なぶんけんブログ|奈良文化財研究所に関する様々な情報を発信します。

2015年6月アーカイブ

梅雨の晴れ間

梅雨の晴れ間

昨日は梅雨の中休みの晴れの一日となりました。 平城宮跡資料館東にある梅林を覆っていた草もすっきりと刈り込まれ、歩いていると草の芳しい香りが周辺に漂っています。 シロツメグサの群生地の真ん中に小道が現れました。   ...

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奈文研ニュースNo.57「埋蔵文化財の発掘調査報告書全文データベース「全国遺跡報告総覧」の公開」

奈文研ニュースNo.57「埋蔵文化財の発掘調査報告書全文データベース「全国遺跡報告総覧」の公開」

奈文研ニュースNo.57に「埋蔵文化財の発掘調査報告書全文データベース「全国遺跡報告総覧」の公開」を掲載しました。 奈文研ニュースNo.57 ...

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文化的景観保存計画の概要(Ⅰ)

文化的景観保存計画の概要(Ⅰ)

「文化的景観資料集成 第1集 文化的景観保存計画の概要(Ⅰ)」を電子公開しました。 本文をPDFで閲覧いただけます。 https://www.nabunken.go.jp/org/bunka/land-material.html   表紙 ...

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埋蔵文化財ニュースNo.161

埋蔵文化財ニュースNo.161

埋蔵文化財ニュースNo.161(CAO NEWS Centre for Archaeological Operations)を電子公開しました。 本文をPDFで閲覧いただけます。 https://www.nabunken.go.jp/publication/maibunnews.html No.16...

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(101)和同開珎の読み方は?

(101)和同開珎の読み方は?

江戸期から続く論争  和銅元年(708年)に発行され、平城京を中心に広く使われた和同開珎。その読みは「わどうかいほう」? それとも「わどうかいちん」?   教科書ではどう読まれているのか、昨年発行の高校日本史の教科書を調べてみました。  その結果、「わどうかいちん」と振り仮名をつけたものが5冊...

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WEBで発掘調査報告書を読める「全国遺跡報告総覧」公開のお知らせ

WEBで発掘調査報告書を読める「全国遺跡報告総覧」公開のお知らせ

2015年6月25日、全国遺跡報告総覧を公開しました。 http://sitereports.nabunken.go.jp/ja ■概要 ・埋蔵文化財の発掘調査報告書を全文電子化、“電子書庫” ・約 14000 冊が登録 ・キーワード検索や地域ごとの情報を入手可...

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写真コンテスト「ひさかたの天」開催によせて②―ひさかた

写真コンテスト「ひさかたの天」開催によせて②―ひさかた

写真コンテストの応募期間も残すところ2週間ほどとなりました。 めまぐるしく変わる空模様、撮影も悩ましい日々ですね。 今回はタイトルの頭につけられた「ひさかたの」についてお話します。 「ひさかたの」は、万葉集でも多く使われる「枕詞(まくらことば)」です。 枕詞とは、語句を美しく表現したり、調子を整...

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Annual Report on the Research and Restoration Work of the Western Prasat Top Dismantling Process of the Southern Sanctuar II

Annual Report on the Research and Restoration Work of the Western Prasat Top Dismantling Process of the Southern Sanctuar II

Annual Report on the Research and Restoration Work of the Western Prasat Top Dismantling Process of the Southern Sanctuar II (西トップ遺跡調査修復 中間報告 南...

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第116回公開講演会の開催

第116回公開講演会の開催

去る、平成27年6月20日(土)に第116回公開講演会が当研究所平城宮跡資料館講堂において開催されました。 初めに松村所長による挨拶と引き続いて「押勝の金・銀・銅貨」と題しての特別講演、次に田村研究員による「ガラスからみた東西交易:日本出土のローマ・ガラスの起源」、尾野室長による「『日本後紀』...

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Research Report on Royal Capital Sites in the Post-Angkor Period

Research Report on Royal Capital Sites in the Post-Angkor Period

Research Report on Royal Capital Sites in the Post-Angkor Period (ポスト・アンコール期遺跡に関する研究報告書)を電子公開しました。 本文をPDFで閲覧いただけます。 https://www.nabunken.go.jp/nabunke...

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(100)変わった人名

(100)変わった人名

動物たちがいっぱい  去年生まれた赤ちゃんに最も多くつけられた名前は、男の子が「蓮」、女の子が「陽菜」だそうですが、人の名前は、時代によって流行(はや)り廃りがありますよね。  奈良時代の人々の名前は、どのようなものが多かったのでしょうか? 平城京・宮跡で発掘された木簡に書かれた名前を集めてみる...

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西トップ遺跡調査修復 中間報告 南祠堂解体編2

西トップ遺跡調査修復 中間報告 南祠堂解体編2

西トップ遺跡調査修復 中間報告 南祠堂解体編2 (Annual Report on the Research and Restoration Work of the Western Prasat Top Dismantling Process of the Southern Sanctuary Ⅱ)...

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木々をたずねて三千里

木々をたずねて三千里

2015年6月   奈良と言えば東大寺の大仏。その大仏を収める大仏殿の大きさは、桁行(横幅)50.0m、梁行(奥行)50.5m、高さ46.4mで、世界最大の木造の建物です。東大寺大仏殿は奈良時代中期、天平宝字2年(758)に創建されましたが、この創建大仏殿は治承4年(1180)の平重衡の南都焼打ちに...

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ポスト・アンコール期遺跡に関する研究報告書

ポスト・アンコール期遺跡に関する研究報告書

ポスト・アンコール期遺跡に関する研究報告書 (Research Report on Royal Capital Sites in the Post-Angkor Period)を電子公開しました。 本文をPDFで閲覧いただけます。 https://sitereports.nabunken.go.jp...

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きょうは何の日?

きょうは何の日?

昨日6月10日は「時の記念日」でした。天智天皇が漏刻(水時計)をおいて、時を知らせ たと記録されているのは天智天皇10年の4月25日。この日が、西暦では671年6月10 日になるため、大正9年(1920)に6月10日が「時の記念日」として定められました。 ちなみに今年の旧暦4月25日は6月11日、ま...

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(99)硯の種類

(99)硯の種類

下級役人憧れの円面  平城宮の役人たちの日常業務は、主に文書や帳簿づくりでした。彼らにとって、墨と硯(すずり)と筆は、なくてはならない大切な文房具でした。  今回は硯の種類を見てみましょう。  現在私たちは、四角い形の石の硯を使っていますが、奈良時代は須恵器製の丸い形の硯が一般的でした。これを...

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木陰で一休み

木陰で一休み

 梅雨入りから1週間が経ちましたね。雨傘の出番も増えたのではないでしょうか。  でも今日は強い日差しを遮る日傘が役立つお天気になりました。  こんな日は木陰のベンチで休憩しながら、ゆっくりと宮跡散策をお楽しみください。  ベンチは資料館東側の梅林近くに設置されており、コナラの大きな木は日差しを遮って...

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写真コンテスト「ひさかたの天」開催によせて①―飛鳥とは?

写真コンテスト「ひさかたの天」開催によせて①―飛鳥とは?

現在、飛鳥資料館では、夏の写真コンテストにむけて 作品を募集しております。 今回のテーマは「ひさかたの天―いにしえの飛鳥を想ふ」。 飛鳥地方の「そら」と歴史的な風物を写した写真を募集しています。 ところで、「飛鳥地方」とは、どこをさすのか、 戸惑われた方もいらっしゃるのではないでしょう...

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(98)ウンチの話

(98)ウンチの話

食生活 貴重な情報源  平城宮の役所が集中している場所を発掘していた時の話です。同僚が直径60センチほどの小穴を掘ってみると、えも言われぬ色をした土の中から、ウリのタネや割り箸の様な木(クソベラ)がたくさん出てきました。もしかしてと思い、専門家に分析をお願いしたところ、多量の寄生虫の卵殻が見つかり...

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景観研究室ウェブサイト更新のお知らせ

景観研究室ウェブサイト更新のお知らせ

このたび、景観研究室のウェブサイトを大幅更新しました。 https://www.nabunken.go.jp/org/bunka/landscape.html 調査研究等に関する内容を整理し、最新の情報へと改めるとともに、ブログや奈文研ニュース等でもご紹介しておりました「文化的景観学」検...

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古代瓦のコピーとエラー

古代瓦のコピーとエラー

2015年6月  私の出身地の北海道では屋根に瓦はほとんど使われておらず、大学に入学して関西に移り住んだ当初、家の外観の違いに驚いたことを覚えています。以来15年近くが経ち、さすがの私も瓦屋根を見るだけでは驚かなくなってしまいましたが、まだまだ瓦葺きの建物が多くなかった奈良時代には、十代の私がそうし...

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