なぶんけんブログ|奈良文化財研究所に関する様々な情報を発信します。

宇治橋通りの庇と出格子

宇治橋通りの庇と出格子

 宇治の文化的景観の中核をなす宇治橋通りは、平安貴族の別荘地として区画された格子状街区を斜めに横断するように、12世紀頃に新設された通りである。中世末以来、宇治の茶業を取り仕切った「茶師」と呼ばれる特権的な茶業家が屋敷を連ね、近代以降は多くの茶師が没落して茶商の時代へと移り、さらに宇治の都市的発展に...

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飛鳥資料館 ただいま改修工事中です

飛鳥資料館 ただいま改修工事中です

工事に伴い、第1展示室の一部を閉鎖していますが、 高松塚古墳出土品、飛鳥寺出土品など見て頂けます! ご迷惑をお掛けしますが工事は3月末までの予定です。     ...

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消えた煉瓦の行方

消えた煉瓦の行方

2014年2月  奈良時代前半、平城宮の中心部である大極殿の前面には、煉瓦の積まれた巨大な壁が、高さ約2m、幅約100mにもわたり築かれていました。専門用語では、この煉瓦は「磚(せん)」とよばれ、磚の積まれた壁は「磚積擁壁(せんづみようへき)」とよばれます。この磚積擁壁は、大極殿を一段高い位置にみせ...

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ギャラリートーク開催しました

ギャラリートーク開催しました

22日(土)にギャラリートークを開催しました。次回は3月9日(日)です。 ...

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キトラ古墳壁画

キトラ古墳壁画

キトラ古墳壁画の白虎と玄武の公開は先月終了しましたが、 精細な壁画の写真パネルを展示しています。 漆喰を吹き付けた特殊な用紙に印刷したもので、 まるで本物のような質感が再現されていますよ。 第1展示室隣の閲覧室でご覧いただけます。 ※こちらのパネルは2014年3月19日から東京展に...

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奈文研Facebookページ公開

奈文研Facebookページ公開

奈良文化財研究所の公式Facebookページを開設しました。 催し物など情報発信していきます。   奈良文化財研究所&平城宮跡資料館 https://www.facebook.com/nabunken   奈良文化財研究所 飛鳥資料館 https://w...

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平城宮跡は雪景色

平城宮跡は雪景色

平城宮跡の雪景色です。 ...

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史跡等の意義を伝えるための空間デザイン

史跡等の意義を伝えるための空間デザイン

2014年2月  当研究所本庁舎の近くを走る近鉄奈良線が開通したのは、今から100年前のことだそうです。ちょうどその頃、平城宮跡における最初の整備事業が、1913年に結成された奈良大極殿阯保存会により行われています。1922年の史跡指定後もさらに整備され、その範囲は第二次大極殿を中心として内裏南半と...

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平成25年度冬期企画展「飛鳥の考古学2013」

平成25年度冬期企画展「飛鳥の考古学2013」

  飛鳥資料館では、奈良県立橿原考古学研究所や明日香村教育委員会と協力して、飛鳥地域の遺跡の発掘調査や調査研究成果を紹介する冬期企画展「飛鳥の考古学」を平成18年度から開催して まいりました。今年度で8回目となります。  今回は、奈良文化財研究所・奈良県立橿原考古学研究所・明日...

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藤原宮跡資料室ロビー パネル展示「震災復興調査とその支援」

藤原宮跡資料室ロビー パネル展示「震災復興調査とその支援」

東日本大震災から3年。現在、被災各地では復興事業が進められ、それに伴って多くの発掘調査がおこなわれています。奈文研では、これまで実施してきた文化財レスキューに加え、こうした復興調査の支援もおこなっています。今回の展示では、奈文研が携わった復興調査の概要や最新技術を写真パネルで紹介しています。被災地...

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温度や湿度に注意―文化財の展示・保管―

温度や湿度に注意―文化財の展示・保管―

2014年1月  今日は寒いなと思って窓から外を眺めると雪が舞っていました。日本には春夏秋冬があり、四季折々の景色に感動することもしばしばですが、夏は蒸し暑く、冬は寒く乾燥するという環境は、文化財には少なからず注意が必要となります。  多くの文化財は温度や湿度にとても敏感です。材質による違いはありま...

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天平人の腹をさぐる

天平人の腹をさぐる

2013年12月  2009年の1月、平城宮東方官衙地区でウンチが発見されました。円形の穴がいくつかみつかり掘り下げてみると、クソベラとウリの種がたくさん出てきたのです。ウンチだとわかったのは土の中から多量の寄生虫の卵が検出されたからです。 寄生虫のなかには人間のお腹の中で成虫になり卵を産む種類がい...

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「塩」の話

「塩」の話

2013年12月  吉田兼好の『徒然草』に「塩」は何偏か?と聞かれた人が「土偏」と答えて笑われたという話があります。「しお」の漢字は正しくは「鹽」で、「塩」はもともと俗字でした。このエピソードは、鎌倉時代にはすでにこれが俗字だと知らない人もいたことを物語ります。  「塩」は現代の東アジアでも日本でし...

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『日本霊異記』を歩く

『日本霊異記』を歩く

2013年12月  ここ数年、月に1回の割合で、1日20㎞前後大和盆地を歩いています。アラフォー世代にさしかかり健康が気になりはじめた訳ではなく、薬師寺僧景戒(きょうかい)が、平安時代初めに編んだ日本最古の仏教説話集、『日本霊異記(にほんりょういき)』の注釈書を作る仕事にかかわり、説話の故地を訪れ、...

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平城京の塔の景観

平城京の塔の景観

2013年11月  近年、「景観」という言葉をよく耳にします。また、新しい文化財として、文化的景観というジャンルもできました。景観とは移り変わってゆくことに特徴がありますので、過去の景観を考える場合には、一体いつの景観なのかに注意する必要があります。  現在、奈良市役所には平城京の1/1,000模型...

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笵(はん)で押す

笵(はん)で押す

2013年10月  「判で押したような」というと、同じことの繰り返しで、変化のないさまのこと。この「判」とは、ハンコのことです。なるほど、ハンコを押したらいつも同じになりますね。  私たちが藤原京や平城京を発掘していると、屋根の軒端の一番低いところに使われた軒瓦がよく見つかります。軒瓦には蓮の花や唐...

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文字の書き方

文字の書き方

2013年10月  近年ではパソコンが普及し、鉛筆やペンを握る機会は減ってきました。ましてや、毛筆で文章を書く必要は少ない時代です。  歴史研究室では、お寺などに遺された、古い書物や文書を調査しています。それら毛筆の資料からは、文章の内容のみならず、文字の雰囲気・モノとしての特徴も感じ取ることが出来...

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無事に閉園いたしました

無事に閉園いたしました

みなさん、こんにちは。おかげさまで9月23日をもちまして、無事、平城京どうぶつえんは閉園いたしました。集められたどうぶつたちは、しばらくひっそりとした収蔵庫に収められ、次の出番に備えて充電期間に入ります。閉園後の翌週より、撤収作業に入りました。アーチの文字をベリベリっとはがし、看板を撤去し、ケースを...

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どうぶつえん閉園まで、残りわずか!

どうぶつえん閉園まで、残りわずか!

みなさん、こんにちは。 平城京どうぶつえん、閉園まで残すところあと4日となりました。 担当研究員は、10月下旬からはじまる展示準備に追われていたり、 どうぶつえんの撤収計画を立てたりと、展示終盤ならではの忙しさが押し寄せています。 しかし、あと5日でこのどうぶ...

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新しいどうぶつあそび 登場!!

新しいどうぶつあそび 登場!!

みなさん、こんにちは。9月に入ってから、(甲子園が終わったから?)新聞やテレビの取材が相次いでいます。通常の企画展の時は、オープン前後にとりあげてもらうことが多いのですが、オープン後しばらくして客足が少なくなってきたときに、また取り上げていただけるなんて、うれしい限りです。今日は、今週から登場してい...

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