なぶんけんブログ|奈良文化財研究所に関する様々な情報を発信します。

奈良文化財研究所学報第87冊「日韓文化財論集Ⅱ」

奈良文化財研究所学報第87冊「日韓文化財論集Ⅱ」

奈良文化財研究所学報第87冊「日韓文化財論集Ⅱ」を電子公開しました。 本文をPDFで閲覧いただけます。 https://sitereports.nabunken.go.jp/ja/63012 目次 ・7世紀の日本都城と百済・新羅王京(小澤 毅) ・新羅王京の整備における基準線と尺度(黄 仁鎬) ・日...

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『木簡 古代からの便り』が刊行されました!

『木簡 古代からの便り』が刊行されました!

 このたび奈良文化財研究所編『木簡 古代からの便り』が岩波書店から刊行されました(2020年2月26日初版)。  これは2018年4月7日から2019年3月30日まで、朝日新聞土曜版beに、「木簡の古都学」として47回にわたって連載したものに補訂を加え、若干の新稿とともに新たに編集したものです。  ...

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時刻表9百キロ

時刻表9百キロ

2020年3月  『時刻表2万キロ』という本をご存知ですか。『中央公論』の名編集長と謳われた宮脇俊三さんが、国鉄全線およそ2万キロ完乗の旅をつづった紀行文で、鉄道紀行を初めて文学作品にまで高めた名作です。私も鉄道旅行が好きで、学生時代からいろいろなところに出かけていました。1979年に四国全線約9百...

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巡訪研究室(9)都城発掘調査部(飛鳥・藤原地区)史料研究室

巡訪研究室(9)都城発掘調査部(飛鳥・藤原地区)史料研究室

(2024年3月末まで) 【飛鳥時代の考古学―『日本書紀』『続日本紀』を掘る】 都城発掘調査部がおこなう発掘調査には、歴史学のスタッフが考古学の研究者とチームを組んで参加しています。歴史時代の考古学は、文字で記された史料が重要な手がかりとなるからです。藤原宮跡で検出した7基の柱穴が『続日本紀』にみえ...

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梅便り2020(満開)

梅便り2020(満開)

平城宮跡資料館東の梅林の開花状況をお知らせいたします。 全体的に満開となっております。日当たりの良い場所では、すでに散り始めている樹々もございます。 ​以下、平城宮跡資料館の東側梅林 撮影場所 クリックで拡大していただけます ...

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奈良文化財研究所研究報告第24冊「デジタル技術による文化財情報の記録と利活用2」

奈良文化財研究所研究報告第24冊「デジタル技術による文化財情報の記録と利活用2」

奈良文化財研究所研究報告第24冊「デジタル技術による文化財情報の記録と利活用2」を電子公開しました。 本文をPDFで閲覧いただけます。 https://sitereports.nabunken.go.jp/ja/69974 目次 凡 例 1.文化財情報のオープン化・ネットワーク化   [1]考古学に...

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「発掘された平城 2019」ギャラリートーク②

「発掘された平城 2019」ギャラリートーク②

 2月21日(金)に、平城宮跡資料館にて開催しております「発掘された平城 2019」の関連イベントとして研究員によるギャラリートークを行いました。当日は天気も良く、多くのお客様にお越しいただきました。  第2回目となる今回は西大寺旧境内の発掘調査に関するお話です。  本調査では大型の掘立柱が発見され...

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梅便り2020(五分~七分咲き)

梅便り2020(五分~七分咲き)

平城宮跡資料館東の梅林の開花状況をお知らせいたします。 全体的に五分咲き~七分咲きです。 今年は記録的な暖冬の影響をうけて、開花も例年より二週間ほど早くなっております。 花の蜜を求めて飛び交う野鳥、メジロが「チーチーッ」と可愛い鳴き声を発しながら梅の木に集まってきています。 梅の花と野鳥に出会える早...

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各地に潜む古代のことば ーブリ・ハマチ・イナダー

各地に潜む古代のことば ーブリ・ハマチ・イナダー

2020年2月  鹿児島県を旅行中、聞きなれない言葉を耳にしました。  「全部になりました。」  鹿児島地方では普通に使う言葉で、意味は「全部無くなった」とのこと。面白い表現だなあと感心してしまいました。  それからしばらくして、狂言を鑑賞してました。すると、空っぽになったことを、  「皆(みな)に...

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全国遺跡報告総覧:類義語およびOCR誤認識用語検索機能の公開

全国遺跡報告総覧:類義語およびOCR誤認識用語検索機能の公開

以下の2つの機能を公開しました。より網羅的なテキスト全文検索を目指します。 キーワード検索時に類義語およびOCR誤認識用語(表記ゆれ)の登録がある用語の場合、検索結果にチェックボックスが表示されます。 〇類義語を含めた検索専門用語の使い方は、専門家の認識や研究史に基づきます。ただし研究成果を社会に普...

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「発掘された平城 2019」ギャラリートーク①

「発掘された平城 2019」ギャラリートーク①

 平城宮跡資料館では、2月1日(土)より「発掘された平城 2019」と題して2018年度の発掘調査の成果をご紹介しています。  今回は、平城宮東院地区、平城宮東区朝堂院、西大寺旧境内、左京二条二坊十五坪の発掘調査と楊梅宮に関する最新の研究成果を取り上げました。  会期期間中は研究員によるギャラリート...

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梅便り2020(つぼみ膨らむ~三分咲き)

梅便り2020(つぼみ膨らむ~三分咲き)

平城宮跡内の梅林の開花状況をお知らせいたします。 東院庭園は三分咲き、平城宮跡資料館の東側はつぼみが膨らみ一部開花しております。 2月4日に二十四節気の一つ「立春」を迎え、朝晩の冷え込みは厳しいながらも季節は着実に春へとむかっています。 降り注ぐ柔らかな日差しに、梅の香りをのせて吹き渡る風に少しずつ...

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巡訪研究室(8)企画調整部 国際遺跡研究室

巡訪研究室(8)企画調整部 国際遺跡研究室

 国際遺跡研究室では、カンボジアやカザフスタンにおける国際共同事業を推進するとともに、奈文研が行っている様々な海外調査・研究・国際交流に関しての支援・調整・情報収集を行っています。また、ユネスコ・アジア文化センター奈良事務所(ACCU)の研修活動の共催・協力や、東京文化財研究所の行う国際共同研究の...

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バクテリアがつくる顔料

バクテリアがつくる顔料

2020年2月  日々の生活の中で、道路の側溝や水路の排水口に、褐色の沈殿や鉄サビ色の泥が流れたような痕跡を目にしたことはないでしょうか。例えば、図1の写真は、私が毎日通勤ルートで見かけてきたものです。  この褐色の堆積こそ、バクテリアがつくる顔料「パイプ状ベンガラ」の原料です。 パイプ状ベンガラは...

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全国遺跡報告総覧:発掘調査報告書総目録 大阪府・兵庫県・島根県・高知県編の書誌情報を全国遺跡報告総覧に登録

全国遺跡報告総覧:発掘調査報告書総目録 大阪府・兵庫県・島根県・高知県編の書誌情報を全国遺跡報告総覧に登録

2018年・2019年に公開した発掘調査報告書総目録の書誌情報を全国遺跡報告総覧に登録しました。 大阪府 発行機関一覧https://sitereports.nabunken.go.jp/ja/list/27 兵庫県 発行機関一覧https://sitereports.nabunken.go.jp/...

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朝霧の平城宮跡

朝霧の平城宮跡

早朝に平城宮跡一帯は濃い霧に覆われました。 この朝霧は「放射霧」とよばれており、奈良盆地特有の地形がもらたす放射冷却現象によって発生します。 年に数回、秋から初冬にかけてこのような幻想的な情景に遭遇することができます。 神秘的な光景がひろがる平城宮跡にぜひお越しください。 ​ 第二次大極殿跡基壇 第...

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「奈文研ニュースNo.75」

「奈文研ニュースNo.75」

「奈文研ニュースNo.75」(NABUNKEN NEWS No.75)を電子公開しました。 本文をPDFで閲覧いただけます。 https://sitereports.nabunken.go.jp/ja/65362 目次 ・国宝となったキトラ古墳壁画の活用(石橋 茂登・荻山 琴美・吉田 万智) ・藤原...

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木簡など出土文字資料の資源化のための機能的情報集約と知の結集

木簡など出土文字資料の資源化のための機能的情報集約と知の結集

2013年度~2017年度科学研究費補助金基盤研究(S) 研究成果報告書「木簡など出土文字資料の資源化のための機能的情報集約と知の結集」を電子公開しました。 本文をPDFで閲覧いただけます。 https://sitereports.nabunken.go.jp/ja/65339 はしがき 目次  Ⅰ...

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装飾古墳 平成28年(2016年)熊本地震による被災と復旧の足取り

装飾古墳 平成28年(2016年)熊本地震による被災と復旧の足取り

2020年1月  2016年4月、震度7を観測する地震が九州地方を襲いました。中でも震源地となった熊本では、死者が50人に上るとともに、山崩れ、橋梁の崩壊、家屋の倒壊等、その被害は甚大なものとなりました。文化財についても、熊本城をはじめとした阿蘇神社等の文化財建造物の倒壊とともに、歴史的な文書や美術...

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破魔矢と古代の矢

破魔矢と古代の矢

2020年1月  新年明けて、令和2年となりました。今年の正月は、どのように過ごされたでしょうか。  正月になると、平城宮跡や藤原宮跡では凧揚げに興じる親子の姿をよく見かけます。独楽回し、羽根つき、双六に福笑い、遊びのなかには王朝年中行事に由来するものがあることはよく知られています。しかし、こうした...

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