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復興調査への支援(福島県南相馬市東町遺跡・上渋佐原田遺跡 その8)

2014年6月23日~27日の支援状況

 6月も終わりが近づいてきました。週末の現地公開も盛況に終わり、調査もいよいよ後半戦です。

 東町遺跡は調査が順調に進んでおり、収束がみえてきています。というわけで奈文研職員は上渋佐原田遺跡の調査に参加しました。これまで掘ってきたA区は図面の作成や全景写真の撮影を終え、ようやくすべての調査が完了しました。隣接するB区でも遺構の検出作業を急ピッチで進んでいます。まだ調査区全体の様相はわかりませんが、こちらにもA区と同じように平安時代の竪穴建物や掘立柱建物などが展開することがわかってきました。

 ところでA区や東町遺跡では、電子平板によってパソコン上で平面図を作成していましたが、B区の調査をA区と並行して進めるにあたって、機材が各現場に1セットしかないことがネックとなっていました。そこで登場したのが、奈文研ではお馴染みのアルミ製の間竿(ケンザオ)です。現地では使用してなかったので、急遽奈良から送ることとなりました。B区では調査区全体に一定間隔でグリッドを設定し、間竿を縦横に配置して方眼紙に平面図を描いています。時間が限られる中、デジタルとアナログを上手に使いわけながら、調査チーム一丸となって完掘を目指しています。

 

 

 

電子平板による図面作成.jpg

電子平板による図面作成

 

 

間竿による図面作成.jpg

間竿による図面作成