奈良文化財研究所に関するさまざまな情報を発信します。

2018年9月アーカイブ

壱師の花

 朝夕の風に秋を感じる季節となりました。  平城宮跡では今、ひと際目を引く鮮やかな紅色の花が見頃を迎えています。  日本の秋を彩る花の一つ、ヒガンバナ(彼岸花、別名:曼殊沙華)です。  その名の由来のとおり、彼岸である秋分の日前後に一斉に花開き群生する様は見事です。  とても印象深い花ではありますが...
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(197)文化財用X線CT装置

国内最強 更なる成果へ  健康診断などで利用しているX線CT(X線コンピューター断層撮影)。文化財の調査に使われるX線CTは、なんと医療用の約10倍もの強いエネルギーを必要とします。  X線CTを用いれば、非破壊で文化財の内部構造の3次元情報を得ることができます。考古学的な研究に有効なだけでなく、文...
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平成30年9月15日(土)、藤原宮大極殿院の発掘調査(飛鳥藤原第198次調査)の現地説明会を開催しました。 発表資料はこちらです。 >>学術情報リポジトリ 発掘担当者からのコメント:都城発掘調査部 主任研究員  廣瀬 覚  報告者の晴れ男力で当初の雨予報を覆し、なんとか曇りまでもっていったのですが、...
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様式主義のハイテック

2018年9月   関西といえば、古代建築をはじめ古建築の宝庫ですが、明治以降につくられた近代建築もまた多く残っています。特に大阪には、大大阪時代と呼ばれた大正後期から昭和初期に建てられた、優れた近代建築が多く残っています。この頃の建築の主流は、ヨーロッパの建築様式を駆使してつくられる様式主義建築で...
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 去る2018年8月21日(火)・22日(水)の両日、「奈良の都の木簡に会いに行こう!2018」(日本学術振興会ひらめき☆ときめきサイエンスプログラム。奈良文化財研究所・日本学術振興会共催、奈良県教育委員会・奈良市教育委員会後援)を実施しました。昨年多数のご応募をいただきましたので、今年は15名ずつ...
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(196)土器発明の謎

使用法分析 解明の手がかり  粘土を焼くことで、硬くて水に溶けないものを作り出せることを、人類は2万6000年前には知っていました。最古例は、東欧のチェコで見つかった粘土を焼いて作ったビーナス像です。しかし、土器、すなわち土を焼き固めた容器は、その後6000年もの間、世界中のどこにも現れませんでした...
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正史と礎板

2018年9月   宝亀3年(773)12月29日、狂った馬が平城宮的門の土牛・偶人と、弁官の役所の南門の限(シキミ)を食い破る。  『続日本紀』に記された一コマです。興奮して暴れる馬、役人たちのわたわたと慌てる姿が目に浮かびます。奈良時代の国家に関わる出来事を記したお堅い正史にあって、思わずにやり...
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