なぶんけんブログ|奈良文化財研究所に関する様々な情報を発信します。

ヒガンバナ

ヒガンバナ

 平城宮跡では秋を告げる花の一つヒガンバナ(彼岸花、別名:曼殊沙華)が見頃を迎えています。  「万葉集」では、ただ一首「壱師(いちし)」という名でのみ詠まれており、群生して咲く姿には思わず魅入ってしまいます。  ヒガンバナは棚田の畔道に群生している光景を見ることがありますが、その理由としてあげられる...

続きを読む
平城宮東方官衙地区の発掘調査(平城第615次調査)の現地説明会のご報告

平城宮東方官衙地区の発掘調査(平城第615次調査)の現地説明会のご報告

令和元年9月29日(日)、平城宮東方官衙地区の発掘調査(平城第615次調査)の現地説明会を開催しました。 当日は892名の方にご参加いただきました。 発表資料はこちらです。 >>電子公開ページ 発掘担当者からのコメント:都城発掘調査部 主任研究員 岩戸 晶子  雨予報が外れて当日は暑いくらいの秋晴れ...

続きを読む
新庁舎に眠るお宝

新庁舎に眠るお宝

2019年10月  奈文研では、1952年(昭和27年)の開所以来、発掘調査はもとより、私が関わる建造物をはじめ、さまざまな分野の調査研究をおこなってきました。これら成果は、報告書、年報、紀要等、さまざまなかたちで世の中に発表されています。とはいっても、発表された成果は、実際に調査した内容の一部にす...

続きを読む
巡訪研究室(4)都城発掘調査部(飛鳥・藤原地区)遺構研究室

巡訪研究室(4)都城発掘調査部(飛鳥・藤原地区)遺構研究室

(2024年3月末まで)  都城発掘調査部では古代の都城や寺院などを中心とした発掘調査を日々おこなっていますが、考古学の専門家だけではなく、文献史学、建築史、庭園史を専門とする研究員も一緒に調査をおこなっています。遺構研究室は、現在建築史を専門とする研究員で構成されており、発掘調査で確認された遺構の...

続きを読む
藤原宮大極殿院南門前幢幡遺構の配置について

藤原宮大極殿院南門前幢幡遺構の配置について

2019年9月  2016年に藤原宮大極殿院南門前で発見された7本の幢幡遺構についてはこのコラムでも以前に取り上げられてきました(2017年3月、2018年11月、2019年4月)。大宝元年(701)元日の朝賀の時に烏形幢、日像幢、月像幢、青龍幡、朱雀幡、白虎幡、玄武幡を立てたと考えられる柱穴の跡で...

続きを読む
平城宮跡資料館平成30年度冬期企画展「発掘された平城2017 2018」リーフレット

平城宮跡資料館平成30年度冬期企画展「発掘された平城2017 2018」リーフレット

平城宮跡資料館平成30年度冬期企画展「発掘された平城2017 2018」リーフレット を電子公開しました。 本文をPDFで閲覧いただけます。 https://sitereports.nabunken.go.jp/ja/63247 1ページ目...

続きを読む
奈良文化財研究所概要2019

奈良文化財研究所概要2019

「奈良文化財研究所 概要2019」を電子公開しました。 本文をPDFで閲覧いただけます。 https://sitereports.nabunken.go.jp/ja/97266   表紙...

続きを読む
全国遺跡報告総覧:2019年度報告書データベース作成に関する説明会開催のお知らせ

全国遺跡報告総覧:2019年度報告書データベース作成に関する説明会開催のお知らせ

2019年度 報告書データベース作成に関する説明会を全国5カ所で開催します。 詳細は下記をご確認ください。 https://sitereports.nabunken.go.jp/ja/abouts/setumeikai2019...

続きを読む
エノコログサとアワ

エノコログサとアワ

2019年9月  エノコログサ(Setaria viridis)。平城宮跡でもよくみられる、ふさふさの穂が特徴的な野草"ねこじゃらし"のこと。ちなみに、中国語で狗尾草(イヌの尾の草)、英語ではgreen foxtail (緑色のキツネの尾の草)、奈良時代の平城宮東方官衙地区でも生えていました。  こ...

続きを読む
巡訪研究室(3)企画調整部 展示企画室

巡訪研究室(3)企画調整部 展示企画室

(2024年3月末まで)  はじめに、企画調整部のはなしをちょっとだけします。企画調整部というと、まるで事務系のような名称ですが、れっきとした研究系の部門です。企画調整部には、企画調整室、展示企画室、文化財情報研究室、国際遺跡研究室、写真室、それに、飛鳥資料館学芸室が属しています。各室の仕事は多岐に...

続きを読む
特別史跡キトラ古墳環境整備事業報告書

特別史跡キトラ古墳環境整備事業報告書

『特別史跡キトラ古墳環境整備事業報告書』を電子公開しました。 本文をPDFで閲覧いただけます。 https://sitereports.nabunken.go.jp/ja/63182 目次 第1章 キトラ古墳の概要 1.位置と環境 2.特別史跡の指定概要 3.特別史跡指定地の実測調査 4.発掘調査概...

続きを読む
「ならのみやこのしょくぶつえん」ワークショップを開催しました!

「ならのみやこのしょくぶつえん」ワークショップを開催しました!

 8月16日(金)に、「ならのみやこのしょくぶつえん」ワークショップを開催いたしました。 ワークショップでは、展覧会に展示されている遺物をもとにしたハンコを使って、オリジナルの巾着や手提げかばんを作りました。 台風の影響で開催できるか心配していましたが、その心配をよそに台風も過ぎ去り、天気も良く、当...

続きを読む
「ならのみやこのしょくぶつえん」ギャラリートーク②

「ならのみやこのしょくぶつえん」ギャラリートーク②

 平城宮跡資料館では、9月1日まで「ならのみやこのしょくぶつえん -土の中の花鳥風月-」を開催しております。閉園まで残すところ、2週間をきりました。みなさん来園していただけましたか?  展示の関連イベントとして、先日8月9日(金)に第2回目のギャラリートークを行いました。  奈文研研究員による平城宮...

続きを読む
礎石からみた古代建築の上部構造

礎石からみた古代建築の上部構造

2019年8月  奈良文化財研究所では、平城宮跡などを舞台に、失われた建物の復元研究をおこなっています。復元研究は、発掘調査で見つかった建物跡、その建物に使われた瓦や礎石などの出土遺物を中心として、関連する文献・絵画などの資料や、現存する類例建物の検討など、多面的な分析が必要です。復元研究の方法は、...

続きを読む
「ならのみやこのしょくぶつえん」オリジナルトートバッグを作ろう!!

「ならのみやこのしょくぶつえん」オリジナルトートバッグを作ろう!!

 9月1日まで開催しております「ならのみやこのしょくぶつえん」展では、8月16日(金)、8月23日(金)各日14時30分よりワークショップを行います。  当日は、展覧会に展示されている遺物をもとにしたハンコを使って、オリジナル巾着やオリジナルトートバッグを作ります!  たくさんハンコを使ってもよし、...

続きを読む
奈良文化財研究所紀要2016

奈良文化財研究所紀要2016

『奈良文化財研究所紀要2016』(Bulletin of National Research Institute for Cultural Properties, Nara)を電子公開しました。 本文をPDFで閲覧いただけます。 https://sitereports.nabunken.go.jp/...

続きを読む
「ならのみやこのしょくぶつえん」子ども向けコーナーのご紹介

「ならのみやこのしょくぶつえん」子ども向けコーナーのご紹介

 暑い日が続いていますが、みなさまいかがお過ごしでしょうか。  ただいま、平城宮跡資料館では「ならのみやこのしょくぶつえん」展を開催しています。  どのような展示物があるかは、先日のブログでご紹介しましたので、今回は展示会場の子ども向けコーナーのご紹介をしたいと思います。  お子さまに考古学にもっと...

続きを読む
「ならのみやこのしょくぶつえん」奈文研オリジナル缶バッチをゲットしよう!

「ならのみやこのしょくぶつえん」奈文研オリジナル缶バッチをゲットしよう!

 「ならのみやこのしょくぶつえん」オープンしてから約3週間が経ちましたが、みなさん、来園していただけましたでしょうか?  実は、夏休み中、何度でも足を運んでいただけるようなイベントをご用意しているんですよ。  期間中、ワークシートにそって、展示品をよ~く観察し、回答してくれた方全員に、奈文研オリジナ...

続きを読む
掘立柱建物に住む

掘立柱建物に住む

2019年8月  古代の集落は、大きく2種類の建物で構成されていました。一つは地下式の「竪穴建物」で、もう一つが地上式の「掘立柱建物」です。縄文時代以来、住居はほとんどが竪穴建物で、掘立柱建物は倉庫や神殿、居館といった施設に限られていました(図1)。しかし、古墳時代には掘立柱建物を一般の住居として使...

続きを読む
巡訪研究室(2)文化遺産部 歴史研究室

巡訪研究室(2)文化遺産部 歴史研究室

(2024年3月末まで)  今回は、文化遺産部 歴史研究室の仕事についてご紹介します。 奈良を中心とした近畿地方の古寺社には、現在に至るまで膨大な量の文化財が伝わっています。人間の手によって伝世されてきた文化財としては、質・量ともに世界的に誇るべきものです。  それらの文化財の調査・研究は、昭和27...

続きを読む

月別 アーカイブ