奈良文化財研究所に関するさまざまな情報を発信します。

2014年9月アーカイブ

(52)土器に書かれた文字

給食用 裏に役所名  平城宮跡から出土する土器の中には、墨で文字を書いたものがあります。これを墨書土器と呼んでいます。  書かれているのは、役所名や官職名、人名、数字、器の名前や内容物などさまざまです。また、同じ字を繰り返し練習したものや、落書き、意味不明の記号などもあります。  この中で、役...
続きを読む

(51)一日の労働の対価

「お疲れさま」と米9合  大勢の人がつどう都・平城京では、たくさんの、そしてさまざまな仕事が必要とされました。街に出てみましょう。工事現場で働く人々や荷物の運送業者、仏像造りの職人から洗濯を請け負う女性まで、本当にいろいろな人がいます。  奈良時代、労働者たちには給料として、お米や塩などの食料が...
続きを読む

「平城京ビックリはくらんかい」終了しました

9月も終わりに近づき、すっかり涼しくなりましたね。 おかげさまで、先週日曜日に夏期企画展「平城京ビックリはくらんかい-奈良の都のナンバーワン-」が 無事に終了しました。 今年の夏もうだるような暑さでしたが、子どもから大人まで毎日たくさんの方々に平城宮跡資料館へ お越しいただきました。 ...
続きを読む

(50)X線CTで年輪をはかる

X線CTで年輪をはかる 世界初 非破壊で調査  奈文研には、文化財に使われた木がいつ伐(き)られたものか、また昔の自然環境を年輪から調べる研究室があります。この年輪年代学の研究法については、第22回「探検!奈文研」で紹介しました。今回は年輪を測る最新装置を紹介します。  木でできた文化財の中には...
続きを読む

(49)みほとけの年輪

木材の情報 渦巻く  仏像の素材は様々です。なかでも木を用いた木彫仏は日本人に好まれたようで、平安時代以降の仏像のほとんどは木彫像です。年輪年代法はこうした木彫像にうってつけの調査手法です。  具体例を挙げましょう。奈良・東大寺南大門の仁王像は、2000以上もの部材を組み上げた巨大な木彫像です。...
続きを読む
埋蔵文化財ニュースNo.8~9,12,14~15,20~21,25~27,29~30,32~33(CAO NEWS Centre for Archaeological Operations)を学術情報リポジトリで公開しました。 本文をPDFで閲覧いただけます。 http://www.nabun...
続きを読む

瓦礫は語る

2014年9月  瓦礫の山というと、廃材が山積している様子が思い浮かびます。奈良文化財研究所の収蔵庫はまさに瓦礫の山です。といっても、もちろんコンテナには入っていますが。収蔵庫の瓦は、瓦礫といえども飛鳥時代から奈良時代を中心とし、近代にまでいたる大切な考古資料です。つまらないものの例えとして瓦...
続きを読む
埋蔵文化財ニュース「No.1」~「No.4」「No.6」(CAO NEWS Centre for Archaeological Operations)を学術情報リポジトリで公開しました。 本文をPDFで閲覧いただけます。 http://www.nabunken.go.jp/publicatio...
続きを読む

(48)平城京の人口と役人たち

職種のるつぼ 外国からも  現代の都市は、人口が多いほど、あるいは人口密度が高いほど、大きな都市とみなされます。奈良県最大の都市である奈良市の人口は、現在36万人です。  では、奈良時代最大の都市、平城京の人口は何万人だったのでしょうか。古くは20万人と推定されましたが、最近では5~10万人と考...
続きを読む

(47)古代のボーナス-季禄の品々

古代のボーナス―季禄の品々 現物支給 市場で交換も  今日のサラリーマンのボーナスは、明治時代に始まったとされています。ところが、藤原宮や平城宮で働く古代の役人にも「季禄」とよばれるボーナスがありました。  律令の規定によると、季禄は年に2回、2月と8月に支給されました。支給されたのはあしぎ...
続きを読む
奈良文化財研究所学報「第62冊(2001) 史跡頭塔発掘調査報告」(REPORT OF ARCHAEOLOGICAL INVESTIGATIONS INTO THE ZUTO STUPA,NARA,JAPAN)を学術情報リポジトリで公開しました。 本文をPDFで閲覧いただけます。 http:/...
続きを読む
奈良文化財研究所学報第26冊「平城宮発掘調査報告VⅡ 内裏北外郭の調査」(NARA (HEIJO) IMPERIAL PALACE SITE EXCAVATION REPORT VIISURVEYS lN THE "DAIRl NORTH EXTERIOR PRECINCT" CARRIED O...
続きを読む

(46)文字の上手下手

ほんとに読めた?  奈良時代のお経。1点1画が丁寧に書き写され、大きさもほぼ均等で、まるで活字のようです。奈良時代の人たちは、みなこのように美しく整った字を書いたのでしょうか。  全国各地から平城宮へ運ばれた荷札の文字をみてみましょう。写真1の木簡は、お経のように整った文字の木簡です。でも、この...
続きを読む

(45)写真も文化財

形や質感 未来に伝え  奈良にはたくさんの「文化財」がありますが、その種類や材質、形状、大きさなどは実に様々です。そうした文化財をわかりやすい姿で写しとめる方法が「文化財写真」です。  奈文研には文化財写真の撮影を担当する職員がいます。それが私たち文化財写真のカメラマンです。私たちは、写真を通し...
続きを読む

ビックリ先生のイコーじまん!

みなさん、こんにちは。 ここの所、秋の足音が聞こえるような、涼しい日が増えてきましたね。 先週金曜日は平城宮跡資料館の夏期企画展「平城京ビックリはくらんかい」の この夏最後のギャラリートーク「ビックリ先生のイコーじまん」が開催されました。 イコーというのは、遺構と書き...
続きを読む

「古代建築」の「現代」

2014年9月  奈良県は文化財の宝庫です。仏像、建造物、遺跡、歴史資料など、まさに文化の中心であったことを実感させられる場所です。日本の歴史を伝える文化財を求めて、日本国内だけではなく、海外からも多くの観光客が訪れる場所です。  建造物に注目してみると、奈良時代以前に建てられたとする建造物...
続きを読む