なぶんけんブログ|奈良文化財研究所に関する様々な情報を発信します。

土器のギャラリートークを開催しました

土器のギャラリートークを開催しました

8月も半ばを過ぎ、夏の企画展も残すところ2週間となりました。 先週の8月17日(金)には、夏の企画展の第4回ギャラリートーク・ワークショップを開催しました。 今回は土器をテーマに、平城宮跡内で出土した土器の観察と接続・復元についての解説を行いました。   出土する土器にはどのような種類があ...

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(195)古代の温泉

(195)古代の温泉

万葉人も楽しんだ名湯  「温泉にでも行って、のんびりしたい」。こんな気持ちになったことはありませんか? 昨今では、都市部でも天然温泉に入浴できる時代です。現代の日本人にとって、温泉は本当に身近で親しみのある存在といえるでしょう。  では、いつから日本人は温泉に入浴していたのでしょうか。奈良時代に記さ...

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「たいけん!なぶんけん」ワークショップ!

「たいけん!なぶんけん」ワークショップ!

みなさん、こんにちは。 今年の夏も、平城宮跡資料館ではこども向けの企画展を開催しています。 今年は「たいけん!なぶんけん」と題して、普段なかなかご紹介する機会のない 私たちの研究所の、日々のお仕事についてご紹介しています。   7月21日(土)から始まった今回の企画展では、 平城宮での発掘...

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全国遺跡報告総覧:モバイル端末向けPDFの公開

全国遺跡報告総覧:モバイル端末向けPDFの公開

全国遺跡報告総覧について、下記の機能を公開しました。 ○モバイル端末向けPDFの公開概要:報告書PDFをモバイル端末向けに自動圧縮して表示します。 例)宮崎市文化財調査報告書『高岡麓遺跡第37地点』https://sitereports.nabunken.go.jp/ja/22486 ○背景と効果全...

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(194)飛鳥の原風景2

(194)飛鳥の原風景2

今昔 農業の変化知る  前回、空から見た明日香村の原風景を紹介しました。今回は、これまで奈良文化財研究所が撮りためてきた飛鳥の地上写真を紹介しましょう。  奈文研では、発掘にあたり多くの飛鳥地方の写真を撮影してきました。これらの写真からは、発掘された遺跡の様子だけではなく、当時の村の景観も見えてきま...

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奈良文化財研究所概要2018

奈良文化財研究所概要2018

「奈良文化財研究所 概要2018」を電子公開しました。 本文をPDFで閲覧いただけます。 https://sitereports.nabunken.go.jp/ja/22654   表紙...

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奈良文化財研究所本庁舎関連パンフレットを公開しました

奈良文化財研究所本庁舎関連パンフレットを公開しました

奈良文化財研究所本庁舎関連パンフレットを電子公開しました。 本文をPDFで閲覧いただけます。 「独立行政法人国立文化財機構奈良文化財研究所 本庁舎 施設案内」 https://sitereports.nabunken.go.jp/ja/143737   「奈文研の地下に眠る遺構 平城京...

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大極殿を飾った二種類の凝灰岩

大極殿を飾った二種類の凝灰岩

2018年8月   藤原宮大極殿は、柱の基礎に礎石を使用し、屋根には瓦を葺くという大陸的な様式を 取り入れた、我が国で最初の宮殿建築でした。桁行9間、梁行4間のその巨大な建物は、舞台のような高い基壇の上にそびえていました(図1)。古代の寺院や宮殿の基壇は、土を盛り固めて築かれますが、最終的に表面を精...

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(193)飛鳥の原風景

(193)飛鳥の原風景

古墳周りに田畑広がる  飛鳥の風景といえば、懐かしさや歴史を感じる方も多いことでしょう。しかし、地元では「昔と変わった」という声もしばしば耳にします。では、かつて飛鳥にはどんな景色が広がっていたのでしょうか?  そんな疑問に答える貴重な資料が奈良文化財研究所にあります。1955年に撮影された飛鳥地方...

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むぎまりのはなし

むぎまりのはなし

2018年7月   平城宮や平城京で出土する土器には、それらがかつて使われていたときについていた名前があったはずです。例えば奈良時代の「正倉院文書」には、水埦(みずまり)、麦埦(むぎまり)、羹坏(あつものつき)・饗坏(あえものつき)・塩坏という器名がたびたび登場します。そうすると平城宮から出土する土...

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(192)歴史の面影

(192)歴史の面影

「法華寺の鳥居」の痕跡  奈良市に住んでいれば、この写真の木に見覚えのある方がいるのではないでしょうか。写っているのは、太いセンダンの切り株です。国道24号と一条通りの交差点の西南の隅にあります。昭和30年代に枯れたとのことですが、以来、半世紀以上にわたって、所有者の手で大切に守られてきました。  ...

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「奈文研ニュースNo.69」

「奈文研ニュースNo.69」

「奈文研ニュースNo.69」(NABUNKEN NEWS No.69)を電子公開しました。 本文をPDFで閲覧いただけます。 https://sitereports.nabunken.go.jp/ja/22476   目次 ・新庁舎の竣工にあたって(立川 弥生子) ・藤原宮大極殿院東北隅部...

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藤原宮跡資料室ロビー展示「2017年飛鳥藤原地区発掘調査速報展」

藤原宮跡資料室ロビー展示「2017年飛鳥藤原地区発掘調査速報展」

 現在、藤原宮跡資料室では、2017年に飛鳥藤原地区でおこなわれた発掘調査の成果をロビーにて速報展示しています。  2017年には、飛鳥地域で重要な発見が相次ぎました。そのなかでも、山田寺や山田道、飛鳥寺北方の調査成果を、出土遺物や写真でご紹介します。ぜひ、藤原宮跡資料室に足をお運びください。 &n...

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瓦の「重さ」からわかること

瓦の「重さ」からわかること

2018年7月   平城宮・京や寺院跡を発掘しますと、非常に大量の瓦が出土することがあります。例えば、平成15年に行われました法華寺の防災施設改修工事に伴う発掘調査(平城第363次)では、調査面積がわずか321㎡だったにもかかわらず、実に4t以上の瓦が出土しました。  さて、この「4t以上」という数...

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平城宮東院地区の発掘調査(平城第595次調査)の現地説明会のご報告

平城宮東院地区の発掘調査(平城第595次調査)の現地説明会のご報告

平成30年6月17日(日)、平城宮跡東院地区の発掘調査(平城第595次調査)の現地説明会を開催しました。当日は813名の方にご参加いただきました。 発表資料はこちらです。 >>電子公開ページ 発掘担当者からのコメント:都城発掘調査部 遺構研究室 研究員 海野 聡 現地説明会に多くの方に足をお運びいた...

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学術情報リポジトリ「文化財担当者専門研修 遺跡情報記録課程」 のチラシを公開しました

学術情報リポジトリ「文化財担当者専門研修 遺跡情報記録課程」 のチラシを公開しました

 学術情報リポジトリ「文化財担当者専門研修 遺跡情報記録課程」 のチラシを公開しました。  本文をPDFで閲覧いただけます。  https://repository.nabunken.go.jp/dspace/bitstream/11177/6711/1/kensyu20180918.pdf  文化...

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第122回公開講演会の開催

第122回公開講演会の開催

 去る、平成30年6月16日(土)に第122回公開講演会を当研究所平城宮跡資料館講堂において開催しました。  松村所長による挨拶の後、山本研究員による「重層する基壇 ―東大寺東塔院跡の発掘調査―」と題してのトピック講演があり、引き続き佐藤専門職による「古代カンボジア・アンコール王朝の終焉~西トップ遺...

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インドからローマまで

インドからローマまで

2018年6月   みなさんは、弥生時代や古墳時代のお墓からたくさんのガラス小玉が見つかっていることをご存知でしょうか。驚くことに、これまでの発掘調査で実に60万点をこえるガラス小玉が出土しています。  日本でガラス小玉が初めて出現するのは紀元前3世紀頃の北部九州です。この時流入したガラス小玉は、直...

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(191)古代の扇

(191)古代の扇

綴じ方に見た当時の技術  平城宮跡の東方官衙(かんが)地区の発掘調査で、大きなゴミ捨て穴が見つかりました。中から出土した木屑(くず)に交じって、檜扇(ひおうぎ)と呼ばれる薄板を合わせた扇が、まとまって14点も出土しました。  檜扇は檜(ひのき)や杉の細長い薄板を重ねてつくった開閉自在の扇です。皆さん...

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翡翠

翡翠

 梅雨の厚い雲に覆われた空の下、目の覚めるほどの美しい鳥が東院庭園に舞い降りました。  深緑の半透明な美しい宝石「翡翠(ヒスイ)」。その宝石の名前を持つ鳥、カワセミです。  その翡翠色の体色は「飛ぶ宝石」や「清流の宝石」と称されている程の美しさです。  カワセミは、川や池、湖など淡水域の水辺で生息し...

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