平城宮跡の秋を代表する植物の一つに万葉植物の「オギ(荻)」があります。
この時期のオギは一斉に穂を出し始め、輝く糸のような形状をしており、秋晴れの空によく映えています。
オギはこれから11月にかけて、穂は花から種へ生長していきます。
オギの群落地を訪ねるその道すがら、足元に小さな花を見つけました。「ミゾソバ」の花です。
水辺を好む土地で群落を形成する習性があり、溝などに生え、花がソバに似ていることからその名が付けられました。
平城宮跡全域に植えられている桜の樹々も赤く色付き始めています。
さて、本来この時期の桜は紅葉しており開花することはありません(※開花する品種もあります)
しかし、今年8月、9月に上陸した大型台風の影響が、桜の予期せぬ開花ももたらしました。
以前、「季節外れの桜」(2015年9月30日)と題してご紹介しましたが、本年も同様の現象が起きているようです。
平城宮跡に一歩足を踏み入れて、思いがけない発見を楽しんでみてはいかがですか。
オギ
オギ
セイタカアワダチソウ 背後はオギの群落地
第一次大極殿とオギ
朱雀門とオギ
紅葉する桜
ミゾソバの群落地
ミゾソバの花
落葉が原因で開花した桜
撮影場所
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