なぶんけんブログ|奈良文化財研究所に関する様々な情報を発信します。

祝『公益財団法人衣笠繊維研究所繊維学術賞』受賞

祝『公益財団法人衣笠繊維研究所繊維学術賞』受賞

祝『公益財団法人衣笠繊維研究所繊維学術賞』受賞       埋蔵文化財センター 赤田昌倫アソシエイトフェロー テーマ:『出土古代繊維に関する劣化研究』 研究内容 出土した繊維の中でも特に絹を対象とし、埋蔵環境下にあった絹がどのような劣化状態にあるのかについて調査研究をおこなった。その結果、出...

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(4)重さを量る

(4)重さを量る

3つの単位 唐の影響  「牛肉200グラムください」「3キロ太っちゃったわ」。こんな日常会話に出てくる「重さ」が、どれぐらいか想像できますか? 実は日本中どこに行っても、同じ単位を使って重さが量れることは、驚くべきことなんです。  日本人がモノの重さを量り始めたのは、少なくとも弥生時代に遡り...

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(3)キトラの星

(3)キトラの星

天体把握し暦を管理  壁画で有名な明日香村のキトラ古墳と高松塚古墳。その石室天井には、夜空に輝く星を描いた「天文図」が広がっていました。  星々は直径6ミリほどの金箔(ぱく)で表現され、それを赤い線でつないで星座に見立てています。両古墳とも、北極星を中心に28の星座を描き、東西には太陽と月を配置...

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飛鳥資料館リーフレット公開しています

飛鳥資料館リーフレット公開しています

飛鳥資料館ホームページにて、館内で配布中のリーフレットを公開しています。 英語・中国語(簡体・繁体)・韓国語版もあります。 ぜひ、ご活用ください。 ...

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東京国立博物館 特別展「キトラ古墳壁画」 開催のお知らせ

東京国立博物館 特別展「キトラ古墳壁画」 開催のお知らせ

平成18年以降、飛鳥資料館でキトラ古墳壁画の特別公開を開催してきましたが、このたび、初めて村外で壁画が公開されることになりました。 奈文研は、文化庁ほかとともにこの特別展を主催いたします。   【会 期】 2014年4月22日(火)~5月18日(日)  ※休館日:月曜日(ただ...

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(2)お金の始まり

(2)お金の始まり

腐らず丈夫 平城京で流通  私たちの生活に、なくてはならないお金。皆さんはお金の始まりについて考えたことがありますか?  まだお金のない物々交換の時代には、誰もが必要とするお米や布が、お金の役割をしていました。でもお米は重くて持ち運びに不便ですし、布は分割すると元には戻りません。また、ともに腐...

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(1)遺跡なぜ地下に?

(1)遺跡なぜ地下に?

都の移転後 田畑に転用  遺跡は、なぜ地下に埋もれているのでしょうか。  埋まった理由は、様々です。洪水の土砂や、火山灰で埋まった遺跡もありますが、奈良市の平城宮跡や、橿原市の藤原宮跡は、別の理由で埋まりました。  理由の一つは、腐植土です。落ち葉や枯れ草などの植物が分解され、腐植土となって積...

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「探検!奈文研」について

「探検!奈文研」について

 平成24年度に奈文研創立60周年を記念して、研究所の仕事を広く紹介する「探検!奈文研」を読売新聞奈良版に5回にわたって掲載し好評を博しました。  ここに掲載する「探検!奈文研」は、それに引き続いて平成25年4月から始まった連載第二弾で、奈文研の業務内容や、調査・研究を通して明らかになった平城...

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明日香も春です

明日香も春です

飛鳥資料館の前庭では、花桃、レンギョ、スモモなどが咲き誇っています。 中でも、地面に着きそうなくらいの枝垂桜はこれからが見ごろを迎えます。         ...

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平城宮跡資料館にて震災復興パネル展示開催中

平城宮跡資料館にて震災復興パネル展示開催中

東日本大震災から3年。現在、被災各地では復興事業が進められ、   それに伴って多くの発掘調査がおこなわれています。   奈文研では、これまで実施してきた文化財レスキューに加え、   こうした復興調査の支援もおこなっています。   平城宮跡資...

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桜の開花状況2014(満開)

桜の開花状況2014(満開)

平城宮跡周辺の開花状況をお知らせいたします。 ほぼ満開を迎えていますが、一部遅咲きの品種もあります。(佐伯門周辺) 平城宮跡資料館前(2014年4月2日) 平城宮跡資料館前(2014年4月2日) 第二次大極殿院付近(2014年4月2日) 東区朝堂院付近(2014年4月2日) ...

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硯を読む

硯を読む

2014年4月  現在、われわれが墨をする際に使う硯の多くは、石でできています(石硯・せっけん)。ところが、日本古代の硯の多くは焼き物でした(陶硯・とうけん)。陶硯が主流だったのは、古代東アジアのなかでも日本だけでした。  さて、多種多様な古代の陶硯は、円形を呈するものが多く、円い硯の周囲に動物の脚...

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キトラ古墳壁画、東京へ

キトラ古墳壁画、東京へ

 3月29日(土)、飛鳥資料館に集められていたキトラ古墳の壁画と出土品が、東京へ旅立ちました。厳重に梱包したうえで美術品専用のトラックに載せ、担当職員などが添乗しての運送です。 これらの文化財は、4月22日から東京国立博物館で開催される「キトラ古墳壁画」展(文化庁、東京国立博物館、奈...

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Book Review(5th) 中沢新一『アースダイバー』

Book Review(5th) 中沢新一『アースダイバー』

 1983年の『チベットのモーツァルト』で宗教人類学者として鮮烈なデビューを飾った中沢新一氏であるが、氏の近年の関心はもっぱら縄文や古代といった過去に向けられているようである。そのなかでも本書は、もともと週刊誌に連載されていた記事をまとめたものなので、比較的気軽に手に取ることのできる読み物である...

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Book Review(4th) 樋口忠彦 『日本の景観 ふるさとの原型』

Book Review(4th) 樋口忠彦 『日本の景観 ふるさとの原型』

 本書では、景観を考える上で「美しい」や「心地よい」などの抽象的な概念に対して、その理由を明らかにするために景観の物理的な要素に対して考察をおこなう。そして、漠然と人々が感じる抽象的概念の背景にある本質を継承することにより、現代社会でめまぐるしく変化する都市景観に対して、好ましい未来像の提案を試...

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Book Review(3rd) ドロレス・ハイデン『場所の力 パブリック・ヒストリーとしての都市景観』

Book Review(3rd) ドロレス・ハイデン『場所の力 パブリック・ヒストリーとしての都市景観』

 近年、宇治や金沢の文化的景観にみられるように、日本国内において都市部の文化的景観保護の取り組みが活発化している。これまで文化財保護法における重要文化的景観に選定された多くの地域は、棚田をはじめとする農山漁村を中心とした文化的景観であったが、人々の暮らしと自然が調和したこれら文化的景観に比べ、混...

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Book Review(2nd) M.G.Turner, R.H.Gardner, R.V.O'Neill『景観生態学 生態学からの新しい景観理論とその応用』

Book Review(2nd) M.G.Turner, R.H.Gardner, R.V.O'Neill『景観生態学 生態学からの新しい景観理論とその応用』

 監訳者の中越信和氏をはじめ、自然科学分野から文化的景観に関わるひとの多くは「 門にしている。なぜ植物学や動物学、また自然界での相互の関係を扱う生態学ではないのだろうか。そもそも景観生態学とは何なのだろうか。文化的景観と景観生態学、そこには「景観」という言葉の共通点以上の何らかの関係があるのかも...

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Book Review(1st) 中川理 『風景学 風景と景観をめぐる歴史と現在』

Book Review(1st) 中川理 『風景学 風景と景観をめぐる歴史と現在』

  「文化的景観」という概念は、いまだ、日本では一般的とはいいがたい。その一因に、「景観」という語が指し示す内容の曖昧さがある。「景観」といわれて普通に想定するのは、物理的な眺めのことであろう。けれども、文化的景観は、物理的な眺めを形成するバックグラウンドとしての生業と生活に力点が置かれた概念と...

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桜の開花状況 2014(咲き始め)

桜の開花状況 2014(咲き始め)

平城宮跡周辺の開花状況をお知らせいたします。 今週末には一気に開花が進みそうです。 平城宮跡資料館前 ...

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飛鳥資料館春期特別展を開催します

飛鳥資料館春期特別展を開催します

平成26年度 飛鳥資料館 春期特別展の開催が決まりました。 https://www.nabunken.go.jp/asuka/kikaku/26.html   ...

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