なぶんけんブログ|奈良文化財研究所に関する様々な情報を発信します。

巡訪研究室の最近のブログ記事

巡訪研究室(24)企画調整部 文化財情報研究室

巡訪研究室(24)企画調整部 文化財情報研究室

 文化財情報研究室(以下、情報研究室)の主な業務をご紹介します。  奈良文化財研究所(以下、奈文研)には、全国の文化財に関する情報を収集し、整理し公開する役割があります。奈文研内でも発掘調査や研究の過程で情報は蓄積されていきます。そのため、情報研究室はそれらの多様なデータを安全に管理し、整理して公開...

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巡訪研究室(23)都城発掘調査部(飛鳥・藤原地区)考古第三研究室

巡訪研究室(23)都城発掘調査部(飛鳥・藤原地区)考古第三研究室

(2024年3月末まで)  飛鳥寺や本薬師寺などの寺院跡や、藤原宮・京跡を発掘しますと、かつてそこに建ち並んでいた数々の建物に葺かれていた古代瓦が大量に出土します。かつて、藤原宮朝堂院東第六堂跡を発掘した際には、コンテナ数が4,000箱にも及ぶ瓦が出土しました(第136次調査、2004~2005年)...

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巡訪研究室(22)企画調整部 企画調整室

巡訪研究室(22)企画調整部 企画調整室

企画調整部企画調整室のお仕事 企画調整室は、現在、室長1名(企画調整部長兼任)という状況です。おもな活動としては、①外部からのお問い合わせについての対応、②文化財担当者等研修の企画調整、③『奈文研論叢』の編集があげられます。 ①については、総務課や連携推進課に寄せられたお問い合わせについて、対応する...

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巡訪研究室(21)都城発掘調査部(平城地区)遺構研究室

巡訪研究室(21)都城発掘調査部(平城地区)遺構研究室

(2024年3月末まで)  都城発掘調査部遺構研究室では、古代の都城や寺院の発掘調査で発見された遺構にかかわるさまざまな仕事をおこなっています。飛鳥・藤原地区の遺構研究室を紹介した巡訪研究室(4)では出土建築部材の調査・研究についてお話しました。今回は、発掘調査と復元研究に関する仕事について紹介しま...

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巡訪研究室(20)埋蔵文化財センター 遺跡・調査技術研究室

巡訪研究室(20)埋蔵文化財センター 遺跡・調査技術研究室

(2024年3月末まで)  奈良文化財研究所は人やそれを取り巻く環境の歴史を明らかにする研究を核に研究を進めている研究機関です。その視点は多種多様。明らかになることがある一方、それは更なる新しい問いを生みます。それにどう応えるのか、研究は日々進められるのです。  遺跡を主な対象として、いかに調査し、...

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巡訪研究室(19)都城発掘調査部(飛鳥・藤原地区)考古第二研究室

巡訪研究室(19)都城発掘調査部(飛鳥・藤原地区)考古第二研究室

(2024年3月末まで)  藤原宮・京に限らず、飛鳥・藤原地区に所在する古代の遺跡からは、大量の土器が出土します。これらの土器を用いて日々研究を行っているのが、私たち考古第二研究室です。毎日の整理作業・研究の様子は、すでに詳しく紹介されていますので(巡訪研究室(7)「都城発掘調査部(平城地区)考古第...

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巡訪研究室(18)企画調整部 写真室

巡訪研究室(18)企画調整部 写真室

 「カメラマン」って、華やかな職業のイメージが強いと感じる方が多いと思います。でも文化財のカメラマンは文化財を写真として記録に残すことを続けている、どちらかと言うと地味な作業の積み重ねをしています。 奈文研が属する国立文化財機構の施設のうち、東京・京都・奈良・九州の各国立博物館と東京・奈良の文化財...

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巡訪研究室(17)都城発掘調査部(平城地区)史料研究室

巡訪研究室(17)都城発掘調査部(平城地区)史料研究室

(2024年3月末まで) 1.都城発掘調査部の文字担当 史料研究室は、文字資料を研究の対象としています。 都城発掘調査部の文字担当として発掘調査に参加し、(1)遺跡の性格を理解するための文字資料を収集・検討するとともに、(2)発掘調査で出土した文字資料の釈読にあたっています。中でも木簡については、釈...

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巡訪研究室(16)文化遺産部 遺跡整備研究室

巡訪研究室(16)文化遺産部 遺跡整備研究室

(2024年3月末まで)  遺跡整備研究室では、造園学・庭園史学の観点から、遺跡等の整備に関する調査研究と、庭園(名勝)に関する調査研究をおこなっています。■遺跡等の整備に関する調査研究 日本の遺跡は、そのほとんどが地下に埋蔵された遺構と遺物からなっており、保存のために埋め戻されてしまえば、現地を訪...

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巡訪研究室(15)埋蔵文化財センター 年代学研究室

巡訪研究室(15)埋蔵文化財センター 年代学研究室

 みなさんは、木を顕微鏡で見たことがありますか? 下の写真は、木を輪切りにした面の顕微鏡写真です。普段、身近にありふれている木が、このように細胞がきれいに整然と並んでできていることに驚かされます。 木質遺物の顕微鏡写真  木の年輪が、1年に1層ずつ形成されるものだということは、比較的認知度の高いも...

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巡訪研究室(14)都城発掘調査部(藤原地区)考古第一研究室

巡訪研究室(14)都城発掘調査部(藤原地区)考古第一研究室

(2024年3月末まで)  古代の宮殿や寺院の発掘では土器や瓦が大量に出土しますが、条件に恵まれれば木製品や種実などの有機質遺物、武器や工具、釘などの金属製品、玉や砥石などの石製品も出土します。我々、考古第一研究室は、それら土器・瓦以外の出土資料を調査研究しています。木製品や有機質遺物の研究について...

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巡訪研究室(13)飛鳥資料館 学芸室

巡訪研究室(13)飛鳥資料館 学芸室

 飛鳥資料館は、飛鳥地域の歴史や文化を紹介する展示施設として、1975年(昭和50)に開館しました。展示室は3室からなり、一階の第1展示室では飛鳥地域の歴史をテーマ別に展示し、第2展示室では山田寺東回廊の建物を中心に山田寺の出土品(重要文化財)を紹介しています。地下の特別展示室では、年に4回ほど、...

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巡訪研究室(12)都城発掘調査部(平城地区)考古第三研究室

巡訪研究室(12)都城発掘調査部(平城地区)考古第三研究室

(2024年3月末まで) ・瓦礫の山  瓦礫(がれき)とは建物の崩れた残骸のことを意味します。平城宮や平城京の寺院を発掘すると、写真にあるように多量の瓦が出土します。これらは、当時の人々が使えなくなって捨てたゴミです。私たちはゴミを研究していると自負!しています。さて、何ゆえに瓦を専門に扱う研究室が...

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巡訪研究室(11)文化遺産部 景観研究室

巡訪研究室(11)文化遺産部 景観研究室

はじめに  景観研究室では文化的景観の調査研究をおこなっています。文化的景観はその地域の歴史と風土に根ざした生活や生業の景観であり、地域の文化を総合的に捉える文化財です。代表的な例には、棚田や水郷などで知られる農山漁村の景観などがあります。  現在の日本社会では、少子高齢化・人口減少による地域社会...

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巡訪研究室(10)埋蔵文化財センター 環境考古学研究室

巡訪研究室(10)埋蔵文化財センター 環境考古学研究室

 環境考古学研究室は、発掘調査で出土した動物の骨などから、過去の自然環境や食生活、生業など、人と自然がどのように関わりながら生きていたのか、その歴史を明らかにするための調査・研究をしています。  研究室の業務は、(1)出土資料の調査研究、(2)現生標本の収集・公開、(3)研修の実施、に大きく分けら...

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巡訪研究室(9)都城発掘調査部(飛鳥・藤原地区)史料研究室

巡訪研究室(9)都城発掘調査部(飛鳥・藤原地区)史料研究室

(2024年3月末まで) 【飛鳥時代の考古学―『日本書紀』『続日本紀』を掘る】 都城発掘調査部がおこなう発掘調査には、歴史学のスタッフが考古学の研究者とチームを組んで参加しています。歴史時代の考古学は、文字で記された史料が重要な手がかりとなるからです。藤原宮跡で検出した7基の柱穴が『続日本紀』にみえ...

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巡訪研究室(8)企画調整部 国際遺跡研究室

巡訪研究室(8)企画調整部 国際遺跡研究室

 国際遺跡研究室では、カンボジアやカザフスタンにおける国際共同事業を推進するとともに、奈文研が行っている様々な海外調査・研究・国際交流に関しての支援・調整・情報収集を行っています。また、ユネスコ・アジア文化センター奈良事務所(ACCU)の研修活動の共催・協力や、東京文化財研究所の行う国際共同研究の...

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巡訪研究室(7)都城発掘調査部(平城地区)考古第二研究室

巡訪研究室(7)都城発掘調査部(平城地区)考古第二研究室

(2024年3月末まで) 土器は生活に密着した道具 都城発掘調査部平城地区の考古第二研究室は、平城宮跡や平城京跡の調査で出土した土器や土製品の調査、研究をしています。プラスチックやビニールなどの素材がない時代、人々は土器を使っていろいろな生活道具を作りました。奈良時代には、やや低い温度で焼かれた...

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巡訪研究室(6)文化遺産部 建造物研究室

巡訪研究室(6)文化遺産部 建造物研究室

(2024年3月末まで)  今回紹介する建造物研究室の室員は、組織上は筆者ひとりですが、調査研究をひとりでおこなっているわけではありません。研究所の他部署に属している建造物の専門家と協力して、さまざまな調査研究をおこなっています。  社寺、民家、近現代建築などの各時代の建物のみならず、時として土木遺...

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巡訪研究室(5)埋蔵文化財センター 保存修復科学研究室

巡訪研究室(5)埋蔵文化財センター 保存修復科学研究室

はじめに 遺跡からは木簡などの木製遺物をはじめ、銅銭などの金属製遺物、石製遺物、土器、瓦などの多様な遺物が出土します。こうした出土遺物は非常に脆弱な物が多く、取り扱いには細心の注意が必要です。保存修復科学研究室では、遺物の材質調査などの分析をはじめ、遺物の保存処理、遺跡の環境調査を担当しています。...

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巡訪研究室(4)都城発掘調査部(飛鳥・藤原地区)遺構研究室

巡訪研究室(4)都城発掘調査部(飛鳥・藤原地区)遺構研究室

(2024年3月末まで)  都城発掘調査部では古代の都城や寺院などを中心とした発掘調査を日々おこなっていますが、考古学の専門家だけではなく、文献史学、建築史、庭園史を専門とする研究員も一緒に調査をおこなっています。遺構研究室は、現在建築史を専門とする研究員で構成されており、発掘調査で確認された遺構の...

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巡訪研究室(3)企画調整部 展示企画室

巡訪研究室(3)企画調整部 展示企画室

(2024年3月末まで)  はじめに、企画調整部のはなしをちょっとだけします。企画調整部というと、まるで事務系のような名称ですが、れっきとした研究系の部門です。企画調整部には、企画調整室、展示企画室、文化財情報研究室、国際遺跡研究室、写真室、それに、飛鳥資料館学芸室が属しています。各室の仕事は多岐に...

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巡訪研究室(2)文化遺産部 歴史研究室

巡訪研究室(2)文化遺産部 歴史研究室

(2024年3月末まで)  今回は、文化遺産部 歴史研究室の仕事についてご紹介します。 奈良を中心とした近畿地方の古寺社には、現在に至るまで膨大な量の文化財が伝わっています。人間の手によって伝世されてきた文化財としては、質・量ともに世界的に誇るべきものです。  それらの文化財の調査・研究は、昭和27...

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巡訪研究室(1)都城発掘調査部(平城地区)考古第一研究室

巡訪研究室(1)都城発掘調査部(平城地区)考古第一研究室

(2024年3月末まで)  奈文研では、企画調整部、文化遺産部、都城発掘調査部(平城地区)、都城発掘調査部(飛鳥・藤原地区)、埋蔵文化財センター、飛鳥資料館にさまざまな研究室を置き、多彩な調査・研究を進めています。今月から、研究室ごとに最新の調査・研究のあらましをビジュアルにご紹介するブログを始める...

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