なぶんけんブログ|奈良文化財研究所に関する様々な情報を発信します。

年輪を使って木製品のパズルを解く

年輪を使って木製品のパズルを解く

2018年5月   年輪年代学は,狭義には年輪変動を用いた年代測定を指し,年輪が形成された年代を1年の精度で誤差なく特定することができます。わが国においては,年代測定手法として定着していると言っても過言ではないでしょう。しかし,広義には,樹木の年輪成長が地域的な気候要素の影響を受けて変動する特性を生...

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(188)発掘現場の写真撮影

(188)発掘現場の写真撮影

遺跡の全景 収める技術  奈良文化財研究所は、平城京や飛鳥・藤原京などで、年間を通して発掘調査を行っています。現場では要所要所で写真を撮影し、記録を残しながら調査を進めています。  なかでも、発掘面積が広い遺跡の全景を1枚に収める写真の撮影は、高度な技術が必要になります。広角レンズを用いるのはもちろ...

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新たなる実験考古学を目指して

新たなる実験考古学を目指して

2018年5月   私は現在、奈文研の考古第二研究室で奈良時代の土器・土製品について調査・研究をおこなっていますが、学生時代からの専門である中国青銅器の鋳造技術についても研究を続けています。殷周青銅器の鋳造技術は、現代の技術をもってしても製作技法があきらかになっていないものもあり、世界の金工技...

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ヒラドツツジ(満開)

ヒラドツツジ(満開)

新緑が眩しい季節となりました。 生命力溢れる緑に鮮やかな色を添えているのが、今まさに満開を迎えているヒラドツツジ(平戸躑躅)です。 刈り込み易く萌芽力が強いことから生け垣などに利用されており、平城宮跡の随所でご覧いただくことができます。 赤・白・桃・紫・朱など様々な花色で私たちの目を楽しま...

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大坂城石垣石丁場跡小豆島石丁場跡の海中残石分布調査

大坂城石垣石丁場跡小豆島石丁場跡の海中残石分布調査

「大坂城石垣石丁場跡小豆島石丁場跡の海中残石分布調査」を電子公開しました。 本文をPDFで閲覧いただけます。 https://sitereports.nabunken.go.jp/ja/21923 目次  第1章 調査の経緯と経過および方法    1.調査の経緯 (高田祐一)    2.調査の経過 ...

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(187)平城京の犬

(187)平城京の犬

貴族の大切なペット  16日は旧暦のお正月でした。今年の干支(えと)・戌(いぬ)にちなみ、犬の話題を一つ。奈良時代の平城京でも、犬は大切な仕事のパートナーやペットとして、かわいがられていたようです。  有力貴族の長屋王の邸宅跡からは、「御馬屋犬」「若翁犬」「御犬」などと書かれた木簡が出土して...

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全国遺跡報告総覧:都道府県別の発掘調査報告書総目録 第一弾兵庫県編の公開

全国遺跡報告総覧:都道府県別の発掘調査報告書総目録 第一弾兵庫県編の公開

これまで戦前を含め発掘調査報告書の発行数は不明であり、十数万~二十万冊とも言われてきました。 奈良文化財研究所(以下、奈文研)では、実数を確定するため、全国の発掘調査報告書の総目録を作成しています。 まず第一弾として兵庫県編が完成しましたので、公開します。     ...

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梅のはなし

梅のはなし

2018年4月   ようやく寒い季節も終わりをつげ、上着のいらない暖かい季節が到来しました。平城宮跡でも春を告げる梅や桜の花が咲き、今年もお花見のお客さんをたくさん見かけました。今回はその桜...、ではなく梅のお話しです。  「難波津に 咲くやこの花 冬ごもり 今は春べと 咲くやこの花」(王仁『古今...

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全国遺跡報告総覧:2017年度の利用実績

全国遺跡報告総覧:2017年度の利用実績

2017年度、全国遺跡報告総覧をたくさんのかたにご利用いただきました。 利用実績は下記の通りです。   2017年度実績(2017.4.1~2018.3.31) ダウンロード数 977737 (前年比116%) 登録件数 21154 (前年比2316件登録)   ...

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白い象

白い象

2018年4月   享保13年(1728)、時の将軍徳川吉宗に献上されるため、清国より長崎に2頭の象が到着しました。2頭は5歳のオスと3歳のメスで、メスの象は病のため長崎で死んでしまいましたが、オスの象はさらに大阪まで船で渡ったのち、京都を経て江戸まで2カ月以上をかけて歩いて移動しました。いわゆる「...

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(186)考古学の国際協力

(186)考古学の国際協力

現地の専門家 育成  近年、世界的に文化遺産の保護に対する関心が高まる中、専門家の不足が大きな問題になっています。そこで今回は、奈良文化財研究所が考古学の専門家育成のために行っている国際協力を紹介しましょう。  奈文研は1990年代前半から、カンボジアのアンコール遺跡群の修復事業を通して、現...

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「平城宮跡資料館2018年度展示カレンダー」を公開しました

「平城宮跡資料館2018年度展示カレンダー」を公開しました

「平城宮跡資料館2018年度展示カレンダー」を公開しました。 PDFで閲覧いただけます。    ダウンロードしてぜひご利用ください。 http://hdl.handle.net/11177/6646   ...

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桜の開花状況2018(満開)

桜の開花状況2018(満開)

平城宮跡の桜の開花状況をお知らせいたします。 今まさに満開を迎えています。 週末から来週にかけて絶好のお花見日和となるでしょう。 平城宮跡資料館付近 平城宮跡資料館付近 第二次大極殿付近 推定宮内省付近 推定宮内省付近 推定宮内省付近 推定宮内省付近から第一次大極殿を望む...

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「古代地名検索システム」リニューアル版を公開しました

「古代地名検索システム」リニューアル版を公開しました

「「古代地名検索システム」リニューアル版を公開しました」を学術情報リポジトリで公開しました。 本文をPDFで閲覧いただけます。 http://hdl.handle.net/11177/6643 ...

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新木簡データベース「木簡庫」を公開しました

新木簡データベース「木簡庫」を公開しました

「新木簡データベース「木簡庫」を公開しました」を学術情報リポジトリで公開しました。 本文をPDFで閲覧いただけます。 http://hdl.handle.net/11177/6642     ...

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(185)腐りやすい道具

(185)腐りやすい道具

竹利用 あれこれ想像  むかしむかし、あるところにお爺(じい)さんがいました。お爺さんは山に入って竹を取り、いろいろなことに使っていました―。これは有名な『かぐや姫』の物語の始まりの部分です。  竹利用の歴史は古く、奈良時代の宝物が収められた正倉院には、竹で作られた様々な道具が残っています。...

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全国遺跡報告総覧:文化庁が『埋蔵文化財保護行政におけるデジタル技術の導入について2』(報告) を公開

全国遺跡報告総覧:文化庁が『埋蔵文化財保護行政におけるデジタル技術の導入について2』(報告) を公開

文化庁が『埋蔵文化財保護行政におけるデジタル技術の導入について2』(報告) を公開しました。   http://www.bunka.go.jp/seisaku/bunkazai/shokai/maizo.html   http://www.bunka.go.jp/se...

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桜の開花状況2018(三分咲き)

桜の開花状況2018(三分咲き)

平城宮跡の桜の開花状況をお知らせいたします。 うららかな陽気に包まれて、桜も順調に開花しています。 春の柔らかな風を感じられる宮跡にぜひお越しください。 平城宮跡資料館付近 平城宮跡資料館付近 平城宮跡資料館付近 平城宮跡資料館付近 第二次大極殿付近 第二次大極殿付近 推...

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桜の開花状況2018(咲き始め)

桜の開花状況2018(咲き始め)

平城宮跡の桜の開花状況をお知らせいたします。 ふっくらとしたつぼみが開き始めてきました。 寒の戻りはピークを過ぎ、本日を境に春の陽気に恵まれる週末は開花が一気に進みそうです。 平城宮跡資料館付近 平城宮跡資料館付近 平城宮跡資料館付近 第二次大極殿付近 第二次大極殿付近 推定...

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桜の開花状況2018(つぼみふくらむ)

桜の開花状況2018(つぼみふくらむ)

平城宮跡の桜の開花状況をお知らせいたします。 日本気象協会発表の奈良市の予想開花日は、3月21日です。 今年の桜前線は平年より早いペースで進んでいるようです。 今週中にも開花の第一報をお届けできるかと思います。 平城宮跡資料館付近 平城宮跡資料館付近 推定宮内省付近 推定宮内省付近 ...

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