なぶんけんブログ

奈良文化財研究所に関するさまざまな情報を発信します。
 

桜の開花状況(咲き始め)

平城宮跡の桜の開花状況をお知らせいたします。 連日、暖かな気候が続きましたので開花が進んでおります。 平城宮跡資料館付近 平城宮跡資料館付近 平城宮跡資料館付近 平城宮跡資料館付近 第二次大極殿付近 推定宮内省付近 推定宮内省付近 推定宮内省付近 推定宮内省付近背後の野鳥はモズ(百舌)(2017年1...
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桜の開花状況(つぼみふくらむ)

平城宮跡の桜の開花状況をお知らせいたします。 日本気象協会発表の奈良市の予想開花日は、3月21日です。 来週中には開花の第一報をお届けできるかと思います。 平城宮跡資料館付近 平城宮跡資料館付近 平城宮跡資料館付近 平城宮跡資料館付近 平城宮跡資料館付近 平城宮跡資料館付近 第二次大極殿付近 推定宮...
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3D Bone Atlas Databaseの更新(ウシ)

 このたび、ウシの骨格図譜を刷新いたしました(2020年3月18日更新)。  大型哺乳類のために撮影作業は難航しましたが、これまで更新した動物たちとおなじように、大幅に部位データが増加され充実したものとなりました。遺跡から出土する牛骨への対応はもちろんのこと、それ以外の用途にもいろいろとご活用いただ...
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いま長屋王家木簡を見直そう!

2020年3月  このコラムのタイトルにもなっている作寶樓の主、長屋王(676?-729)に関わる長屋王家木簡35,000点の発見(1988年)から、もう30年以上が経ちました。発掘調査によって住人を特定できた稀有の事例で、それも木簡の発見があればこそでした。  長屋王家木簡は、平城遷都直後の710...
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奈良文化財研究所学報第87冊「日韓文化財論集Ⅱ」を学術情報リポジトリで公開しました。 本文をPDFで閲覧いただけます。 https://repository.nabunken.go.jp/dspace/handle/11177/7526 目次 ・7世紀の日本都城と百済・新羅王京(小澤 毅) ・新羅王...
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 このたび奈良文化財研究所編『木簡 古代からの便り』が岩波書店から刊行されました(2020年2月26日初版)。  これは2018年4月7日から2019年3月30日まで、朝日新聞土曜版beに、「木簡の古都学」として47回にわたって連載したものに補訂を加え、若干の新稿とともに新たに編集したものです。  ...
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時刻表9百キロ

2020年3月  『時刻表2万キロ』という本をご存知ですか。『中央公論』の名編集長と謳われた宮脇俊三さんが、国鉄全線およそ2万キロ完乗の旅をつづった紀行文で、鉄道紀行を初めて文学作品にまで高めた名作です。私も鉄道旅行が好きで、学生時代からいろいろなところに出かけていました。1979年に四国全線約9百...
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【飛鳥時代の考古学―『日本書紀』『続日本紀』を掘る】 都城発掘調査部がおこなう発掘調査には、歴史学のスタッフが考古学の研究者とチームを組んで参加しています。歴史時代の考古学は、文字で記された史料が重要な手がかりとなるからです。藤原宮跡で検出した7基の柱穴が『続日本紀』にみえる大宝元年(701)元日...
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梅便り2020(満開)

平城宮跡資料館東の梅林の開花状況をお知らせいたします。 全体的に満開となっております。日当たりの良い場所では、すでに散り始めている樹々もございます。 ​以下、平城宮跡資料館の東側梅林 撮影場所 クリックで拡大していただけます ...
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奈良文化財研究所研究報告第24冊「デジタル技術による文化財情報の記録と利活用2」を学術情報リポジトリで公開しました。 本文をPDFで閲覧いただけます。 https://repository.nabunken.go.jp/dspace/handle/11177/6950 目次 凡 例 1.文化財情報の...
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 2月21日(金)に、平城宮跡資料館にて開催しております「発掘された平城 2019」の関連イベントとして研究員によるギャラリートークを行いました。当日は天気も良く、多くのお客様にお越しいただきました。  第2回目となる今回は西大寺旧境内の発掘調査に関するお話です。  本調査では大型の掘立柱が発見され...
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梅便り2020(五分~七分咲き)

平城宮跡資料館東の梅林の開花状況をお知らせいたします。 全体的に五分咲き~七分咲きです。 今年は記録的な暖冬の影響をうけて、開花も例年より二週間ほど早くなっております。 花の蜜を求めて飛び交う野鳥、メジロが「チーチーッ」と可愛い鳴き声を発しながら梅の木に集まってきています。 梅の花と野鳥に出会える早...
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2020年2月  鹿児島県を旅行中、聞きなれない言葉を耳にしました。  「全部になりました。」  鹿児島地方では普通に使う言葉で、意味は「全部無くなった」とのこと。面白い表現だなあと感心してしまいました。  それからしばらくして、狂言を鑑賞してました。すると、空っぽになったことを、  「皆(みな)に...
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以下の2つの機能を公開しました。より網羅的なテキスト全文検索を目指します。 キーワード検索時に類義語およびOCR誤認識用語(表記ゆれ)の登録がある用語の場合、検索結果にチェックボックスが表示されます。 〇類義語を含めた検索専門用語の使い方は、専門家の認識や研究史に基づきます。ただし研究成果を社会に普...
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 平城宮跡資料館では、2月1日(土)より「発掘された平城 2019」と題して2018年度の発掘調査の成果をご紹介しています。  今回は、平城宮東院地区、平城宮東区朝堂院、西大寺旧境内、左京二条二坊十五坪の発掘調査と楊梅宮に関する最新の研究成果を取り上げました。  会期期間中は研究員によるギャラリート...
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平城宮跡内の梅林の開花状況をお知らせいたします。 東院庭園は三分咲き、平城宮跡資料館の東側はつぼみが膨らみ一部開花しております。 2月4日に二十四節気の一つ「立春」を迎え、朝晩の冷え込みは厳しいながらも季節は着実に春へとむかっています。 降り注ぐ柔らかな日差しに、梅の香りをのせて吹き渡る風に少しずつ...
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 国際遺跡研究室では、カンボジアやカザフスタンにおける国際共同事業を推進するとともに、奈文研が行っている様々な海外調査・研究・国際交流に関しての支援・調整・情報収集を行っています。また、ユネスコ・アジア文化センター奈良事務所(ACCU)の研修活動の共催・協力や、東京文化財研究所の行う国際共同研究の...
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バクテリアがつくる顔料

2020年2月  日々の生活の中で、道路の側溝や水路の排水口に、褐色の沈殿や鉄サビ色の泥が流れたような痕跡を目にしたことはないでしょうか。例えば、図1の写真は、私が毎日通勤ルートで見かけてきたものです。  この褐色の堆積こそ、バクテリアがつくる顔料「パイプ状ベンガラ」の原料です。 パイプ状ベンガラは...
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2018年・2019年に公開した発掘調査報告書総目録の書誌情報を全国遺跡報告総覧に登録しました。 大阪府 発行機関一覧https://sitereports.nabunken.go.jp/ja/list/27 兵庫県 発行機関一覧https://sitereports.nabunken.go.jp/...
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朝霧の平城宮跡

早朝に平城宮跡一帯は濃い霧に覆われました。 この朝霧は「放射霧」とよばれており、奈良盆地特有の地形がもらたす放射冷却現象によって発生します。 年に数回、秋から初冬にかけてこのような幻想的な情景に遭遇することができます。 神秘的な光景がひろがる平城宮跡にぜひお越しください。 ​ 第二次大極殿跡基壇 第...
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「奈文研ニュースNo.75」

「奈文研ニュースNo.75」(NABUNKEN NEWS No.75)を学術情報リポジトリで公開しました。 本文をPDFで閲覧いただけます。 https://repository.nabunken.go.jp/dspace/handle/11177/7202 目次 ・国宝となったキトラ古墳壁画の活用...
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2013年度~2017年度科学研究費補助金基盤研究(S) 研究成果報告書「木簡など出土文字資料の資源化のための機能的情報集約と知の結集」を学術情報リポジトリで公開しました。 本文をPDFで閲覧いただけます。 https://repository.nabunken.go.jp/dspace/handl...
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2020年1月  2016年4月、震度7を観測する地震が九州地方を襲いました。中でも震源地となった熊本では、死者が50人に上るとともに、山崩れ、橋梁の崩壊、家屋の倒壊等、その被害は甚大なものとなりました。文化財についても、熊本城をはじめとした阿蘇神社等の文化財建造物の倒壊とともに、歴史的な文書や美術...
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破魔矢と古代の矢

2020年1月  新年明けて、令和2年となりました。今年の正月は、どのように過ごされたでしょうか。  正月になると、平城宮跡や藤原宮跡では凧揚げに興じる親子の姿をよく見かけます。独楽回し、羽根つき、双六に福笑い、遊びのなかには王朝年中行事に由来するものがあることはよく知られています。しかし、こうした...
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土器は生活に密着した道具 都城発掘調査部平城地区の考古第二研究室は、平城宮跡や平城京跡の調査で出土した土器や土製品の調査、研究をしています。プラスチックやビニールなどの素材がない時代、人々は土器を使っていろいろな生活道具を作りました。奈良時代には、やや低い温度で焼かれた土師器と、窯を使って高い温度...
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マユミ(真弓)

 昨日は二十四節気の一つ「冬至」を迎え、いよいよ本格的な寒さが到来する季節となりました。  朱雀門の北東、中央区朝堂院から東区朝堂院へと向かう道すがら、ひと際目につく赤い実をつける木があります。  「マユミ」です。枝の下方に垂れ下がる実は、秋から冬にかけて鮮やかに赤く熟し、野鳥たちの貴重な食糧となる...
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 平城宮跡資料館では、来年1月4日(土)より新春ミニ展示「平城京の子」を資料館入口ロビーにて開催いたします。  会場の一角には、顔出しパネルならぬ"目だしパネル"やフォトプロップスをご用意しています!  ほかにも来館者のかたに抽選とはなりますが、記念品もプレゼントいたします。  ぜひご家族でお越しく...
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中国西安の瓦調査から

2019年12月  20年ほど前、中国の西安で、前漢の長安城の瓦を調査しました。当時、平城宮の瓦を研究していた私は、長安城の瓦から何ともいえない違和感を覚えました。その違和感は何か、しばらくして気づきました。文様の笵の違いです。長安城の軒瓦は、日本と同じく、文様をかたどった笵を粘土に押して文様をほど...
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古代建築部材に隠れた大工の技

2019年12月  奈良には建てられてから1200年を超える古代建築がたくさん残っています。これらの古代建築は主に木造で、見るたびに私はその全体の雄大さに心を癒されます。  ところで、電動工具がない古代に、これらの建築の部材はどのようにして製材されたのでしょうか? 山に生えている原木は、伐採ののち製...
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 今回紹介する建造物研究室の室員は、組織上は筆者ひとりですが、調査研究をひとりでおこなっているわけではありません。研究所の他部署に属している建造物の専門家と協力して、さまざまな調査研究をおこなっています。  社寺、民家、近現代建築などの各時代の建物のみならず、時として土木遺産など、人工的な不動産物...
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平城宮跡資料館秋期特別展「地下の正倉院展-年号と木簡-」第1~3期解説シートを学術情報リポジトリで公開しました。 本文をPDFで閲覧いただけます。 https://repository.nabunken.go.jp/dspace/handle/11177/6951 第Ⅰ期展示木簡 年号使用のはじまり...
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令和元年度職場体験を実施しました

 奈良文化財研究所では奈良市内の中学校による職場体験学習活動に協力しています。 令和元年度受入中学校            期  間        日 数 奈良市立平城中学校(2名)    6月11日(火)~13日(木)  3日間 奈良市立富雄中学校(2名)   11月 6日(水)~ 8日(金)...
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このたび、以下の機能を追加しました。 〇書誌ページQRコード表示機能書誌詳細ページに書誌情報を示すDOIのQRコードを表示します。QRコードは、画像ファイルとしてダウンロード可能です。配布資料や案内看板等に、参考資料のQRコードを掲載することで、過去資料の活用が簡便になります。なお新規登録コンテンツ...
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2019年4月に公開した発掘調査報告書総目録 新潟県編 https://sitereports.nabunken.go.jp/ja/49569の書誌情報を全国遺跡報告総覧に登録しました。 新潟県 発行機関一覧 https://sitereports.nabunken.go.jp/ja/list/15...
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地下の正倉院展は今週末まで!

10月12日より開催しております「地下の正倉院展 -年号と木簡-」ですが、最後の展示替えを行い、Ⅲ期目に突入しています。 先週15日には3回目のギャラリートークを開催し、多くの方にお越しいただきました。 Ⅲ期目も木簡25点(うち国宝4点)を展示しており、それぞれが奈良時代の色々な情報をわたしたちに物...
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気付くことで見えること

2019年11月  考古学研究などという風変わりなことを仕事にしてしまうと、普段の生活の中の景色の中でも人の活動の「かけら」を見つけてしまいます。道を歩いていても、ここは少し小高いから集落がありそうだナア、とか、あの地割は古そうダゾ、とか、あそこは意図的に地形を削って何か建てたのカナ、とか。「おそら...
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AR幢旗体験会の開催

 改元・即位の年であることに因み、平城宮跡内で確認されている、奈良時代の即位儀礼に関わる遺構を紹介する試みとして、ARアプリケーション「AR幢旗」を製作し、去る11月9日(土)に開催された第125回公開講演会に際し、その体験会を実施しました。  AR(Augmented Reality、拡張現実)は...
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リーフレット「大嘗宮」

 改元・即位の年であることに因み、平城宮跡内で確認されている、奈良時代の大嘗宮の遺構を紹介する試みとして、リーフレットを作成しました。  大嘗祭は、天皇が即位後、初めておこなう新嘗祭です。11月下旬に五穀豊穣や国家安寧を祈願するためにおこなう収穫祭で、新米を炊いたご飯やお酒を神々に備え、天皇自身もこ...
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秋の実り

 皆さまは「秋」という単語から何を想像されますか?  食欲の秋、読書の秋、行楽の秋、スポーツの秋...。まだ他にも沢山ありそうですが、今回は平城宮跡の「実りの秋」をテーマに、「どんぐり」を取り上げてみたいと思います。  「どんぐり」は皆さまの身近な場所で見つけることができます。野山、里山の雑木林や公...
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第125回公開講演会の開催

 去る、令和元年11月9日(土)に第125回公開講演会を当研究所平城宮跡資料館講堂において開催しました。  松村所長による挨拶の後、松永研究員による「土でつくったささげもの-土製模造品からみた古墳祭祀のうつりかわり-」、山口研究員による「デジタル技術で結ぶ人と未来と文化財」と題しての講演があり、引き...
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地下の正倉院展第Ⅱ期は今週末まで

 朝晩がぐっと寒くなり、冬の訪れを感じさせる今日この頃。  平城宮跡資料館では「地下の正倉院展 -年号と木簡-」を開催しています。  もうお越しいただけましたか?  展覧会も第Ⅱ期をむかえ、いま出ている木簡は今週末までの展示となります。  今回は「年号」をテーマとし、「大宝」から「延暦」までの年号が...
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平城宮跡のうんち

2019年11月  今から十年前の2009年1月に、平城宮東方官衙地区の一画で推定十万点とされる木簡が検出された大きなごみ穴が発掘されました。このごみ穴をすべて掘り上げた穴の底から、多量のウリの種を含む小さな穴が、数か所見つかりました。ウリの種の塊とともに、トイレットペーパーとして使われた籌木(ちゅ...
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はじめに 遺跡からは木簡などの木製遺物をはじめ、銅銭などの金属製遺物、石製遺物、土器、瓦などの多様な遺物が出土します。こうした出土遺物は非常に脆弱な物が多く、取り扱いには細心の注意が必要です。保存修復科学研究室では、遺物の材質調査などの分析をはじめ、遺物の保存処理、遺跡の環境調査を担当しています。...
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 2019年8月21日(水)・22日(木)の両日、「奈良の都の木簡に会いに行こう!2019」(日本学術振興会ひらめき☆ときめきサイエンスプログラム。奈良文化財研究所・日本学術振興会共催、奈良県教育委員会・奈良市教育委員会後援)を、平城宮跡資料館講堂をメイン会場として開催しました。  この企画は、国宝...
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 今回は飛鳥藤原第200次調査という記念の調査でした。現地説明会には、気持ちの良い秋晴れのなかで多くのみなさまにお越しいただき、ありがとうございました。  今回の調査では、礫敷広場だと考えられてきた大極殿北方に、大極殿院を南北に区切る回廊の存在が明らかとなりました。礎石据付穴などの残りがあまり良くな...
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2019年度 平城宮跡資料館 夏のこども展示「ならのみやこのしょくぶつえん-土の中の花鳥風月-」リーフレットを学術情報リポジトリで公開しました。 本文をPDFで閲覧いただけます。 http://hdl.handle.net/11177/7147 ...
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第Ⅰ期ギャラリートークを開催しました

 ただいま平城宮跡資料館では、「地下の正倉院展 -年号と木簡-」を開催しています。  今年は5月1日に天皇陛下が即位し、新しい元号「令和」が施行されたことにともない、年号が記された木簡を展示しております。  本展覧会は2回の展示替えを予定しており、各会期の展示資料についてより深く知っていただくために...
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秋風に吹かれて

 秋風が心地よい季節になりました。平城宮跡周辺を歩いていると、ふと鼻をかすめる甘い香りが漂ってきます。その香りの正体はキンモクセイ(金木犀)です。  平城宮跡は今、秋風にのって運ばれたキンモクセイの優しい香りで包まれています。キンモクセイについては「キンモクセイの香る季節」(2016年10月20日)...
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兵庫県養父市立八鹿小学校の赤米献上隊

 10月10日、兵庫県養父市八鹿(ようか)小学校の六年生児童が自分たちで育てた赤米を研究所に持ってきてくれました。  昭和38年(1963)の平城宮跡の発掘調査で但馬国養父郡小佐地域から赤米五斗を平城宮に収めたことを示す木簡(但馬国養父郡老左郷赤米五斗 村長語部広麻呂天平勝宝七歳五月)が出土したこと...
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宮殿らしさ

2019年10月  平城宮は奈良時代の宮殿ですが、現在の平城宮跡で宮殿らしさを感じられるところはどこでしょうか?そうですね、朱雀門や大極殿の巨大な復原建物は、平城宮跡の名所として定着してきましたね。たしかに、赤色の太い柱や、緑色の窓は、「あおによし~」と謳う都のイメージに合いますね。  ところで、日...
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 去る、10月5日(土)10時から16時まで、東京有楽町朝日ホールにて、 第11回東京講演会を開催いたしました。これは日頃関西を中心に活動している奈文研の調査・研究活動の成果を、広く東日本の皆様にもご紹介しようと2010年から始めた企画です。  今回は、『奈良の都、平城宮の謎を探る』と題し、奈文研の...
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「奈文研ニュースNo.74」

「奈文研ニュースNo.74」(NABUNKEN NEWS No.74)を学術情報リポジトリで公開しました。 本文をPDFで閲覧いただけます。 https://repository.nabunken.go.jp/dspace/handle/11177/7128 目次 ・平城宮第一次大極殿院の幢旗遺構(...
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ヒガンバナ

 平城宮跡では秋を告げる花の一つヒガンバナ(彼岸花、別名:曼殊沙華)が見頃を迎えています。  「万葉集」では、ただ一首「壱師(いちし)」という名でのみ詠まれており、群生して咲く姿には思わず魅入ってしまいます。  ヒガンバナは棚田の畔道に群生している光景を見ることがありますが、その理由としてあげられる...
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令和元年9月29日(日)、平城宮東方官衙地区の発掘調査(平城第615次調査)の現地説明会を開催しました。 当日は892名の方にご参加いただきました。 発表資料はこちらです。 >>学術情報リポジトリ 発掘担当者からのコメント:都城発掘調査部 主任研究員 岩戸 晶子  雨予報が外れて当日は暑いくらいの秋...
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新庁舎に眠るお宝

2019年10月  奈文研では、1952年(昭和27年)の開所以来、発掘調査はもとより、私が関わる建造物をはじめ、さまざまな分野の調査研究をおこなってきました。これら成果は、報告書、年報、紀要等、さまざまなかたちで世の中に発表されています。とはいっても、発表された成果は、実際に調査した内容の一部にす...
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 都城発掘調査部では古代の都城や寺院などを中心とした発掘調査を日々おこなっていますが、考古学の専門家だけではなく、文献史学、建築史、庭園史を専門とする研究員も一緒に調査をおこなっています。遺構研究室は、現在建築史を専門とする研究員で構成されており、発掘調査で確認された遺構の検討のほか、現場での測量...
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2019年9月  2016年に藤原宮大極殿院南門前で発見された7本の幢幡遺構についてはこのコラムでも以前に取り上げられてきました(2017年3月、2018年11月、2019年4月)。大宝元年(701)元日の朝賀の時に烏形幢、日像幢、月像幢、青龍幡、朱雀幡、白虎幡、玄武幡を立てたと考えられる柱穴の跡で...
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平城宮跡資料館平成30年度冬期企画展「発掘された平城2017 2018」リーフレット を学術情報リポジトリで公開しました。 本文をPDFで閲覧いただけます。 http://hdl.handle.net/11177/7118 1ページ目...
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奈良文化財研究所概要2019

「奈良文化財研究所 概要2019」を学術情報リポジトリで公開しました。 本文をPDFで閲覧いただけます。 https://repository.nabunken.go.jp/dspace/handle/11177/7111   表紙...
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2019年度 報告書データベース作成に関する説明会を全国5カ所で開催します。 詳細は下記をご確認ください。 https://sitereports.nabunken.go.jp/ja/abouts/setumeikai2019...
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エノコログサとアワ

2019年9月  エノコログサ(Setaria viridis)。平城宮跡でもよくみられる、ふさふさの穂が特徴的な野草"ねこじゃらし"のこと。ちなみに、中国語で狗尾草(イヌの尾の草)、英語ではgreen foxtail (緑色のキツネの尾の草)、奈良時代の平城宮東方官衙地区でも生えていました。  こ...
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巡訪研究室
(3)企画調整部 展示企画室

 はじめに、企画調整部のはなしをちょっとだけします。企画調整部というと、まるで事務系のような名称ですが、れっきとした研究系の部門です。企画調整部には、企画調整室、展示企画室、文化財情報研究室、国際遺跡研究室、写真室、それに、飛鳥資料館学芸室が属しています。各室の仕事は多岐にわたっていますので、おい...
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特別史跡キトラ古墳環境整備事業報告書

『特別史跡キトラ古墳環境整備事業報告書』を学術情報リポジトリで公開しました。 本文をPDFで閲覧いただけます。 https://repository.nabunken.go.jp/dspace/handle/11177/7082 目次 第1章 キトラ古墳の概要 位置と環境 特別史跡の指定概要 特別史...
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 8月16日(金)に、「ならのみやこのしょくぶつえん」ワークショップを開催いたしました。  ワークショップでは、展覧会に展示されている遺物をもとにしたハンコを使って、オリジナルの巾着や手提げかばんを作りました。  台風の影響で開催できるか心配していましたが、その心配をよそに台風も過ぎ去り、天気も良く...
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 平城宮跡資料館では、9月1日まで「ならのみやこのしょくぶつえん -土の中の花鳥風月-」を開催しております。閉園まで残すところ、2週間をきりました。みなさん来園していただけましたか?  展示の関連イベントとして、先日8月9日(金)に第2回目のギャラリートークを行いました。  奈文研研究員による平城宮...
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礎石からみた古代建築の上部構造

2019年8月  奈良文化財研究所では、平城宮跡などを舞台に、失われた建物の復元研究をおこなっています。復元研究は、発掘調査で見つかった建物跡、その建物に使われた瓦や礎石などの出土遺物を中心として、関連する文献・絵画などの資料や、現存する類例建物の検討など、多面的な分析が必要です。復元研究の方法は、...
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 9月1日まで開催しております「ならのみやこのしょくぶつえん」展では、8月16日(金)、8月23日(金)各日14時30分よりワークショップを行います。  当日は、展覧会に展示されている遺物をもとにしたハンコを使って、オリジナル巾着やオリジナルトートバッグを作ります!  たくさんハンコを使ってもよし、...
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奈良文化財研究所紀要2016

『奈良文化財研究所紀要2016』(Bulletin of National Research Institute for Cultural Properties, Nara)を学術情報リポジトリで公開しました。 本文をPDFで閲覧いただけます。 https://repository.nabunken...
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 暑い日が続いていますが、みなさまいかがお過ごしでしょうか。  ただいま、平城宮跡資料館では「ならのみやこのしょくぶつえん」展を開催しています。  どのような展示物があるかは、先日のブログでご紹介しましたので、今回は展示会場の子ども向けコーナーのご紹介をしたいと思います。  お子さまに考古学にもっと...
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 「ならのみやこのしょくぶつえん」オープンしてから約3週間が経ちましたが、みなさん、来園していただけましたでしょうか?  実は、夏休み中、何度でも足を運んでいただけるようなイベントをご用意しているんですよ。  期間中、ワークシートにそって、展示品をよ~く観察し、回答してくれた方全員に、奈文研オリジナ...
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掘立柱建物に住む

2019年8月  古代の集落は、大きく2種類の建物で構成されていました。一つは地下式の「竪穴建物」で、もう一つが地上式の「掘立柱建物」です。縄文時代以来、住居はほとんどが竪穴建物で、掘立柱建物は倉庫や神殿、居館といった施設に限られていました(図1)。しかし、古墳時代には掘立柱建物を一般の住居として使...
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巡訪研究室
(2)文化遺産部 歴史研究室

 今回は、文化遺産部 歴史研究室の仕事についてご紹介します。 奈良を中心とした近畿地方の古寺社には、現在に至るまで膨大な量の文化財が伝わっています。人間の手によって伝世されてきた文化財としては、質・量ともに世界的に誇るべきものです。  それらの文化財の調査・研究は、昭和27年(1952)の当研究所...
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 ただいま平城宮跡資料館では、毎年恒例のこども向けの企画展を開催しています。今年は「ならのみやこのしょくぶつえん」と題して、平城宮・京跡から出土した植物をご紹介しています。  "ならのみやこ"には、植物園といってもいいほどに沢山の植物が植えられていました。 本企画展では、発掘調査で見つかった木簡や瓦...
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鞍つくりから仏つくりへ

2019年7月  みなさんは鞍作鳥(くらつくりのとり、止利とも書く)という人物をご存知でしょうか。  彼は日本最初の本格的寺院である飛鳥寺の釈迦如来像(飛鳥大仏)のほか、法隆寺金堂の釈迦三尊像をつくったことで知られる、飛鳥時代を代表する仏師です。ではなぜ、彼の名前は「仏作」ではなく、「鞍作」なのでし...
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寄生木

 東院庭園の池の北岸には築山石組が復原され、その背景を彩るのはアカマツ、ヒサカキ、イヌツゲ、ウメ、ヤナギなどの奈良時代に植栽されていた樹木たちです。            ヒサカキ1                     ヒサカキ2  写真は、左右どちらもヒサカキという樹木です。  北側の周遊ルー...
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「奈文研ニュースNo.73」

「奈文研ニュースNo.73」(NABUNKEN NEWS No.73)を学術情報リポジトリで公開しました。 本文をPDFで閲覧いただけます。 https://repository.nabunken.go.jp/dspace/handle/11177/6998 目次 ・キトラ古墳整備報告書の刊行(内田...
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このたび、全国遺跡報告総覧(以下、遺跡総覧)は、奈良文化財研究所抄録データベース(※1)を統合しました。これにより、遺跡総覧が保持する発掘調査報告書(以下、報告書)の書誌情報は、約61,000件(統合前から約29,000件増)、抄録情報は約126,000 件(統合前から約70,000件増)となりまし...
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 現在、藤原宮跡資料室では2018年におこなわれた発掘調査や研究の成果をロビーにて速報展示しています。  詳細はこちら  7月1日~7月7日までの期間限定で飛鳥寺旧境内の発掘調査で出土した風鐸の実物を展示します。  風鐸は、寺院の堂塔の軒先の四隅や屋根の相輪に吊るされる鐸形の鈴です。  今回出土した...
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 みなさんは遺跡から出土するもの、というと何をイメージしますか? 土器、石器、瓦など、遺跡からはたくさんの遺物が出土しますが、平城宮やその周辺では地下水位が高いため、木製品などの有機質の遺物がよく保存されています。この木製品など有機質遺物の調査研究が、わが考古第一研究室の仕事の1つです。 ところで木...
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ハエがつないだ日韓交流

2019年7月  ポンテギという韓国の食べ物をご存知でしょうか?ポンテギとは、韓国語でさなぎを意味する単語ですが、一般的には、蚕のさなぎを醤油などで甘辛く煮たものを指し、ある時はマッコリのつまみとして、ある時は食べ歩きのおやつとして屋台で目にする、韓国ではお馴染みの食べ物です。しかし、とにかく見た目...
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第124回公開講演会の開催

 去る、令和元年6月15日(土)に第124回公開講演会を当研究所平城宮跡資料館講堂において開催しました。  松村所長による挨拶の後、前川研究員による「第一次大極殿院南門の復原」と題してのトピック講演があり、引き続き松田研究員による「出土木製品の恒久的な保存と一時的な保管」、村田研究員による「防災・減...
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これまで戦前を含め発掘調査報告書の発行数は不明であり、十数万~二十万冊とも言われてきました。奈良文化財研究所(以下、奈文研)では、実数を確定するため、全国の発掘調査報告書の総目録を作成しています。大阪府編が完成しましたので、公開します。 URL(全国遺跡報告総覧):発掘調査報告書総目録 大阪府編 h...
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「時をこえて」掘りおこされた埴輪

2019年6月  木々の新緑がまぶしい平城宮跡は、遠足シーズンもあって小学生でにぎわう季節を迎えています。その平城宮の正門、朱雀門の前に、昨年3月に開館した「平城宮いざない館」があります。奈良時代を体感し、その舞台となった平城宮跡に親しんでいただくための、ガイダンス施設です。   平城宮いざない館の...
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令和元年6月7日(金)、平城宮跡大極殿院地区の発掘調査(平城第612次調査)の現地説明会を開催しました。 当日は180名の方にご参加いただきました。 発表資料はこちらです。 >>学術情報リポジトリ 発掘担当者からのコメント:都城発掘調査部 主任研究員 桑田 訓也  雨の降りしきる中、予想を上回る多く...
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このたび、2016年9月から公開しているイベント情報の検索機能を改善しました。 種別(展覧会、講演会、現地説明会、その他)、開催日、開催地、フリーワードなどから、関心に合わせて各地の遺跡や文化財に関するイベント情報を検索しやすくなっています。 また、全国遺跡報告総覧に登録された報告書に表示される「内...
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2019年6月  現在、飛鳥資料館では、春期特別展「骨ものがたり-環境考古学研究室のお仕事」が開催されています。(4月23日~6月30日)  環境考古学とは、遺跡から出土する動植物遺存体(骨や種子など)の調査を通して、昔の生活環境や食生活、生業など、人と自然がどのように関わりながら生きていたのか、そ...
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水辺に集う

 芽吹きの春から新緑の初夏へと移り変わっていく季節、若葉の緑が眩しい東院庭園を訪れました。  庭園に足を踏み入れますと、植栽のモミジやアカマツ、ヤナギの鮮やかな緑が目に飛び込んできます。  池の西南部には中島があり、アカマツの下では一羽のカルガモが羽を休めており、水面上を数匹のツバメが低空飛行を繰り...
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モンゴルの兵馬俑 "Shoroon Bumbagar"

2019年5月 皆さんが「兵馬俑」という言葉を聞いたとき何を連想されるでしょうか? おそらく、多くの人は中国の秦の始皇帝陵をすぐに思い浮かべるのではないかと思います。確かに、始皇帝陵の兵馬俑は世界的にも有名で、質・量ともに群を抜いています。しかし、兵馬俑は始皇帝陵だけで発見されているわけではありませ...
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ヒラドツツジの開花状況(満開)

 平城宮跡は目にも鮮やかな新緑に彩られ、爽やかな風が吹き渡る季節を迎えています。  暦の上で夏が始まる日とされている二十四節気の一つ「立夏」を迎え、毎年この季節には、色とりどりのヒラドツツジ(平戸躑躅)が見頃となります。  平城宮跡の随所でご覧いただけますので、散策に是非お越しください。 平城宮跡資...
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埋蔵文化財ニュースNo.171、174

埋蔵文化財ニュースNo.171、174(CAO NEWS Centre for Archaeological Operations)を学術情報リポジトリで公開しました。 本文をPDFで閲覧いただけます。 https://www.nabunken.go.jp/publication/maibunnew...
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 現在、藤原宮跡資料室玄関ホールで開催している特集展示「埋(うず)もれた大宮びとの横顔―薬・まじない・庄園の木簡」は、4月18日から後期の木簡展示をおこなっています。  後期にご紹介する2点の木簡は、いずれも大型の帳簿で、弘仁元年から2年にかけての庄園の収支簿と、都へ米を進上した記録木簡です。藤原宮...
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「奈文研ニュースNo.72」

「奈文研ニュースNo.72」(NABUNKEN NEWS No.72)を学術情報リポジトリで公開しました。 本文をPDFで閲覧いただけます。 https://repository.nabunken.go.jp/dspace/handle/11177/6964 目次 ・調査研究の舞台裏を展示する(小沼...
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これまで戦前を含め発掘調査報告書の発行数は不明であり、十数万~二十万冊とも言われてきました。奈良文化財研究所(以下、奈文研)では、実数を確定するため、全国の発掘調査報告書の総目録を作成しています。新潟県編が完成しましたので、公開します。 URL(全国遺跡報告総覧):発掘調査報告書総目録 新潟県編 h...
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烏形の幢は八咫烏か

2019年4月   藤原宮大極殿院の南門前から2016年の夏に発見された7本の幢幡遺構。その配置と性格について、2017年3月1日の作寶楼「藤原宮の幢幡遺構を読み解く」で私見を述べました。その際に未解決の課題として残されたのが、中央に位置する烏形の幢の性格でした。この烏形幢は、四神幡や日月像と異なり...
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桜の開花状況(満開)

平城宮跡の桜の開花状況をお知らせいたします。 今まさに満開を迎えた平城宮跡にぜひお越しください。 平城宮跡資料館付近 第一次大極殿を望む 第二次大極殿付近 第二次大極殿付近 第二次大極殿付近 礎石 第二次大極殿付近 第二次大極殿付近 東区朝堂院付近 東区朝堂院付近から第一次大極殿を望む 東区朝堂院付...
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 奈良文化財研究所では、2019年1月に『藤原宮木簡四』を刊行しました。本展示では、『藤原宮木簡四』に掲載した木簡から、藤原宮の時代に用いられた薬の木簡、まじないの符号を記した呪符、藤原宮の跡地に営まれた庄園で平安時代初期に作成された大型の帳簿など、計21点を、2期に分けてご紹介します。  普段、目...
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1、ARIADNE Plus参画の概要 ARIADNEは、多国間での考古学情報を統合し、相互連携によって多くの人が情報にアクセスしやすくするシステムの構築、コミュニティの組成に取り組んでいるEUの事業です。 第二期計画であるARIADNE Plusでは、ヨーロッパ各国に加え、日本・アメリカ・アルゼン...
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桜の開花状況(五分~八分咲き)

平城宮跡の桜の開花状況をお知らせいたします。 今週は強い寒気の影響をうけ、季節外れの寒さに見舞われました。 一転して、今週末はうららかな陽気に包まれ、絶好のお花見日和になりそうです。 春本番を迎えた平城宮跡にぜひお越しください。 平城宮跡資料館付近 平城宮跡資料館付近 平城宮跡資料館付近 第二次大極...
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遺跡に刻まれた災害の爪痕

2019年4月   先日(3/8)、平城宮跡資料館で開催されている「発掘された平城2017・2018」(2019/2/2~3/31)のギャラリートークで、平城京跡で発見された地震の痕跡についてお話しさせていただきました。平城宮の正門・朱雀門の周辺から出土した人形や、法華寺旧境内から出土した井戸枠の磚...
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桜の開花状況(咲き始め)

 平城宮跡の桜の開花状況をお知らせいたします。  ふっくらとしたつぼみが少しづつ開花しています。  これから一気に春の陽気に包まれる平城宮跡。ぜひお花見にお越しください。 平城宮跡資料館付近 平城宮跡資料館付近 第二次大極殿付近 推定宮内省付近 東区朝堂院付近 東区朝堂院付近 撮影場所 クリックで拡...
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東院庭園のモモ(満開)

 先日ご紹介しました東院庭園のモモの開花状況をお知らせいたします。  春の陽気のもと、満開に咲き誇っています。  ぜひ東院庭園まで足をお運びください。 東院庭園のモモ(以下同) 撮影場所 クリックで拡大していただけます...
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森蘊 旧蔵資料 目録の公開

 森蘊(もり・おさむ、1905-1988)は、昭和を代表する庭園史家であり、作庭家としても活躍した人物です。奈文研が創建された昭和27年(1952)から、昭和42年(1967)に退官するまで、建造物研究室長を務めました。奈文研退官後は「庭園文化研究所」を設立し、京都の浄瑠璃寺庭園、奈良の円成寺庭園、...
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東院庭園のモモ(五分咲き)

 先日ご紹介しました東院庭園のモモの開花状況をお知らせいたします。  現在は五分咲きとなっております。  いよいよ満開を迎える可憐なモモの花。ぜひ東院庭園まで足をお運びください。 東院庭園のモモ(以下同) 撮影場所 クリックで拡大していただけます...
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これまで戦前を含め発掘調査報告書の発行数は不明であり、十数万~二十万冊とも言われてきました。奈良文化財研究所(以下、奈文研)では、実数を確定するため、全国の発掘調査報告書の総目録を作成しています。高知県・島根県編が完成しましたので、公開します。 URL(全国遺跡報告総覧):高知県編 https:/...
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生命力

 東院庭園の一角にあるモモの木。  発掘調査によって池の堆積土から採取した種子や花粉などを分析した結果、モモは奈良時代後期の東院庭園に植えられていたと推定されています。  庭園内を順路通りに進んでいくと出口付近に植えられており、毎年3月下旬頃から可憐なピンク色の花を咲かせます。 満開時の様子(201...
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梅便り2019(満開)

 平城宮跡内の梅林の開花状況をお知らせいたします。  全体的にほぼ満開の状態です。  メジロも「チーッチーッ」と可愛い鳴き声を響かせながら、蜜を求めて枝から枝へと渡ってゆきます。   心地よい春の風を感じながら、ぜひ散策をお楽しみください。 平城宮跡資料館東の梅林(以下同) メジロ メジロ ヒヨドリ...
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奈良文化財研究所 研究報告21『デジタル技術による文化財情報の記録と利活用』2019を発行しました。http://doi.org/10.24484/sitereports.33189 平成30年(2018)9月18日(火)から21日(金)にかけて、奈良文化財研究所にて開催した平成30年度文化財担当者...
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優等生は芯が強い?

2019年3月   立派な木製品が出土したよ!――こうした明るい声の報告が発掘担当者から寄せられることがあります。この「立派」というのは、人力では持ち上げられないほど大きいという意味や、とても1000年以上ものあいだ地下に埋まっていたとは思えないほどかたくしっかりしているといった意味であることが多い...
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ギャラリートークのお知らせ

 現在、平城宮跡資料館で開催中の「発掘された平城2017・2018」では、平城宮・京での最新の発掘調査成果をご紹介しています。今回は、平城宮の正門・朱雀門の周辺や、昨年10月に中金堂が再建された興福寺境内の調査、いくつかの発掘調査の際にみつかった地震の痕跡など、計8つのコーナーが設けられています。 ...
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梅便り2019(三分~五分咲き)

 平城宮跡内の梅林の開花状況をお知らせいたします。  全体的に三分~五分咲きですが、東院庭園付近は満開の樹木もあります。  早春の平城宮跡を甘い梅の香りに包まれながら散策してみませんか。 平城宮跡資料館東の梅林(以下同) 東院庭園駐車場の梅林(以下同) 東院庭園の梅林(以下同)   撮影場...
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「史跡等を活かした地域づくり・観光振興― 平成29年度 遺跡整備・活用研究集会報告書―」を学術情報リポジトリで公開しました。 本文をPDFで閲覧いただけます。 https://repository.nabunken.go.jp/dspace/handle/11177/6901 目次 凡 例 はじめに...
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奈良時代、美しい文字の裏側

2019年2月   平城宮跡資料館では、毎年秋に「地下の正倉院展」で木簡の実物を展示しています。けっして見栄えする遺物とはいえない木簡ですが、来場者の方からは、毎年必ずと言っていいほど「木簡の文字がきれいで、読みやすくて、感動した」という感想をいただきます。  奈良時代の出土文字資料の中には、時に目...
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奈良文化財研究所研究報告第21冊「デジタル技術による文化財情報の記録と利活用」を学術情報リポジトリで公開しました。 本文をPDFで閲覧いただけます。 https://repository.nabunken.go.jp/dspace/handle/11177/6882 目次 凡 例 Ⅰ.文化財分野にお...
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報告書を活用した調査研究を支援することを目的として、全国遺跡報告総覧(以下、遺跡総覧)において、以下のような機能改善を行いました。 ○引用表記の自動表示とクリップボードにコピーボタンの追加考古学は蓄積型の学問であり、発掘調査報告書は重要な基礎資料です。そのため調査研究においては、執筆時に多数の発掘調...
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機能を追加しました。 ◯遺跡 (抄録) 検索にフリーワード検索とPDFの有無ボタン追加各項目を一回で検索できます。PDFの有無でも絞れます。https://sitereports.nabunken.go.jp/ja/search-site ◯発行機関一覧で表示している報告書件数についてPDFの有無で...
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お風呂のトリプル「七」

2019年2月   身体の芯まで冷える2月。こんな時はゆっくりとお風呂に浸かって、こごえた身体を温め、一日の疲労を癒したいものです。5月の菖蒲湯や12月の柚子湯のように、2月の季節湯は大根湯だそうですよ。  古代の入浴法のひとつに、蒸気浴という形式があります。いわゆるミストサウナです。奈良時代の寺院...
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純白の野鳥ダイサギ

 季節は大寒の最中、奈良の恒例行事である若草山の山焼きも無事開催され、当日の早朝、山頂は真っ白な雪に覆われました。  平城宮跡の湿地帯にも雪のように美しい純白の野鳥がやってきます。ダイサギ(ペリカン目サギ科)です。日本ではアオサギとならんで、最大級のサギの仲間です。  全長は90センチ程で、翼を広げ...
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「奈文研ニュースNo.71」

「奈文研ニュースNo.71」(NABUNKEN NEWS No.71)を学術情報リポジトリで公開しました。 本文をPDFで閲覧いただけます。 https://repository.nabunken.go.jp/dspace/handle/11177/6870 目次 ・カンボジアプロジェクトの現状西ト...
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2019年1月   みなさんは博物館に足を運ぶ機会はありますか? 訪れる前には、アクセスや開館情報を調べるという方も多いのではないでしょうか。各館の情報を確認すると、館ごとに違いはありますが、週に一度は休館日を設けている博物館が多いと思います。私が勤務するキトラ古墳壁画保存管理施設の展示室では、毎週...
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 このたび、全国遺跡報告総覧(以下、遺跡総覧)は、全国埋蔵文化財法人連絡協議会(以下、全埋協)(※1)が運営する報告書抄録データベース(※2)を統合しました。  これにより、遺跡総覧が保持する発掘調査報告書(以下、報告書)の書誌情報は、約32,000件(統合前から約10,000件増)、抄録情報は約5...
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カンボジアのもち米つき

2019年1月   みなさんはお正月にお雑煮を召し上がられたでしょうか。私の実家では、近所のお米屋さんからお餅を購入していましたが、今でもご家庭でお餅つきをする方も中にはいらっしゃるのではないでしょうか。  私が調査に入っているカンボジアは、日本と同じくコメ食文化を持っており、もち米も栽培しています...
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冬を彩るサザンカ

 樹木たちが葉を落とし休眠期に入る師走の候、サザンカが随所で咲き誇っています。  平城宮跡では毎年、花が少なくなるこの季節に開花期を迎えるため、際立った朱色の美しさが道行く人々の目を楽しませてくれます。  3日後には二十四節気の一つ「冬至」を迎え、いよいよ本格的な寒さが到来します。  ぜひ暖かい服装...
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平成30年12月15日(土)、平城宮東区朝堂院東門の発掘調査(平城第602次調査)の現地見学会を開催しました。 当日は569名の方にご参加いただきました。 発表資料はこちらです。 >>学術情報リポジトリ 発掘担当者からのコメント:都城発掘調査部 研究員 福嶋 啓人  寒い中、現地見学会には多くの方々...
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様々な学術情報資源を同一のインターフェースで検索できるディスカバリーサービスの1つであるPrimoと全国遺跡報告総覧でデータ連携を開始しました。Primoから全国遺跡報告総覧を検索することができます。 Primo導入機関におかれましては、ぜひご活用ください。 Release Notes New El...
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フタの裏には何がある?

2018年12月   すっかり季節は冬になり年末が迫ってくる中で、温かい紅茶や茶碗蒸しが美味しい時期になりました。その紅茶のポットや茶碗蒸しの容器のフタを、裏返しにしてみてください。写真の右側のように、フタそのものよりも一回り小さな径で、円筒状の突起をもつものがありますね。この突起は古代の須恵器にも...
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 今年も残りわずかとなりました。皆様にとって、今年一年はどのような年でしたでしょうか?来年は、戌から亥へと干支が交代します。その干支の引き継ぎより少し早いですが、平成30年12月10日(月)より、イヌとイノシシの骨格図譜データを刷新いたしました。特にイノシシの骨格図譜は、遺跡から出土するほとんど...
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平城宮跡資料館秋期特別展「地下の正倉院展-荷札木簡をひもとく-」第1~3期解説シート を学術情報リポジトリで公開しました。 本文をPDFで閲覧いただけます。 https://repository.nabunken.go.jp/dspace/handle/11177/6645 第Ⅰ期展示木簡荷札のふる...
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〇遺跡情報を使った簡単かつ高精度な検索が可能に 概要:遺跡の所在地(都道府県)、種別(集落、貝塚など)、時代(旧石器、縄文など)などを指定することで、簡単に報告書を探すことができるようになりました。 遺跡 (抄録) 検索画面https://sitereports.nabunken.go.jp/ja/...
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鉄の文化財を保存する

2018年12月   「なぜ我々は出土鉄製文化財の保存の研究に取り組むのか?」その理由の一つは鉄という元素が持つおもしろい特徴にあります。  鉄は元素番号26、電子数26、周期表の中央より少し上に位置する点で特殊性は見出せません。しかし、地殻やマントル、核には地球の体積の約1/3を占めるほどの鉄が含...
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秋の終焉

 平城宮跡を吹き抜ける冷たい風、舞い落ちる木々の葉に秋の終焉を感じる季節となりました。  木々たちはゆっくりと冬支度に入る準備を始め、日増しに違う色へと変わっていきます。  名残惜しくも美しい色を、散策を楽しみながらゆっくりと堪能されてみてはいかがでしょう。   第一次大極殿を望む 紅葉し...
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下記日時にシステムメンテナンスを実施します。システムが停止しますので、ご注意ください。 日時:2018年11月30日19:00~12月3日8:00   ※作業完了次第、再開 注意点:・一括登録機能が当面の間、停止します。・データ登録時の項目レイアウトが変更になりますので、データ登録時はご注意ください...
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2018年11月   平城宮跡の北端近く、佐紀池の北のほとりに立つ「隆光(りゅうこう)さんの墓石」を知る人は、あまり多くないかもしれません。  ですが、ここは、平城宮跡に堆積した「歴史の地層」を眺めるには格好のスポットです。  「隆光さん」は江戸時代中期の僧侶・護持院隆光のこと。徳川五代将軍綱吉の祈...
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奈良文化財研究所紀要2015

『奈良文化財研究所紀要2015』(Bulletin of National Research Institute for Cultural Properties, Nara)を学術情報リポジトリで公開しました。 本文をPDFで閲覧いただけます。 https://repository.nabunken...
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第123回公開講演会の開催

 去る、平成30年11月10日(土)に第123回公開講演会を当研究所平城宮跡資料館講堂において開催しました。  松村所長による挨拶に引き続き、所長から「烏形の幢は八咫烏か」と題しての特別講演、高田研究員による「全国遺跡報告総覧と考古学ビッグデータの可能性」、山藤研究員による「シルクロード天山北路の東...
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2018年11月   元日朝賀と即位式は、古代国家にとって最も重要な儀式でした。これらの儀式に用いられたのが、烏・日月・四神をモチーフにした7本の宝幢・四神旗(幡)(以下、幢旗(幡))です。平安時代の史料には、主柱に2本の脇柱が付く3本柱の幢旗が大極殿の前に7本横一列に並ぶと規定されています。198...
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(200)新庁舎の完成

平城京造営語る遺構保存  奈良文化財研究所の新庁舎が完成し、10月から新庁舎での業務が始まります。当初の計画よりも2年遅れの完成となりました。  その理由は、発掘調査で発見された遺構を保存するために、建物の配置や設計を全面的に変更したからです。  見つかったのは、秋篠川の旧流路や、碁盤の目状に区画し...
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秋日和

 平城宮跡の秋を代表する植物の一つに万葉植物の「オギ(荻)」があります。  この時期のオギは一斉に穂を出し始め、輝く糸のような形状をしており、秋晴れの空によく映えています。  オギはこれから11月にかけて、穂は花から種へ生長していきます。  オギの群落地を訪ねるその道すがら、足元に小さな花を見つけま...
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(199)「いい加減」な古代文字

最新ITで木簡解読  漢字の試験で、トメかハネか迷い、「どちらでも良いのに......」と思ったことはありませんか。  古代の木簡の文字は、トメやハネに限らず、「いい加減」な文字に満ちあふれています。古代人は、現代人よりも文字の「許容範囲」が広いのです。  このおおらかさ、なんとも魅力的ですが、木簡...
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「奈文研ニュースNo.70」

「奈文研ニュースNo.70」(NABUNKEN NEWS No.70)を学術情報リポジトリで公開しました。 本文をPDFで閲覧いただけます。 https://repository.nabunken.go.jp/dspace/handle/11177/6752 目次 ・EU考古学情報基盤ARIADNE...
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2018年10月   皆さんは飛鳥資料館の平成30年度春期特別展「あすかの原風景」はご覧になりましたでしょうか?  その展示室の片隅に、空中写真や古絵図を自由に拡大縮小表示するPCが置かれていたことにお気づきになりましたか?  この装置は、飛鳥資料館の西田研究員が調査した古地図の画像と現在の風景とを...
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(198)これからの平城宮跡

往時を体感 歴史公園へ  国の特別史跡である平城宮跡は、さまざまな手法で遺跡の姿を表示しています。例えば、朱雀門や東院庭園、第一次大極殿は実際の建物が復原されていますが、第二次大極殿では建物の基壇と礎石で遺構を表しています。また、内裏では、ツゲの木を柱跡に植えて丸く刈り込み、建物の柱のように表現して...
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 去る、10月13日(土)10時から16時まで、東京有楽町朝日ホールにて、第10回東京講演会を開催いたしました。これは日頃関西を中心に活動している奈文研の調査・研究活動の成果を、広く東日本の皆様にもご紹介しようと2010年から始めた企画です。  今回は、『藤原から平城へ 平城遷都の謎を解く』と題し、...
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平成30年度 平城宮跡資料館 夏のこども展示「たいけん!なぶんけんノート」リーフレット を学術情報リポジトリで公開しました。 本文をPDFで閲覧いただけます。 http://hdl.handle.net/11177/6751          1ページ目                    2ペー...
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平成30年度 報告書データベース作成に関する説明会を全国5カ所で開催します。 詳細は下記をご確認ください。 https://sitereports.nabunken.go.jp/ja/abouts/setumeikai2018...
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東院庭園庭の宴開催いたしました

 9月22日夕刻、恒例となりました東院庭園での秋の催し、東院庭園庭の宴を開催いたしました。  神護景雲元年(767)4月14日、東院に玉殿が完成し群臣が集まりお祝いをしたことが『続日本紀』に記されております。本年はその後の内輪の宴を天平の衣装を纏った人々が再現しました。また、研究所研究員による、「東...
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2018年10月   最近、我が家では子どもと一緒に「十六むさし」というゲームで遊んでいます。 十六むさしとは、四角と三角の外枠に縦横斜めの線を引いた盤面(図1)の上で、親駒と子駒を交互に動かして遊ぶ対戦ゲームです。親駒1個、子駒16個でゲームを開始し、親駒が子駒の間に入ったら子駒を捕って数を減らす...
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壱師の花

 朝夕の風に秋を感じる季節となりました。  平城宮跡では今、ひと際目を引く鮮やかな紅色の花が見頃を迎えています。  日本の秋を彩る花の一つ、ヒガンバナ(彼岸花、別名:曼殊沙華)です。  その名の由来のとおり、彼岸である秋分の日前後に一斉に花開き群生する様は見事です。  とても印象深い花ではありますが...
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(197)文化財用X線CT装置

国内最強 更なる成果へ  健康診断などで利用しているX線CT(X線コンピューター断層撮影)。文化財の調査に使われるX線CTは、なんと医療用の約10倍もの強いエネルギーを必要とします。  X線CTを用いれば、非破壊で文化財の内部構造の3次元情報を得ることができます。考古学的な研究に有効なだけでなく、文...
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平成30年9月15日(土)、藤原宮大極殿院の発掘調査(飛鳥藤原第198次調査)の現地説明会を開催しました。 発表資料はこちらです。 >>学術情報リポジトリ 発掘担当者からのコメント:都城発掘調査部 主任研究員  廣瀬 覚  報告者の晴れ男力で当初の雨予報を覆し、なんとか曇りまでもっていったのですが、...
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様式主義のハイテック

2018年9月   関西といえば、古代建築をはじめ古建築の宝庫ですが、明治以降につくられた近代建築もまた多く残っています。特に大阪には、大大阪時代と呼ばれた大正後期から昭和初期に建てられた、優れた近代建築が多く残っています。この頃の建築の主流は、ヨーロッパの建築様式を駆使してつくられる様式主義建築で...
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 去る2018年8月21日(火)・22日(水)の両日、「奈良の都の木簡に会いに行こう!2018」(日本学術振興会ひらめき☆ときめきサイエンスプログラム。奈良文化財研究所・日本学術振興会共催、奈良県教育委員会・奈良市教育委員会後援)を実施しました。昨年多数のご応募をいただきましたので、今年は15名ずつ...
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(196)土器発明の謎

使用法分析 解明の手がかり  粘土を焼くことで、硬くて水に溶けないものを作り出せることを、人類は2万6000年前には知っていました。最古例は、東欧のチェコで見つかった粘土を焼いて作ったビーナス像です。しかし、土器、すなわち土を焼き固めた容器は、その後6000年もの間、世界中のどこにも現れませんでした...
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正史と礎板

2018年9月   宝亀3年(773)12月29日、狂った馬が平城宮的門の土牛・偶人と、弁官の役所の南門の限(シキミ)を食い破る。  『続日本紀』に記された一コマです。興奮して暴れる馬、役人たちのわたわたと慌てる姿が目に浮かびます。奈良時代の国家に関わる出来事を記したお堅い正史にあって、思わずにやり...
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木簡の「夏」

2018年8月   今年の夏は異常なまでに暑い日が続きました。お盆も過ぎ、少しは暑さも和らいできたように感じられますが、各地で39度を記録する日もあるなど、まだ油断はできません。来夏以降もこのような猛暑が続くのでは、という不穏な話も耳にします。  さて、古代にも毎年暑い夏がやって来ていたはずですが、...
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土器のギャラリートークを開催しました

8月も半ばを過ぎ、夏の企画展も残すところ2週間となりました。 先週の8月17日(金)には、夏の企画展の第4回ギャラリートーク・ワークショップを開催しました。 今回は土器をテーマに、平城宮跡内で出土した土器の観察と接続・復元についての解説を行いました。   出土する土器にはどのような種類があ...
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(195)古代の温泉

万葉人も楽しんだ名湯  「温泉にでも行って、のんびりしたい」。こんな気持ちになったことはありませんか? 昨今では、都市部でも天然温泉に入浴できる時代です。現代の日本人にとって、温泉は本当に身近で親しみのある存在といえるでしょう。  では、いつから日本人は温泉に入浴していたのでしょうか。奈良時代に記さ...
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みなさん、こんにちは。 今年の夏も、平城宮跡資料館ではこども向けの企画展を開催しています。 今年は「たいけん!なぶんけん」と題して、普段なかなかご紹介する機会のない 私たちの研究所の、日々のお仕事についてご紹介しています。   7月21日(土)から始まった今回の企画展では、 平城宮での発掘...
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全国遺跡報告総覧について、下記の機能を公開しました。 ○モバイル端末向けPDFの公開概要:報告書PDFをモバイル端末向けに自動圧縮して表示します。 例)宮崎市文化財調査報告書『高岡麓遺跡第37地点』https://sitereports.nabunken.go.jp/ja/22486 ○背景と効果全...
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(194)飛鳥の原風景2

今昔 農業の変化知る  前回、空から見た明日香村の原風景を紹介しました。今回は、これまで奈良文化財研究所が撮りためてきた飛鳥の地上写真を紹介しましょう。  奈文研では、発掘にあたり多くの飛鳥地方の写真を撮影してきました。これらの写真からは、発掘された遺跡の様子だけではなく、当時の村の景観も見えてきま...
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奈良文化財研究所概要2018

「奈良文化財研究所 概要2018」を学術情報リポジトリで公開しました。 本文をPDFで閲覧いただけます。 https://repository.nabunken.go.jp/dspace/handle/11177/6742   表紙...
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奈良文化財研究所本庁舎関連パンフレットを学術情報リポジトリで公開しました。 本文をPDFで閲覧いただけます。 「独立行政法人国立文化財機構奈良文化財研究所 本庁舎 施設案内」 http://hdl.handle.net/11177/6738   「奈文研の地下に眠る遺構 平城京右京一条...
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大極殿を飾った二種類の凝灰岩

2018年8月   藤原宮大極殿は、柱の基礎に礎石を使用し、屋根には瓦を葺くという大陸的な様式を 取り入れた、我が国で最初の宮殿建築でした。桁行9間、梁行4間のその巨大な建物は、舞台のような高い基壇の上にそびえていました(図1)。古代の寺院や宮殿の基壇は、土を盛り固めて築かれますが、最終的に表面を精...
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(193)飛鳥の原風景

古墳周りに田畑広がる  飛鳥の風景といえば、懐かしさや歴史を感じる方も多いことでしょう。しかし、地元では「昔と変わった」という声もしばしば耳にします。では、かつて飛鳥にはどんな景色が広がっていたのでしょうか?  そんな疑問に答える貴重な資料が奈良文化財研究所にあります。1955年に撮影された飛鳥地方...
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むぎまりのはなし

2018年7月   平城宮や平城京で出土する土器には、それらがかつて使われていたときについていた名前があったはずです。例えば奈良時代の「正倉院文書」には、水埦(みずまり)、麦埦(むぎまり)、羹坏(あつものつき)・饗坏(あえものつき)・塩坏という器名がたびたび登場します。そうすると平城宮から出土する土...
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(192)歴史の面影

「法華寺の鳥居」の痕跡  奈良市に住んでいれば、この写真の木に見覚えのある方がいるのではないでしょうか。写っているのは、太いセンダンの切り株です。国道24号と一条通りの交差点の西南の隅にあります。昭和30年代に枯れたとのことですが、以来、半世紀以上にわたって、所有者の手で大切に守られてきました。  ...
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「奈文研ニュースNo.69」

「奈文研ニュースNo.69」(NABUNKEN NEWS No.69)を学術情報リポジトリで公開しました。 本文をPDFで閲覧いただけます。 https://repository.nabunken.go.jp/dspace/handle/11177/6714   目次 ・新庁舎の竣工にあた...
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 現在、藤原宮跡資料室では、2017年に飛鳥藤原地区でおこなわれた発掘調査の成果をロビーにて速報展示しています。  2017年には、飛鳥地域で重要な発見が相次ぎました。そのなかでも、山田寺や山田道、飛鳥寺北方の調査成果を、出土遺物や写真でご紹介します。ぜひ、藤原宮跡資料室に足をお運びください。 &n...
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瓦の「重さ」からわかること

2018年7月   平城宮・京や寺院跡を発掘しますと、非常に大量の瓦が出土することがあります。例えば、平成15年に行われました法華寺の防災施設改修工事に伴う発掘調査(平城第363次)では、調査面積がわずか321㎡だったにもかかわらず、実に4t以上の瓦が出土しました。  さて、この「4t以上」という数...
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平成30年6月17日(日)、平城宮跡東院地区の発掘調査(平城第595次調査)の現地説明会を開催しました。 当日は813名の方にご参加いただきました。 発表資料はこちらです。 >>学術情報リポジトリ 発掘担当者からのコメント:都城発掘調査部 遺構研究室 研究員 海野 聡 現地説明会に多くの方に足をお運...
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 学術情報リポジトリ「文化財担当者専門研修 遺跡情報記録課程」 のチラシを公開しました。  本文をPDFで閲覧いただけます。  https://repository.nabunken.go.jp/dspace/bitstream/11177/6711/1/kensyu20180918.pdf  文化...
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第122回公開講演会の開催

 去る、平成30年6月16日(土)に第122回公開講演会を当研究所平城宮跡資料館講堂において開催しました。  松村所長による挨拶の後、山本研究員による「重層する基壇 ―東大寺東塔院跡の発掘調査―」と題してのトピック講演があり、引き続き佐藤専門職による「古代カンボジア・アンコール王朝の終焉~西トップ遺...
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インドからローマまで

2018年6月   みなさんは、弥生時代や古墳時代のお墓からたくさんのガラス小玉が見つかっていることをご存知でしょうか。驚くことに、これまでの発掘調査で実に60万点をこえるガラス小玉が出土しています。  日本でガラス小玉が初めて出現するのは紀元前3世紀頃の北部九州です。この時流入したガラス小玉は、直...
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(191)古代の扇

綴じ方に見た当時の技術  平城宮跡の東方官衙(かんが)地区の発掘調査で、大きなゴミ捨て穴が見つかりました。中から出土した木屑(くず)に交じって、檜扇(ひおうぎ)と呼ばれる薄板を合わせた扇が、まとまって14点も出土しました。  檜扇は檜(ひのき)や杉の細長い薄板を重ねてつくった開閉自在の扇です。皆さん...
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翡翠

 梅雨の厚い雲に覆われた空の下、目の覚めるほどの美しい鳥が東院庭園に舞い降りました。  深緑の半透明な美しい宝石「翡翠(ヒスイ)」。その宝石の名前を持つ鳥、カワセミです。  その翡翠色の体色は「飛ぶ宝石」や「清流の宝石」と称されている程の美しさです。  カワセミは、川や池、湖など淡水域の水辺で生息し...
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「興福寺 第1期境内整備事業にともなう発掘調査概報Ⅶ」を学術情報リポジトリで公開しました。 本文をPDFで閲覧いただけます。 https://repository.nabunken.go.jp/dspace/handle/11177/6701 序 目次  1 調査経過  2 西室と北円堂院の歴史  ...
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2018年6月   694年(持統天皇8年)、飛鳥浄御原宮から遷都した藤原宮では、日本で初めて寺院以外に瓦が採用されました。屋根を覆う黒灰色の瓦は、建物を風雨から守るだけでなく、建物を荘厳にみせる効果があります。瓦葺の藤原宮は、律令制に基づいた新しい都城の象徴として視覚的にも大きなインパクトを与えた...
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(190)孫悟空のルーツ

頭に輪 唐三彩の猿発見  孫悟空ほど、何世代にもわたって子どもたちに愛されるヒーローはいないでしょう。平成の孫悟空といえば、ドラゴンボールの主人公ですよね。そのモデルは「西遊記」に出てくる猿の妖怪です。  西遊記の舞台は、中国の唐の時代。日本では奈良時代にあたります。三蔵法師が経典を求めて、遠くイン...
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六一書房のホームページから奈文研刊行物と各種グッズ類が購入出来ます。 なお、従来通り平城宮跡資料館・飛鳥資料館でもお買い求めいただけます。 ※平城宮跡資料館・飛鳥資料館での販売価格と異なる場合がございます。ご了承ください。 参考URL ○刊行物・グッズの販売 https://www.nabunken...
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2014~2017年度日本学術振興会科学研究費助成事業(学術研究助成基金助成金)(若手研究(B))「九州旧石器編年の再構築と集団関係の研究―中九州石器群の再検討」研究成果報告書 を学術情報リポジトリで公開しました。 本文をPDFで閲覧いただけます。 https://repository.nabunk...
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 新木簡データベース「木簡庫(Wooden Tablet Database)」の公開(http://mokkanko.nabunken.go.jp/)に伴い、1999年以来公開してきました従来の「木簡データベース」、及び2005年公開の文字画像データベース「木簡字典」の公開を、来る6月25日(月...
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「奈文研ニュースNo.68」

「奈文研ニュースNo.68」(NABUNKEN NEWS No.68)を学術情報リポジトリで公開しました。 本文をPDFで閲覧いただけます。 https://repository.nabunken.go.jp/dspace/handle/11177/6677   目次 ・奈良文化財研究所 ...
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2017年度、地方公共団体およびその関係機関、法人等調査組織、大学等の関係機関に向けて、発掘調査報告書等の電子公開に関する説明会を開催しました。報告書電子化及び全国遺跡報告総覧への登録に関する実務を説明し、発掘調査報告書の一層の活用促進をはかることにより、埋蔵文化財の普及公開に資することを目的とした...
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(189)瓦窯の革命

焼成室改良で大量生産  日本の瓦づくりは6世紀の終わり頃に百済から伝わりました。このころの瓦を焼いた窯は、傾斜地にそって斜めのトンネルを掘ってつくった窖窯(あながま)(登窯(のぼりがま))でした。古墳時代の5世紀に、やはり朝鮮半島から伝わった須恵器の焼成窯を応用した構造です。  6世紀に伝わった瓦は...
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年輪を使って木製品のパズルを解く

2018年5月   年輪年代学は,狭義には年輪変動を用いた年代測定を指し,年輪が形成された年代を1年の精度で誤差なく特定することができます。わが国においては,年代測定手法として定着していると言っても過言ではないでしょう。しかし,広義には,樹木の年輪成長が地域的な気候要素の影響を受けて変動する特性を生...
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(188)発掘現場の写真撮影

遺跡の全景 収める技術  奈良文化財研究所は、平城京や飛鳥・藤原京などで、年間を通して発掘調査を行っています。現場では要所要所で写真を撮影し、記録を残しながら調査を進めています。  なかでも、発掘面積が広い遺跡の全景を1枚に収める写真の撮影は、高度な技術が必要になります。広角レンズを用いるのはもちろ...
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新たなる実験考古学を目指して

2018年5月   私は現在、奈文研の考古第二研究室で奈良時代の土器・土製品について調査・研究をおこなっていますが、学生時代からの専門である中国青銅器の鋳造技術についても研究を続けています。殷周青銅器の鋳造技術は、現代の技術をもってしても製作技法があきらかになっていないものもあり、世界の金工技...
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ヒラドツツジ(満開)

新緑が眩しい季節となりました。 生命力溢れる緑に鮮やかな色を添えているのが、今まさに満開を迎えているヒラドツツジ(平戸躑躅)です。 刈り込み易く萌芽力が強いことから生け垣などに利用されており、平城宮跡の随所でご覧いただくことができます。 赤・白・桃・紫・朱など様々な花色で私たちの目を楽しま...
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「大坂城石垣石丁場跡小豆島石丁場跡の海中残石分布調査」を学術情報リポジトリで公開しました。 本文をPDFで閲覧いただけます。 https://repository.nabunken.go.jp/dspace/handle/11177/6667 目次  第1章 調査の経緯と経過および方法 ...
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(187)平城京の犬

貴族の大切なペット  16日は旧暦のお正月でした。今年の干支(えと)・戌(いぬ)にちなみ、犬の話題を一つ。奈良時代の平城京でも、犬は大切な仕事のパートナーやペットとして、かわいがられていたようです。  有力貴族の長屋王の邸宅跡からは、「御馬屋犬」「若翁犬」「御犬」などと書かれた木簡が出土して...
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これまで戦前を含め発掘調査報告書の発行数は不明であり、十数万~二十万冊とも言われてきました。 奈良文化財研究所(以下、奈文研)では、実数を確定するため、全国の発掘調査報告書の総目録を作成しています。 まず第一弾として兵庫県編が完成しましたので、公開します。     ...
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梅のはなし

2018年4月   ようやく寒い季節も終わりをつげ、上着のいらない暖かい季節が到来しました。平城宮跡でも春を告げる梅や桜の花が咲き、今年もお花見のお客さんをたくさん見かけました。今回はその桜...、ではなく梅のお話しです。  「難波津に 咲くやこの花 冬ごもり 今は春べと 咲くやこの花」(王...
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2017年度、全国遺跡報告総覧をたくさんのかたにご利用いただきました。 利用実績は下記の通りです。   2017年度実績(2017.4.1~2018.3.31) ダウンロード数 977737 (前年比116%) 登録件数 21154 (前年比2316件登録)   ...
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白い象

2018年4月   享保13年(1728)、時の将軍徳川吉宗に献上されるため、清国より長崎に2頭の象が到着しました。2頭は5歳のオスと3歳のメスで、メスの象は病のため長崎で死んでしまいましたが、オスの象はさらに大阪まで船で渡ったのち、京都を経て江戸まで2カ月以上をかけて歩いて移動しました。いわ...
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(186)考古学の国際協力

現地の専門家 育成  近年、世界的に文化遺産の保護に対する関心が高まる中、専門家の不足が大きな問題になっています。そこで今回は、奈良文化財研究所が考古学の専門家育成のために行っている国際協力を紹介しましょう。  奈文研は1990年代前半から、カンボジアのアンコール遺跡群の修復事業を通して、現...
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「平城宮跡資料館2018年度展示カレンダー」を公開しました。 PDFで閲覧いただけます。    ダウンロードしてぜひご利用ください。 http://hdl.handle.net/11177/6646   ...
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桜の開花状況(満開)

平城宮跡の桜の開花状況をお知らせいたします。 今まさに満開を迎えています。 週末から来週にかけて絶好のお花見日和となるでしょう。   平城宮跡資料館付近   ...
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「「古代地名検索システム」リニューアル版を公開しました」を学術情報リポジトリで公開しました。 本文をPDFで閲覧いただけます。 http://hdl.handle.net/11177/6643   ...
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「新木簡データベース「木簡庫」を公開しました」を学術情報リポジトリで公開しました。 本文をPDFで閲覧いただけます。 http://hdl.handle.net/11177/6642     ...
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(185)腐りやすい道具

竹利用 あれこれ想像  むかしむかし、あるところにお爺(じい)さんがいました。お爺さんは山に入って竹を取り、いろいろなことに使っていました―。これは有名な『かぐや姫』の物語の始まりの部分です。  竹利用の歴史は古く、奈良時代の宝物が収められた正倉院には、竹で作られた様々な道具が残っています。...
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文化庁が『埋蔵文化財保護行政におけるデジタル技術の導入について2』(報告) を公開しました。   http://www.bunka.go.jp/seisaku/bunkazai/shokai/maizo.html   http://www.bunka.go.jp/se...
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