6)南の島の考古学

 私は奈良文化財研究所の仕事のかたわら、年に1、2度のペースで南太平洋の島々に出かけています。同僚には「いいですね」とうらやましがられるのですが、実はそこで考古学の調査をしています。フィジーやタヒチ、ハワイといった島々に、いつ、どうやって人間が渡っていったのか、それを調べているのです。  かつ...
続きを読む

(5)ミニチュアの世界

 奈良時代の土器に、5~10センチぐらいのとても小さいものがあります。私たちはミニチュア土器と呼んでいます。実際に使うにはあまりに小さく、何に使ったのか、よくわかっていません。  中でも特に多いのは、竈(かまど)、甕(かめ)、甑(こしき)の3点セットです。竈で火を炊いて、甕と甑で米などを蒸す、...
続きを読む
2014年4月    地下に埋もれている遺跡を発掘するにあたっては、予め周辺の調査成果や検出が予想される遺構の類例などを把握した上で、調査に臨みます。2006年10月から2007年9月にかけて実施した高松塚古墳の石室解体作業では、石室の石材ごと壁画を取り出すという海外にも前例のない困難な作業...
続きを読む

平城宮跡資料館2014年度展示カレンダーできました

みなさん、新年度いかがお過ごしでいらっしゃいますか? 平城宮跡資料館を本年度もどうぞよろしくお願い申し上げます。 このたび、2014年度展示カレンダーなるものを製作いたしました。 これを見れば、いつ資料館に来ればどんな展示を見られるかが一目瞭然です。 (むしろ今までなくて申し訳ございません...) ...
続きを読む
祝『公益財団法人衣笠繊維研究所繊維学術賞』受賞       埋蔵文化財センター 赤田昌倫アソシエイトフェロー   テーマ:『出土古代繊維に関する劣化研究』   研究内容 出土した繊維の中でも特に絹を対象とし、埋蔵環境下にあった絹がどのような劣化状態にあるのかについ...
続きを読む

(4)重さを量る

 「牛肉200グラムください」「3キロ太っちゃったわ」。こんな日常会話に出てくる「重さ」が、どれぐらいか想像できますか? 実は日本中どこに行っても、同じ単位を使って重さが量れることは、驚くべきことなんです。  日本人がモノの重さを量り始めたのは、少なくとも弥生時代に遡ります。ハカリにぶら下げた...
続きを読む

(3)キトラの星

 壁画で有名な明日香村のキトラ古墳と高松塚古墳。その石室天井には、夜空に輝く星を描いた「天文図」が広がっていました。  星々は直径6ミリほどの金箔(ぱく)で表現され、それを赤い線でつないで星座に見立てています。両古墳とも、北極星を中心に28の星座を描き、東西には太陽と月を配置していました。 ...
続きを読む

飛鳥資料館リーフレット公開しています

飛鳥資料館ホームページにて、館内で配布中のリーフレットを公開しています。 英語・中国語(簡体・繁体)・韓国語版もあります。 ぜひ、ご活用ください。 ...
続きを読む
平成18年以降、飛鳥資料館でキトラ古墳壁画の特別公開を開催してきましたが、このたび、初めて村外で壁画が公開されることになりました。 奈文研は、文化庁ほかとともにこの特別展を主催いたします。   【会 期】 2014年4月22日(火)~5月18日(日)  ※休館日:月曜日(ただ...
続きを読む

(2)お金の始まり

 私たちの生活に、なくてはならないお金。皆さんはお金の始まりについて考えたことがありますか?  まだお金のない物々交換の時代には、誰もが必要とするお米や布が、お金の役割をしていました。でもお米は重くて持ち運びに不便ですし、布は分割すると元には戻りません。また、ともに腐りやすく長期間の保存にも適...
続きを読む

(1)遺跡なぜ地下に?

 遺跡は、なぜ地下に埋もれているのでしょうか。  埋まった理由は、様々です。洪水の土砂や、火山灰で埋まった遺跡もありますが、奈良市の平城宮跡や、橿原市の藤原宮跡は、別の理由で埋まりました。  理由の一つは、腐植土です。落ち葉や枯れ草などの植物が分解され、腐植土となって積もり、地下に埋もれてい...
続きを読む

「探検!奈文研」について

 平成24年度に奈文研創立60周年を記念して、研究所の仕事を広く紹介する「探検!奈文研」を読売新聞奈良版に5回にわたって掲載し好評を博しました。  ここに掲載する「探検!奈文研」は、それに引き続いて平成25年4月から始まった連載第二弾で、奈文研の業務内容や、調査・研究を通して明らかになった平城...
続きを読む

明日香も春です

飛鳥資料館の前庭では、花桃、レンギョ、スモモなどが咲き誇っています。 中でも、地面に着きそうなくらいの枝垂桜はこれからが見ごろを迎えます。         ...
続きを読む

平城宮跡資料館にて震災復興パネル展示開催中

東日本大震災から3年。現在、被災各地では復興事業が進められ、   それに伴って多くの発掘調査がおこなわれています。   奈文研では、これまで実施してきた文化財レスキューに加え、   こうした復興調査の支援もおこなっています。   平城宮跡資...
続きを読む

桜の開花状況 (満開)

平城宮跡周辺の開花状況をお知らせいたします。 ほぼ満開を迎えていますが、一部遅咲きの品種もあります。(佐伯門周辺)   平城宮跡資料館前(2014年4月2日) ...
続きを読む

硯を読む

2014年4月  現在、われわれが墨をする際に使う硯の多くは、石でできています(石硯・せっけん)。ところが、日本古代の硯の多くは焼き物でした(陶硯・とうけん)。陶硯が主流だったのは、古代東アジアのなかでも日本だけでした。  さて、多種多様な古代の陶硯は、円形を呈するものが多く、円い硯の周囲に...
続きを読む