奈良文化財研究所に関するさまざまな情報を発信します。

2017年12月アーカイブ

(181)発掘を通した異文化交流

学び合い切磋琢磨  考古学を学ぶ私たちにとって、さまざまな土地や時代の遺跡調査に参加することは、とても新鮮で貴重な経験です。  奈良文化財研究所と韓国の国立慶州文化財研究所(慶州研)は、2005年から双方の研究員が互いの研究所に約2か月間滞在して、実際の調査に参加する発掘交流を行っています。...
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(180)木簡の国宝指定

ゴミが描き出す歴史  時に「平城宮跡の発掘調査で最大の成果の一つ」とも言われる木簡。驚くなかれ、その木簡たち、実はほとんどがゴミなのです。  木簡だけでなく、発掘調査で見つかる遺物の多くは、昔の人々がゴミとして捨てたもの。でも、それゆえに当時のありのままの生活を、ウソ偽りなく語ってくれます。...
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奈良文化財研究所学報第94冊「飛鳥・藤原宮発掘調査報告Ⅴ-藤原京左京六条三坊の調査 本文編 図版編-」(ASUKA AND FUJIWARA PALACE SITES EXCAVATION REPORT Ⅴ, INVESTIGATION OF THE EAST THIRD WARD ON SIX...
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鹿児島大学総合研究博物館の文化財関係資料を公開しています。     古墳に眠る肝属の王 ー塚崎古墳群の時代ー http://sitereports.nabunken.go.jp/21422 X線CT×島内139号地下式横穴墓 http://siterepo...
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何が動いたのか―瓦からわかること―

2017年12月   私はふだん瓦、特に複雑な文様をもつ軒瓦の研究をしています。すると時々、かなり離れた場所で、まったく同じ文様の軒瓦が見つかることがあります。ほとんどの軒瓦は、文様を彫りつけた笵(型)を粘土に押しつけて文様をつけるので、文様がまったく同じということは同じ笵を使った、ということ...
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(179)舌を出す鬼瓦

ペロッと敵を袚う  みなさんは、幼いころ「アッカンベー」をしたことはありますか。最近の若い人は、「てへぺろ」の方になじみがあるでしょうか。  飛鳥時代には蓮(はす)の花の文様だった鬼瓦に、オニの顔が付くようになるのは奈良時代のこと。平城宮には、なんと舌をペロッと出した鬼瓦があります。  古...
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身近でない古代

2017年12月   まず、下の写真をご覧ください。「大きな白い骨」と「小さな茶色の骨」が写っています。小さな茶色の骨は奈良文化財研究所の発掘調査で出土した骨、大きな白い骨は比較するためのレプリカ標本です。何の骨だと思いますか?  この骨は、人の骨です。左側の白い骨(レプリカ標本)は、大人の...
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