春分の日が過ぎ、全国各地の桜の開花ニュースが聞かれるようになりましたね。 平城宮跡の桜も先週の暖かさでつぼみが一気にふくらみ始め、ピンクの花弁がお目見えしています。 平城宮跡資料館東(2015年3月24日) 乙女椿(2015年3月20日) 乙女椿(2015年3月20日) 乙女椿とつくし(2015...
続きを読む古代の地域交流映し出す 美しい蓮華(れんげ)文や唐草文で飾られた軒丸瓦や軒平瓦。これらの文様は、型に粘土を詰めて作ります。型を使うと、同じ文様の瓦を大量生産できるのです。軒瓦の型を「笵(はん)」といい、同じ笵で作った瓦を「同笵瓦」と呼びます。 一見同じ文様に見えても、同笵瓦とは限りません。同...
続きを読む2015年3月 春日野にたたずむこの建物、先々代の奈文研本庁舎です。奈文研が設立された昭和27年(1952)から、一昨年まで本庁舎としていた旧県立医科大学附属奈良病院の建物に移転した昭和55年まで庁舎としていました。昭和58年には重要文化財に指定され、現在も奈良国立博物館の仏教美術資料研究センター...
続きを読む景観研究室では、2011年度より「文化的景観およびその保存・活用に関する調査・研究」の一環として、諸外国との比較研究を行っています。その一環として、World Heritage Papers vol.26 "World Heritage Cultural Landscapes: A Handboo...
続きを読む平城宮跡内の梅林の開花状況をお知らせいたします。 平城宮跡資料館東の梅林は、五分咲きです。 東院庭園前にはとても濃い色合いの紅梅があります。こちらはほぼ満開で今が見頃となっています。 今週は寒の戻りがあり厳しい寒さが続きましたね。週末からは気温も上昇し、来週にはきっと満開を迎えることでしょ...
続きを読む3万年前の眠る遺跡 みなさんは奈良盆地にいつごろから人が住み始めたのか知っていますか? それは平城京が造られるはるか昔、3万年以上も前の旧石器時代です。なぜこの時代に人が住んでいたことが分かったのでしょう。それは、約3万年前の姶良火山(今の鹿児島湾北部)の大噴火によって降り注いだ火山灰層の下...
続きを読む「計画の意義と方法 ~計画は何のために策定し、どのように実施するのか?~ 平成25年度 遺跡整備・景観合同研究集会報告書」を電子公開しました。 本文をPDFで閲覧いただけます。 https://sitereports.nabunken.go.jp/ja/16699 目次 凡...
続きを読む「山崎香辛料財団研究助成 成果報告書 香辛料利用からみた古代日本の食文化の生成に関する研究」 を電子公開しました。 本文をPDFで閲覧いただけます。 https://sitereports.nabunken.go.jp/ja/16696 目次 1.序 文 2...
続きを読む平城宮跡資料館東の梅林の開花状況をお知らせいたします。 ほころんだつぼみが次々と開花しています。ミツバチも香りに誘われて飛来しています。 (2015年3月6日) ...
続きを読む「国宝薬師寺東塔の発掘調査 第4回 国宝薬師寺東塔保存修理現場見学会」現地説明会資料 を電子公開しました。 本文をPDFで閲覧いただけます。 https://sitereports.nabunken.go.jp/ja/14926 1ページ目...
続きを読む謎多き木材加工技術 飛鳥時代から奈良時代にかけては、寺院や宮殿、都の造営が相次ぎ、まさに建設ラッシュの時代でした。そこでは膨大な量の木材と、それを加工するためのさまざまな道具が使われたことでしょう。 ところが不思議なことに、これまでに藤原京や平城京からは、ほとんど大工道具が出土していません。...
続きを読む2015年3月 6畳、約10㎡。部屋の広さの話でしょうか? いえいえ、発掘調査の調査面積の話です。奈良文化財研究所では1,000㎡以上の広い調査区をもつ発掘調査もおこないますが、このように狭い面積の発掘調査もおこないます。小面積の発掘調査からどのようなことがわかるのでしょうか? 法華寺を例...
続きを読む木簡に身近な動物 神社に行くと、馬が描かれた木の板に、家内安全や受験合格、恋愛成就など様々な願い事を書いた「絵馬」が奉納されています。 こうした絵馬の起源は、古代にさかのぼります。中でも平城京二条大路の溝から出土した奈良時代の絵馬は、ベンガラや白土が塗られた彩色鮮やかなもので、専門の絵師によ...
続きを読む平城宮跡資料館東の梅林の開花状況をお知らせいたします。 堅いつぼみがふくらみ始め、少し視線を上に向けてみると一輪二輪咲き始めています。 今後は定期的に開花状況をお知らせしていきますので、ぜひご覧になってくださいね。 ...
続きを読むプロが土器に下描き? 前回の「役人の顔」のラクガキに引き続き、今回は猿の絵のラクガキを紹介しましょう。 このラクガキは、奈良時代の前半に栄華をきわめた長屋王の邸宅跡から出土したものです。土師器(はじき)の皿の外面に、文字や筆をならした墨線とともに、5匹の猿が描かれています。 猿の絵は、手...
続きを読む1月25日に開催したオカシル連続講座2014(第4回)に続き、 第5回を3月22(日)に下記のとおり開催します。 テーマ 緑が語る、地域の本来と将来~京都岡崎の文化的景観② 日 時 平成27年3月22日(日)午後2時~午後4時 会 場 kokoka京都市国際交流会館 特別会議室 内 容 ...
続きを読む2015年2月 飛鳥寺は、崇峻元年(588年)に造営が始まった日本最初の本格的な寺院です。その建立にあたっては、仏舎利、僧、瓦博士や造寺工など様々なモノや知識・技術をもった人々が百済から渡来したことが『日本書紀』に記されています。そのことは、日韓で不断に進められてきた発掘調査によっても確かめ...
続きを読む仕事中こっそり描いた? 古代の都、藤原宮や平城宮の発掘調査では、役所の文書や帳簿として使われた木簡が数万点出土しています。当時の役人たちが、背筋を正して机に向かい、仕事に励む姿が目に浮かぶようです。 ところが、彼らが筆で書いたのは、字ばかりではなかったようで…。仕事の合間に描い...
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