なぶんけんブログ|奈良文化財研究所に関する様々な情報を発信します。

2013年12月アーカイブ

天平人の腹をさぐる

天平人の腹をさぐる

2013年12月  2009年の1月、平城宮東方官衙地区でウンチが発見されました。円形の穴がいくつかみつかり掘り下げてみると、クソベラとウリの種がたくさん出てきたのです。ウンチだとわかったのは土の中から多量の寄生虫の卵が検出されたからです。 寄生虫のなかには人間のお腹の中で成虫になり卵を産む種類がい...

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「塩」の話

「塩」の話

2013年12月  吉田兼好の『徒然草』に「塩」は何偏か?と聞かれた人が「土偏」と答えて笑われたという話があります。「しお」の漢字は正しくは「鹽」で、「塩」はもともと俗字でした。このエピソードは、鎌倉時代にはすでにこれが俗字だと知らない人もいたことを物語ります。  「塩」は現代の東アジアでも日本でし...

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『日本霊異記』を歩く

『日本霊異記』を歩く

2013年12月  ここ数年、月に1回の割合で、1日20㎞前後大和盆地を歩いています。アラフォー世代にさしかかり健康が気になりはじめた訳ではなく、薬師寺僧景戒(きょうかい)が、平安時代初めに編んだ日本最古の仏教説話集、『日本霊異記(にほんりょういき)』の注釈書を作る仕事にかかわり、説話の故地を訪れ、...

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