景観研究室では、2015年11月28日(土)〜29日(日)に文化的景観研究集会(第7回)「営みの基盤 –生態学からの文化的景観再考−」を開催いたします。
今回の研究集会では、人々の営みの基盤としての自然環境に着目し、それらをいかにして一連のものとして語ることができるのかについて考えることを目的とします。そして、文化的景観を取り巻くさまざまな変化との折り合いの付け方について、環境の変化についてさまざまな研究蓄積をもつ生態学から学ぶことを第二の目的とします。
また、今回の研究集会では、文化的景観に関するポスターセッションをあわせて開催することといたしました。研究集会のテーマ、あるいは保護制度における文化的景観にかかわらず、国内外における多様なテーマのものを歓迎いたします。
学術研究部門、地域計画部門、地域活動部門を設けておりますので、研究者や学生はもちろん、行政職員や地域にお住まいの皆様からの発表もお待ちしております。
多くの皆様のご参加をお待ちしております。
詳細は下記のPDFファイル等をご参照ください。
※ これらにつきましては、景観研究室ウェブサイトにも掲載しています。
研究集会開催要項(PDF)
ポスターセッション募集要項(PDF)
景観研究室ウェブサイトはこちら
/////////////////////// 開催概要 ////////////////////////////////
文化的景観研究集会(第7回)
営みの基盤 −生態学からの文化的景観再考−
2015年11月28日(土)~29日(日)
会場 : 平城宮跡資料館講堂、 京都市岡崎地区
主催 : 奈良文化財研究所 文化遺産部 景観研究室
共催 : 京都市 文化市民局文化芸術都市推進室文化財保護課
[プログラム]
11月28日(土) 会場:平城宮跡資料館講堂
12:30 受付開始
13:00 ~ 13:05 開会挨拶
13:05 ~ 13:20 趣旨説明
13:20 ~ 14:00 【基調講演】「絡みあう文化多様性と生物多様性」
佐久間 大輔 氏(大阪市立自然史博物館・主任学芸員)
14:00 ~ 14:10 ―休憩―
14:10 ~ 14:35 【研究報告1】「動物―四万十川流域におけるテナガエビの意味」
山下 慎吾 氏(魚と山の空間生態研究所・代表)
14:35 ~ 15:00 【研究報告2】「植物―西日本での森・草原・田の利用」
白川 勝信 氏(芸北 高原の自然館・主任学芸員)
15:00 ~ 15:25 【研究報告3】「田と森―たたら製鉄が生み出した風景の関係性」
高尾 昭浩 氏(奥出雲町教育委員会・調整官)
15:25 ~ 15:50 【研究報告4】「里山―都市近郊での自然の使い方」
深町 加津枝 氏(京都大学大学院・准教授)
15:50 ~ 16:00 ―休憩―
16:00 ~ 16:45 ポスターセッション
1)学術研究部門
2)地域計画部門
3)地域活動部門
16:45 ~ 17:45 パネルディスカッション
「文化的景観における生きものの意味と調査・計画」
パネリスト :研究報告者4名
コメンテーター:福井 恒明 氏(法政大学・教授)
モデレーター :小浦 久子 氏(神戸芸術工科大学・教授)
17:45 ~ 18:00 ベストポスター賞授与式&閉会挨拶
18:30 ~ 20:30 情報交換会(会費:一般3,000 円/学生 2,000 円)
11月29日(日) 会場:京都岡崎エリア一帯
エクスカーション「京都岡崎の文化的景観」
[テーマ]自然的基盤―都市文化―生態系の関係
[時 間]9:30 ~ 15:30
[ルート]9:30 に蹴上駅改札前に集合→南禅寺別邸群と疏水ネットワーク→無鄰菴(山縣有朋
の京都別邸)→琵琶湖疏水と白川→神宮道周辺で各自昼食→竹中家(旧精麦工場と水車用水路)
岡崎公園(六勝寺と内国勧業博覧会に由来する文教地区)→ 平安神宮 (平安遷都1100年記念)
と平安神宮神苑(琵琶湖水系魚類のレフュージア)→夷川ダム→ 15:30 に神宮丸太町駅で解散
[お問い合わせ]
文化遺産部景観研究室
電話:0742-30-6816
メール:keikan [at] nabunken.go.jp([at]を@に置き換えてください)