奈良文化財研究所に関するさまざまな情報を発信します。

2014年8月アーカイブ

(44)役人の勤務時間

残務処理 帰宅は遠い  古代の役人の朝は早く、夜明け前に家を出て平城宮へと通勤しました。  律令をはじめとする決まりによると、朱雀門などの宮の外門は、日の出の20分ほど前に開かれました。宮内の朝堂院の門が開くのは、さらに1時間あまり後で、夏至で午前6時半頃、冬至でも7時50分頃に仕事が始まりまし...
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(43)土馬

水に関わる場所で出土  土馬とは、馬の形をした土製品です。平城京では、道路の脇を流れる溝や運河から出土することが多く、水に関わる祭りに使われたようです。一体何のために使われたのでしょうか。  土馬の用途については二つの説があります。一つ目は、恐ろしい災厄をもたらす疫病神を土馬に乗せて、穢(けが)...
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奈良文化財研究所学報第24冊「高山 町並調査報告」(TAKAYAMA A STUDY OF TOWN AND TOWNSCAPE IN 1973-1974)を学術情報リポジトリで公開しました。 本文をPDFで閲覧いただけます。 http://www.nabunken.go.jp/publica...
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ビックリ先生の「カワラじまん」大盛況!

夏休みも終わりに近づいていますが、30℃を超える暑さが続いています。 皆さん、元気にお過ごしでしょうか? 今日はビックリ先生による4回目のギャラリートーク「カワラじまん」が開催 されました。 はじめに、雨水や火事から木造の建物を守るため、あるいは建物を豪華に見せるために 瓦が造られたと...
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(42)ケガレや災いを払う人形

悪気引き取り 流れ去る  人形と書いて、ここでは「ひとがた」と読みます。文字通り人間の全身をかたどったもので、紙や木、金属などで作られたものがあります。  むかし、平城京に暮らした人々は、病の原因となる穢(けが)れや災いを払うために、あるいは呪いをかけるために、木や金属の人形を用いました。なでた...
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(41)古代のものさし

1000年続くデザイン  「25メートル平泳ぎ」「18センチのクツ」。身の回りの長さは、単位が決められていることで、誰もがどれくらいかを理解することができます。  日本で初めて長さを共通の単位で定めようとしたのは藤原京の時代で、尺・寸(尺の10分の1)を用いました。尺や寸は1958年に公的な単位...
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文化的景観講演会のご案内

地域の将来を考えていく上で、今日、文化的景観のアプローチは注目されています。 奈良文化財研究所では、文化財保護法に文化的景観保護制度が創設されたのを契機として、2008年度から2013年度まで、6回にわたり研究集会を開催し、議論を深めてまいりました。景観研究室では、研究集会での成果等を踏まえつ...
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『奈良文化財研究所紀要2011』

『奈良文化財研究所紀要2011』(Bulletin of National Research Institute for Cultural Properties, Nara)を学術情報リポジトリで公開しました。 本文をPDFで閲覧いただけます。 http://www.nabunken.go.j...
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飛鳥の民家

2014年8月  飛鳥資料館で今夏、開催中の写真コンテスト作品展『飛鳥の甍』、もうご覧いただけたでしょうか?今年で5回目をむかえた写真コンテストは、毎回テーマを決めて作品を募集しています。様々な視点で切り取った飛鳥の風景を通して、あらたな魅力の発見・発信につなげたいと考えております。  ここ...
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ビクはく親子ワークショップ

お盆休み、いかがお過ごしでしょうか? 今日は平城宮跡資料館夏期企画展「平城京ビックリはくらんかい」の親子ワークショップが開かれました。 「いちばん大きな土器」、「いちばん長い木簡」、「いちばんこってりな瓦」などが展示されている今年の企画展。 それにちなんで、今回はお子さんたちに「いちばんビ...
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(40)庶民の家と貴族の家

身分に応じ国から支給  広大な敷地に立派な建物。著名人の豪邸を紹介するテレビ番組を、羨ましく眺めることがあります。  平城京の住民の宅地は、国から身分(位)に応じて支給されました。  位の高い貴族の邸宅は、庶民とは桁違いの規模を誇っていました。奈良時代前半の権力者、長屋王の邸宅は、平城宮に...
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(39)湧き出る井戸

過去の情報 脈々と  人間が生活する上で飲料水の確保は欠かせません。縄文時代までは、川水や自然湧水を生活用水に利用していましたが、弥生時代になると地下水をくみ上げる井戸の利用が始まります。  藤原京や平城京が建設され、この人工都市に数万の人々が集住しはじめると、大量の飲料水が必要になりました...
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ビックリ先生ならぬドキドキさんのドキじまん

みなさん、こんにちは。 今日は大型の台風が近づいているせいか、 空がどんよりとした灰色で、不穏な雰囲気でしたね。 そんな中、平城宮跡資料館では、不穏な空気を吹き飛ばすような明るいイベント、 企画展「平城京ビックリはくらんかい」のギャラリートーク 「ビックリ先生のドキじまん」がおこなわれまし...
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(38)船形代の願い

長い航海 どうか無事で  平城宮・平城京では、木製の船形代(かたしろ)(模造品)が出土することがあります。人形や馬形と違って数は少ないのですが、全国各地の遺跡からも出土しています。いったいこの船形代、何のために使ったものでしょうか?   奈良時代の歴史書『続日本紀』には、遣唐使が春日山の麓で...
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(37)古代のスーパーマーケット

古代のスーパーマーケット 暮らし支える国営市  「平城京スーパーマーケット。営業時間は正午から日没まで。取り扱い商品は食料品に文房具、薬となんでもあるよ・・・」  奈良の都・平城京にも市場がありました。場所は今の奈良市東九条町・杏(からもも)町付近と、近鉄九条駅の東方にあり、それぞれ東市、西...
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毎日暑い日が続いていますが、夏バテなどしていませんか? 今日は「平城京ビックリはくらんかい」の2回目のギャラリートーク 「ビックリ先生のモッカンじまん」が開かれました。 今回は「木簡」をテーマに、ビックリ先生がその魅力をお話ししましたが、小さなお子さんから大人の方までビックリ!する...
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建物か、塀か・・・

2014年8月  発掘調査を実施すると柱穴や溝、井戸など、かつて人が活動していたことを示す遺構を検出することができます。学生時代、初めて発掘調査に参加した際、土坑を検出、掘り下げたところ、板を井桁に組み合わせた井戸であることが判明、その底からは当時の生活を示す土器や木製品などが出土、肌で歴史を...
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