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野鳥とサザンカ

暦の上では4日後に「立春」を迎えます。連日厳しい寒さが続いていますが、立春を境に気温の底はピークを過ぎ、ゆっくりと春めいた気温に移りゆくことでしょう。

さて、そんな厳冬の平城宮跡では秋に銀色の穂を揺らしていたオギの群落はほぼ刈り取り作業が行われ、湿地帯では冬を象徴する冬鳥たちの姿が見られるようになりました。

撮影中、中央区朝堂院東側に広がるオギの群落地の水路に佇む一匹の野鳥に遭遇しました。

背は高く、脚もすらりと長く、全長は90-100cmほどにもなるサギの中では日本最大といわれる「アオサギ」です。

獲物を狙いすましているのでしょうか、水面をじっと凝視しています。徐々に距離を詰めていきますが、至近距離まで接近しても微動だにしません。ですが、ようやく人の気配に気づいたアオサギはゆっくりと大きな翼をはばたかせて飛び去っていきました。

身近に野鳥の生態を観測できるのも平城宮跡ならではですね。

宮跡内のほぼ全域に植えられているサザンカは見頃を迎えており、その鮮やかな花色には思わず足を止めて見入ってしまうほどです。

そのサザンカの生垣の中から時折「チー、チー」という、鳴き交わる美しい声が聞こえてきました。優しいその声の主は春を告げる鳥「メジロ」です。メジロたちも、梅や桜の開花を心待ちにしているに違いありません。

春の訪れを待つ平城宮跡にぜひお越しください。

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アオサギ

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アオサギの飛翔

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アオサギの飛翔 背景はサザンカ

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サザンカの木に群がるメジロたち

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サザンカの花の蜜を吸うメジロたち

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つぼみ膨らむ梅の木とメジロ

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平城宮跡資料館近くのサザンカ

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平城宮跡資料館近くのサザンカ

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平城宮跡資料館近くのサザンカ

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サザンカの花

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平城宮跡資料館近くのサザンカ

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平城宮跡資料館近くのサザンカ

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平城宮跡資料館近くのサザンカ

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第一次大極殿とサザンカの生垣

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第一次大極殿北側のサザンカの生垣

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第一次大極殿とサザンカの生垣

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撮影場所
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