なぶんけんブログ|奈良文化財研究所に関する様々な情報を発信します。

奈良文化財研究所本庁舎関連パンフレットを公開しました

奈良文化財研究所本庁舎関連パンフレットを公開しました

奈良文化財研究所本庁舎関連パンフレットを電子公開しました。 本文をPDFで閲覧いただけます。 「独立行政法人国立文化財機構奈良文化財研究所 本庁舎 施設案内」 http://hdl.handle.net/11177/6738   「奈文研の地下に眠る遺構 平城京右京一条二坊・二条二坊・...

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大極殿を飾った二種類の凝灰岩

大極殿を飾った二種類の凝灰岩

2018年8月   藤原宮大極殿は、柱の基礎に礎石を使用し、屋根には瓦を葺くという大陸的な様式を 取り入れた、我が国で最初の宮殿建築でした。桁行9間、梁行4間のその巨大な建物は、舞台のような高い基壇の上にそびえていました(図1)。古代の寺院や宮殿の基壇は、土を盛り固めて築かれますが、最終的に表面を精...

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(193)飛鳥の原風景

(193)飛鳥の原風景

古墳周りに田畑広がる  飛鳥の風景といえば、懐かしさや歴史を感じる方も多いことでしょう。しかし、地元では「昔と変わった」という声もしばしば耳にします。では、かつて飛鳥にはどんな景色が広がっていたのでしょうか?  そんな疑問に答える貴重な資料が奈良文化財研究所にあります。1955年に撮影された飛鳥地方...

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むぎまりのはなし

むぎまりのはなし

2018年7月   平城宮や平城京で出土する土器には、それらがかつて使われていたときについていた名前があったはずです。例えば奈良時代の「正倉院文書」には、水埦(みずまり)、麦埦(むぎまり)、羹坏(あつものつき)・饗坏(あえものつき)・塩坏という器名がたびたび登場します。そうすると平城宮から出土する土...

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(192)歴史の面影

(192)歴史の面影

「法華寺の鳥居」の痕跡  奈良市に住んでいれば、この写真の木に見覚えのある方がいるのではないでしょうか。写っているのは、太いセンダンの切り株です。国道24号と一条通りの交差点の西南の隅にあります。昭和30年代に枯れたとのことですが、以来、半世紀以上にわたって、所有者の手で大切に守られてきました。  ...

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「奈文研ニュースNo.69」

「奈文研ニュースNo.69」

「奈文研ニュースNo.69」(NABUNKEN NEWS No.69)を電子公開しました。 本文をPDFで閲覧いただけます。 https://sitereports.nabunken.go.jp/ja/22476   目次 ・新庁舎の竣工にあたって(立川 弥生子) ・藤原宮大極殿院東北隅部...

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藤原宮跡資料室ロビー展示「2017年飛鳥藤原地区発掘調査速報展」

藤原宮跡資料室ロビー展示「2017年飛鳥藤原地区発掘調査速報展」

 現在、藤原宮跡資料室では、2017年に飛鳥藤原地区でおこなわれた発掘調査の成果をロビーにて速報展示しています。  2017年には、飛鳥地域で重要な発見が相次ぎました。そのなかでも、山田寺や山田道、飛鳥寺北方の調査成果を、出土遺物や写真でご紹介します。ぜひ、藤原宮跡資料室に足をお運びください。 &n...

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瓦の「重さ」からわかること

瓦の「重さ」からわかること

2018年7月   平城宮・京や寺院跡を発掘しますと、非常に大量の瓦が出土することがあります。例えば、平成15年に行われました法華寺の防災施設改修工事に伴う発掘調査(平城第363次)では、調査面積がわずか321㎡だったにもかかわらず、実に4t以上の瓦が出土しました。  さて、この「4t以上」という数...

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平城宮東院地区の発掘調査(平城第595次調査)の現地説明会のご報告

平城宮東院地区の発掘調査(平城第595次調査)の現地説明会のご報告

平成30年6月17日(日)、平城宮跡東院地区の発掘調査(平城第595次調査)の現地説明会を開催しました。当日は813名の方にご参加いただきました。 発表資料はこちらです。 >>電子公開ページ 発掘担当者からのコメント:都城発掘調査部 遺構研究室 研究員 海野 聡 現地説明会に多くの方に足をお運びいた...

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学術情報リポジトリ「文化財担当者専門研修 遺跡情報記録課程」 のチラシを公開しました

学術情報リポジトリ「文化財担当者専門研修 遺跡情報記録課程」 のチラシを公開しました

 学術情報リポジトリ「文化財担当者専門研修 遺跡情報記録課程」 のチラシを公開しました。  本文をPDFで閲覧いただけます。  https://repository.nabunken.go.jp/dspace/bitstream/11177/6711/1/kensyu20180918.pdf  文化...

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第122回公開講演会の開催

第122回公開講演会の開催

 去る、平成30年6月16日(土)に第122回公開講演会を当研究所平城宮跡資料館講堂において開催しました。  松村所長による挨拶の後、山本研究員による「重層する基壇 ―東大寺東塔院跡の発掘調査―」と題してのトピック講演があり、引き続き佐藤専門職による「古代カンボジア・アンコール王朝の終焉~西トップ遺...

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インドからローマまで

インドからローマまで

2018年6月   みなさんは、弥生時代や古墳時代のお墓からたくさんのガラス小玉が見つかっていることをご存知でしょうか。驚くことに、これまでの発掘調査で実に60万点をこえるガラス小玉が出土しています。  日本でガラス小玉が初めて出現するのは紀元前3世紀頃の北部九州です。この時流入したガラス小玉は、直...

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(191)古代の扇

(191)古代の扇

綴じ方に見た当時の技術  平城宮跡の東方官衙(かんが)地区の発掘調査で、大きなゴミ捨て穴が見つかりました。中から出土した木屑(くず)に交じって、檜扇(ひおうぎ)と呼ばれる薄板を合わせた扇が、まとまって14点も出土しました。  檜扇は檜(ひのき)や杉の細長い薄板を重ねてつくった開閉自在の扇です。皆さん...

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翡翠

翡翠

 梅雨の厚い雲に覆われた空の下、目の覚めるほどの美しい鳥が東院庭園に舞い降りました。  深緑の半透明な美しい宝石「翡翠(ヒスイ)」。その宝石の名前を持つ鳥、カワセミです。  その翡翠色の体色は「飛ぶ宝石」や「清流の宝石」と称されている程の美しさです。  カワセミは、川や池、湖など淡水域の水辺で生息し...

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興福寺 第1期境内整備事業にともなう発掘調査概報Ⅶ

興福寺 第1期境内整備事業にともなう発掘調査概報Ⅶ

「興福寺 第1期境内整備事業にともなう発掘調査概報Ⅶ」を電子公開しました。 本文をPDFで閲覧いただけます。 https://sitereports.nabunken.go.jp/ja/22288 序 目次  1 調査経過  2 西室と北円堂院の歴史   (1)西室の歴史と既往の調査   (2)北円...

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藤原宮から平城宮、瓦工人の足跡をたどる

藤原宮から平城宮、瓦工人の足跡をたどる

2018年6月   694年(持統天皇8年)、飛鳥浄御原宮から遷都した藤原宮では、日本で初めて寺院以外に瓦が採用されました。屋根を覆う黒灰色の瓦は、建物を風雨から守るだけでなく、建物を荘厳にみせる効果があります。瓦葺の藤原宮は、律令制に基づいた新しい都城の象徴として視覚的にも大きなインパクトを与えた...

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(190)孫悟空のルーツ

(190)孫悟空のルーツ

頭に輪 唐三彩の猿発見  孫悟空ほど、何世代にもわたって子どもたちに愛されるヒーローはいないでしょう。平成の孫悟空といえば、ドラゴンボールの主人公ですよね。そのモデルは「西遊記」に出てくる猿の妖怪です。  西遊記の舞台は、中国の唐の時代。日本では奈良時代にあたります。三蔵法師が経典を求めて、遠くイン...

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奈文研刊行物およびグッズの通販開始のお知らせ

奈文研刊行物およびグッズの通販開始のお知らせ

六一書房のホームページから奈文研刊行物と各種グッズ類が購入出来ます。 なお、従来通り平城宮跡資料館・飛鳥資料館でもお買い求めいただけます。 ※平城宮跡資料館・飛鳥資料館での販売価格と異なる場合がございます。ご了承ください。 参考URL ○刊行物・グッズの販売 https://www.nabunken...

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河原第6遺跡の研究 ―阿蘇南外輪山西麓の先史時代遺跡―

河原第6遺跡の研究 ―阿蘇南外輪山西麓の先史時代遺跡―

2014~2017年度日本学術振興会科学研究費助成事業(学術研究助成基金助成金)(若手研究(B))「九州旧石器編年の再構築と集団関係の研究―中九州石器群の再検討」研究成果報告書を電子公開しました。 本文をPDFで閲覧いただけます。 https://sitereports.nabunken.go.jp...

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「木簡データベース」及び「木簡字典」の公開終了のお知らせ

「木簡データベース」及び「木簡字典」の公開終了のお知らせ

 新木簡データベース「木簡庫(Wooden Tablet Database)」の公開(http://mokkanko.nabunken.go.jp/)に伴い、1999年以来公開してきました従来の「木簡データベース」、及び2005年公開の文字画像データベース「木簡字典」の公開を、来る6月25日(月...

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