2014年5月19日~23日の支援状況 先週に引き続き、平安時代の集落遺跡である上渋佐原田遺跡と、縄文時代中期・古代の集落遺跡である東町遺跡の発掘調査に従事しました。 上渋佐原田遺跡での奈文研チームの主な作業は、検出した建物などの各種遺構の図面作成でした。 東町遺跡では、縄文時代の竪...
続きを読む皆さんこんにちは。 GWが終わり、平城宮も新緑まぶしくなってきました。 毎年この清々しい時期になると、 平城宮跡資料館は遠足で来られた小学生の皆さんでにぎわいます。 連日、大型バスが駐車場に次々と吸い込まれ、 一日に3、4校が集中する日も珍しくありません。 展示室では、みなさん右手に鉛筆...
続きを読む特産品担ぎ いざ都 次の遠足は、歩いて東京に行くことになりました――。なんて学校の先生が言い出したらどうします? でも、電車も飛行機もなかった奈良時代、人々は全国から歩いて平城京にやってきました。それも税金を払うために。昔は税を、米や布などの品物で納めていました。しかも、それを運ぶのも税のう...
続きを読む解体でわかる新事実 県内には、世界最古の木造建造物である法隆寺金堂をはじめ、多くの文化財建造物があります。これらはどのようにして現在まで保存されてきたのでしょうか。 日本の古建築の最大の特徴は、木造だということです。建物は、柱や柱などをつなぐ部材からなり、クギや接着剤をほとんど用いず、お...
続きを読む2014年5月12日~16日の支援状況 先週に引き続き、平安時代の集落遺跡である上渋佐原田遺跡の発掘調査の支援をおこない、さらに縄文時代中期・古代の集落遺跡である東町遺跡の発掘調査支援も開始しました。上渋佐原田遺跡では、検出した建物をはじめとした各種遺構の図面作成が主な作業でした。 東町遺...
続きを読む今回の展示会場の中心には、川原寺の工房から出土したさまざまな遺物や遺構模型が並んでいます。もっとも目を引く鉄釜の鋳造遺構の模型は、発掘現場の遺構を型取り、実物の鋳型をはめこんで製作しました。高温で溶かした鉄を大きな鋳型に流しこむ鋳造作業の迫力を生々しく伝えるものです。 さらに、窯から出土し...
続きを読む第5回写真コンテスト関連イベントの写真教室の詳細が決まりました。【奈文研写真室による写真教室】飛鳥資料資料館で、初めての写真教室を2日間開催します。ご興味のある方ぜひ応募ください。・7月25日(金)14時から ①写真のパソコン仕上げ術・8月23日(土)14時から ②デジタルプリントテクニック 応募締...
続きを読む飛鳥資料館では2011年度から写真コンテストを開催し、毎回多数の素晴らしい写真をご応募いただいております。そこで、この春、第1回から第4回までの入選作品をまとめた写真集を刊行いたしました。 飛鳥には、今も万葉の原風景をつたえる景色がいたるところに残っております。コンテストに寄せられた写真からは、...
続きを読む2014年5月 「奈良といえば鹿」と言われるように、奈良は鹿のデザインであふれています。その代表は、平城遷都1300年祭や奈良県のマスコットキャラクターである「せんとくん」でしょう。せんとくんには立派な鹿の角が生えていますね。 奈良の町を歩いていると、鹿以外にも見かける動物がいます。それはラクダ...
続きを読む下駄に残された足の痕跡 皆さんは靴を何足持っていますか。2足? 3足? 10足以上? 今、身の回りには、いろんな履物があります。スニーカーやブーツ、サンダル……。数え挙げればきりがありません。 でも奈良時代にあった履物は、木製の下駄(げた)と沓(くつ)、ワラを...
続きを読む朝鮮半島から大量輸入 皆さんは平城宮跡資料館に行ったことがありますか。資料館の下からは、馬を管理する「馬寮(めりょう)」という役所の跡が発掘され、馬小屋や馬の水浴び場の痕跡が見つかっています。 奈良時代、馬は移動や運送に利用されましたが、最も重視されていたのは軍事力でした。このため、各地...
続きを読む東日本大震災の被災各地では、現在、復興事業にともなう発掘調査が、全国の地方公共団体から派遣された埋蔵文化財専門職員の支援によって進められています。 奈良文化財研究所も、昨年度は、岩手県陸前高田市、宮城県気仙沼市、福島県広野町、同県南相馬市からの支援要請に応じて、職員派遣と技...
続きを読む5月3日、4日、5日の3日間、平城宮跡を会場として行われた、平城宮天平祭2014春の催し物として、東院庭園『よみがる古都の宴』を開催しました。午後1時半と3時の2回、研究所が所持する天平衣装を着付けた天平人たちが東院庭園に現れ、当時の宴の様子を再現しました。3日と4日には官人服姿のせんとくんも参...
続きを読む5月11日(日)に、春期特別展記念座談会「いにしえの技術を語る-現代の「匠」と考古学者 -」を開催しました。脇田宗孝先生(奈良教育大学名誉教授)、小泉武寛先生(和銅寛)という考古資料の復元でも著名なお二人をお迎えし、奈文研からは松村恵司(奈良文化財研究所所長)、玉田芳英(奈良文化財研究所都城発...
続きを読む漏刻建設 権威の象徴 私が勤める飛鳥資料館(明日香村)に、飛鳥時代の水時計である「漏刻(ろうこく)」の模型が展示されています。これは、明日香村の水落遺跡から発掘された水時計の遺構を基に、文献史料や現存する中国の古い水時計を参考にして復元したものです。 漏刻は、階段状に並べた複数の水槽を、...
続きを読む春期特別展「いにしえの匠たち―ものづくりからみた飛鳥時代―」では、富本銭や施釉陶器、塼仏などの発掘出土品とともに、「現代の匠」によって復元製作された作品も展示しています。 復元製作品の製作工程も紹介しています。「古代の匠」の作品と「現代の匠」の作品をじっくりと見比べ、「古代と現代の匠の対話...
続きを読むはじめに --> 現在、東日本大震災の被災地では、復興事業に伴う発掘調査が数多くおこなわれています。そして、津波の被害を受けた沿岸部には、縄文時代の貝塚が埋没している可能性があります。貝塚は、土器や石器などの遺物とともに、貝殻に含まれるカルシウムの影響によって通常の遺跡では残りにくい人骨...
続きを読む4月25日より春期特別展『いにしえの匠たち―ものづくりからみた飛鳥時代―』を開催しております。 特別展の担当研究員による、ギャラリートークを4月26日に開催いたしました。 たくさんの方にお集まりいただき、ありがとうございました。 ギャラリートークは、5月11日(日)10時30分、2...
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