6日に1日リフレッシュ
今日は日曜日。休日です。みなさん、どうやって過ごしますか?
私たちは現在、月火水木金と5日働いて(あるいは学校に通って)、土日と2日休んでいます。奈良の都の役人は、何日働いて、何日休んでいたのでしょうか。
当時の法律では、5日働いて1日休む、と定められていました。古代の1か月はおおよそ30日でしたから、休日は、6日・12日・18日・24日・30日の5日間となります。
実際に歴史書の記事や古文書の日付を調べてみると、これら6の倍数にあたる日のものが他よりも少なく、休日の活動が低調だったことがわかります。
ただし、あくまで低調なだけ。ゼロではないのがミソです。役人が全員一斉に休んでしまっては、困ったことになります。
例えば、平城宮の警備。ゼロというわけにはいきません。担当する衛府(えふ)の役人は、休日も交替で勤務し、休暇は1か月に5日まとめてとっていました。
それにしても彼らは、休日を一体どのように過ごしていたのでしょうか。
今日の日曜、奈良の都の休日を想像しながら、過ごしてみませんか?
「平城京天平祭」で再現された衛士隊による朱雀門前の巡回警護(奈良市の平城宮跡で)
(奈良文化財研究所研究員 桑田訓也)◇写真・読売新聞社ご提供
(読売新聞2013年11月17日掲載)