学び合い切磋琢磨 考古学を学ぶ私たちにとって、さまざまな土地や時代の遺跡調査に参加することは、とても新鮮で貴重な経験です。 奈良文化財研究所と韓国の国立慶州文化財研究所(慶州研)は、2005年から双方の研究員が互いの研究所に約2か月間滞在して、実際の調査に参加する発掘交流を行っています。 韓国...
続きを読むゴミが描き出す歴史 時に「平城宮跡の発掘調査で最大の成果の一つ」とも言われる木簡。驚くなかれ、その木簡たち、実はほとんどがゴミなのです。 木簡だけでなく、発掘調査で見つかる遺物の多くは、昔の人々がゴミとして捨てたもの。でも、それゆえに当時のありのままの生活を、ウソ偽りなく語ってくれます。...
続きを読む奈良文化財研究所学報第94冊「飛鳥・藤原宮発掘調査報告Ⅴ-藤原京左京六条三坊の調査 本文編 図版編-」(ASUKA AND FUJIWARA PALACE SITES EXCAVATION REPORT Ⅴ, INVESTIGATION OF THE EAST THIRD WARD ON SIX...
続きを読む鹿児島大学総合研究博物館の文化財関係資料を公開しています。 古墳に眠る肝属の王 ー塚崎古墳群の時代ー http://sitereports.nabunken.go.jp/21422 X線CT×島内139号地下式横穴墓 http://siterepo...
続きを読む2017年12月 私はふだん瓦、特に複雑な文様をもつ軒瓦の研究をしています。すると時々、かなり離れた場所で、まったく同じ文様の軒瓦が見つかることがあります。ほとんどの軒瓦は、文様を彫りつけた笵(型)を粘土に押しつけて文様をつけるので、文様がまったく同じということは同じ笵を使った、ということ...
続きを読むペロッと敵を袚う みなさんは、幼いころ「アッカンベー」をしたことはありますか。最近の若い人は、「てへぺろ」の方になじみがあるでしょうか。 飛鳥時代には蓮(はす)の花の文様だった鬼瓦に、オニの顔が付くようになるのは奈良時代のこと。平城宮には、なんと舌をペロッと出した鬼瓦があります。 古...
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