なぶんけんブログ|奈良文化財研究所に関する様々な情報を発信します。

『文化財を撮る』のオススメ!!この一枚(2)

『文化財を撮る』のオススメ!!この一枚(2)

-昭和45年の藤原宮跡-   展示された写真の中から、担当者のオススメ一枚を紹介するコーナー、 今回は昭和45年(1970)の藤原宮跡の写真を紹介します。   これは、奈文研が藤原宮跡の発掘調査を本格的に始めた時期の写真です。 写真の中央には、発掘調査の作業風景が...

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『文化財を撮る』の裏話(1)

『文化財を撮る』の裏話(1)

―飛鳥資料館の古い招待券発見!―   ただいま開催中の特別展『文化財を撮る―写真が遺す歴史』では、 飛鳥資料館の歴代ポスターの一部も展示しています。 懐かしいポスターもご覧いただけます。   そして本日、飛鳥資料館の平成3年度秋期特別展『飛鳥の源流』の招待券が偶然...

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(135)平城京のお墓(2)

(135)平城京のお墓(2)

官人と庶民 古墳再利用 川に遺棄も  前回は平城京に暮らす人々のうち、天皇や貴族・官人が亡くなった後、平城京の周辺の丘陵や山中に葬られたことを紹介しました。  官人の中には、遠い故郷に葬られた人もいたようです。因幡国(現在の鳥取県)出身の伊福吉部徳足比売(いふきべのとこたりひめ)は、和銅元年(7...

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『文化財を撮る』のオススメ!!この一枚(1)

『文化財を撮る』のオススメ!!この一枚(1)

-川原寺跡の塔心礎-   飛鳥資料館では4月26日から春期特別展を開催しております。 展示された写真の中から、担当者のオススメの一枚を紹介します。   これは、天智天皇がつくったとされる、川原寺跡の発掘調査でみつかった塔の心礎の写真です。 心礎とは、塔の中心に立つ...

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飛鳥資料館の春期特別展『文化財を撮る―写真が遺す歴史―』がはじまりました

飛鳥資料館の春期特別展『文化財を撮る―写真が遺す歴史―』がはじまりました

法隆寺金堂壁画写真をはじめとする重要文化財の写真資料と、 飛鳥寺跡の発掘調査現場の写真など、 奈文研が文化財調査の現場で撮影した写真を展示しています。   さらに、今回の展示は見るだけではありません。 ホンモノの出土品を置いた写真スタジオや、 時間による影の出方のうつりかわ...

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(134)平城京のお墓(1)

(134)平城京のお墓(1)

 天皇と貴族  周辺の丘や山中に埋葬  奈良時代、平城京には5~10万人もの人々が暮らしていました。彼らが亡くなった後、たくさんのお墓が必要になったはずですが、一体どこに葬られたのでしょうか?  当時の法律では平城京内での埋葬は固く禁止されていました。このため、お墓は京外に造られました。 ...

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満開のヒラドツツジ

満開のヒラドツツジ

 季節は新緑の5月に入りました。  平城宮跡の随所でヒラドツツジ(平戸躑躅)の花が満開を迎えています。  ヒラドツツジは、長崎県平戸市で発祥したツツジ科の植物です。花は大輪で、一重咲きが特徴です。  花の色も白から赤の単色、白を基調として赤系の色が入ったものまで幅広く御覧いただけます。 ...

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西トップ遺跡通信13(2016年5月2日) [Western Prasat Top 13]

西トップ遺跡通信13(2016年5月2日) [Western Prasat Top 13]

 北祠堂下成基壇の解体  これまでのところ北祠堂の解体作業は順調に進んでいますが、南祠堂と大きく異なる点が新たに発見されました。かつて南祠堂では、中央祠堂の南階段を残したまま基壇を構築していたため、私たちが基壇内を発掘したところ、きれいな状態の中央祠堂南階段が発見されました(写真1)。ところが...

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瓦はお寺の履歴書

瓦はお寺の履歴書

2016年5月   寺院や宮殿の遺跡を発掘すると、時期が異なる瓦が多く出土する場面に出合うことがたびたびあります。寺院をはじめ、瓦葺の建物は長い年月にわたって建っていたものが多く、修理などにともなって瓦も葺き替えられました。ところが、壊れない限り多くの瓦は再利用されるため、結果として新旧おりま...

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奈良文化財研究所研究報告第17冊(2016)「藤原宮跡出土馬の研究」

奈良文化財研究所研究報告第17冊(2016)「藤原宮跡出土馬の研究」

奈良文化財研究所研究報告第17冊(2016)「藤原宮跡出土馬の研究」 を電子公開しました。 本文をPDFで閲覧いただけます。 https://www.nabunken.go.jp/publication/hokoku.html 目次 第1章 藤原宮跡から出土した動物遺存体 第2章 事前調査 第...

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(133)古代の地盤改良

(133)古代の地盤改良

穴掘り 土砂で固める  皆さんが生活する家。家の下の地盤が軟らかいと、家の重さを支え切れずに家が沈み込んで傾くおそれがあります。  そこで、しっかりとした地盤につくりかえる地盤改良の工事をおこなう場合があります。この地盤改良工事、実は千数百年前からおこなわれていました。  特に、瓦葺(ぶ)き屋...

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平城宮跡資料館ミニ展示「発掘速報展平城2015」 リーフレット

平城宮跡資料館ミニ展示「発掘速報展平城2015」 リーフレット

平城宮跡資料館ミニ展示「発掘速報展平城2015」 第Ⅰ期・第Ⅱ期リーフレット を電子公開しました。 本文をPDFで閲覧いただけます。 第Ⅰ期 https://sitereports.nabunken.go.jp/ja/16681 第Ⅱ期 https://sitereports.nabunke...

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「奈文研ニュースNo.60」

「奈文研ニュースNo.60」

「奈文研ニュースNo.60」(NABUNKEN NEWS No.60)を電子公開しました。 本文をPDFで閲覧いただけます。 https://sitereports.nabunken.go.jp/ja/16824   目次 ・ミャンマーでの研修事業(森本 晋) ・...

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足元に小さな春を見つける

足元に小さな春を見つける

 4月も半ばを迎え、日中は汗ばむぐらいの陽気の日が多くなりましたね。  宮跡内の動植物たちの成長はめまぐるしく、草花たちは太陽を仰ぐように元気に咲きほこっています。  カーペット状に一面に咲くムラサキサギゴケ、眩しい黄色はタンポポ、清楚な白はスミレ、ぽんぽん花開くのはシロツメグサ。こういった...

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(132)朱雀門前でトンテンカン!

(132)朱雀門前でトンテンカン!

行事用広場 元は工房  平城宮の正面玄関である朱雀門。この門前は、外交使節団を送迎したり、国家的な儀式やイベントを行う広場のような空間でした。  その一角の発掘調査をおこなったところ、驚くべき発見がありました。計画的に配置された数多くの「炉」の跡が見つかったのです。  炉跡の脇には、赤く熱した...

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「平城宮跡資料館2016年度展示カレンダー」

「平城宮跡資料館2016年度展示カレンダー」

「平城宮跡資料館2016年度展示カレンダー」を公開しました。 PDFで閲覧いただけます。 ダウンロードしてぜひご利用ください。 https://repository.nabunken.go.jp/dspace/handle/11177/5508 ...

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骨の標本が教えてくれること

骨の標本が教えてくれること

2016年4月   博物館の展示で、昔の人々が狩りをして動物を捕らえている様子が紹介されているのを見たことはありませんか。そこではシカやイノシシのように、狩りの対象となった動物の種類が具体的に説明されていると思います。  遺跡からは、当時の人々が残した動物の骨が出土することがあります。これらを調べる...

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(131)データベース連携の可能性

(131)データベース連携の可能性

1000年分の文字 簡単検索  みなさんはどんな字を書いていますか? 丸かったり斜めだったり、書く字は一人一人違ってとても個性的ですよね。  実は、昔の人が書いた字も、人や時代によって異なり、中には私たち現代人には読みにくい字も少なくありません。歴史を研究するためには、木簡や古文書の文字を正確に...

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(130)報告書とデータベース

(130)報告書とデータベース

1万5000冊 無料で閲覧  皆さんは、古墳や城跡などの遺跡を見学したとき、今までにどんな発掘調査が行われ、何が出土しているのか知りたいと思ったことはありませんか。  そんな時、その遺跡の発掘調査報告書を読めば、いろいろなことがわかります。でも報告書は発行部数が限られた専門書なので、普通の本屋さ...

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桜の開花状況2016(満開)

桜の開花状況2016(満開)

 平城宮跡(2015年4月5日現在)の桜の開花状況をお知らせいたします。  週末の陽気で一気に満開になり、見頃を迎えています。  明日も天候に恵まれますので、お花見が楽しめそうですね。   平城宮跡資料館付近 ...

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