なぶんけんブログ|奈良文化財研究所に関する様々な情報を発信します。

梅便り2015 (三分咲き)

梅便り2015 (三分咲き)

平城宮跡資料館東の梅林の開花状況をお知らせいたします。 ほころんだつぼみが次々と開花しています。ミツバチも香りに誘われて飛来しています。   (2015年3月6日) ...

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「国宝薬師寺東塔の発掘調査」現地説明会資料

「国宝薬師寺東塔の発掘調査」現地説明会資料

「国宝薬師寺東塔の発掘調査 第4回 国宝薬師寺東塔保存修理現場見学会」現地説明会資料  を電子公開しました。 本文をPDFで閲覧いただけます。 https://sitereports.nabunken.go.jp/ja/14926 1ページ目...

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(86)古代ののこぎり

(86)古代ののこぎり

謎多き木材加工技術  飛鳥時代から奈良時代にかけては、寺院や宮殿、都の造営が相次ぎ、まさに建設ラッシュの時代でした。そこでは膨大な量の木材と、それを加工するためのさまざまな道具が使われたことでしょう。  ところが不思議なことに、これまでに藤原京や平城京からは、ほとんど大工道具が出土していません。...

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6畳から古代をさぐる

6畳から古代をさぐる

2015年3月  6畳、約10㎡。部屋の広さの話でしょうか?  いえいえ、発掘調査の調査面積の話です。奈良文化財研究所では1,000㎡以上の広い調査区をもつ発掘調査もおこないますが、このように狭い面積の発掘調査もおこないます。小面積の発掘調査からどのようなことがわかるのでしょうか? 法華寺を例...

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(85)落書き(下)―馬と鹿

(85)落書き(下)―馬と鹿

木簡に身近な動物  神社に行くと、馬が描かれた木の板に、家内安全や受験合格、恋愛成就など様々な願い事を書いた「絵馬」が奉納されています。  こうした絵馬の起源は、古代にさかのぼります。中でも平城京二条大路の溝から出土した奈良時代の絵馬は、ベンガラや白土が塗られた彩色鮮やかなもので、専門の絵師によ...

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梅便り2015 (つぼみ)

梅便り2015 (つぼみ)

平城宮跡資料館東の梅林の開花状況をお知らせいたします。 堅いつぼみがふくらみ始め、少し視線を上に向けてみると一輪二輪咲き始めています。 今後は定期的に開花状況をお知らせしていきますので、ぜひご覧になってくださいね。   ...

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(84)落書き(中)―猿の絵

(84)落書き(中)―猿の絵

プロが土器に下描き?  前回の「役人の顔」のラクガキに引き続き、今回は猿の絵のラクガキを紹介しましょう。  このラクガキは、奈良時代の前半に栄華をきわめた長屋王の邸宅跡から出土したものです。土師器(はじき)の皿の外面に、文字や筆をならした墨線とともに、5匹の猿が描かれています。  猿の絵は、手...

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オカシル連続講座2014(第5回)のご案内

オカシル連続講座2014(第5回)のご案内

1月25日に開催したオカシル連続講座2014(第4回)に続き、 第5回を3月22(日)に下記のとおり開催します。 テーマ  緑が語る、地域の本来と将来~京都岡崎の文化的景観② 日 時  平成27年3月22日(日)午後2時~午後4時 会 場  kokoka京都市国際交流会館 特別会議室 内 容  ...

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飛鳥寺の美豆良(みずら)飾り

飛鳥寺の美豆良(みずら)飾り

2015年2月  飛鳥寺は、崇峻元年(588年)に造営が始まった日本最初の本格的な寺院です。その建立にあたっては、仏舎利、僧、瓦博士や造寺工など様々なモノや知識・技術をもった人々が百済から渡来したことが『日本書紀』に記されています。そのことは、日韓で不断に進められてきた発掘調査によっても確かめ...

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雪景色

雪景色

昨日は暖かくなり始めたかなと思ったのですが、本日は雪が降りました。 平城宮跡も薄く雪化粧をし、とてもきれいです。 春は、桜がきれいな平城宮跡。そろそろ春が待ち遠しいです。 雪の中の大極殿(2015年2月13日) 白くなった平城宮跡(2015年2月13日) 平城宮跡資料館前のサザンカ(20...

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(83)落書き(上)―役人の顔

(83)落書き(上)―役人の顔

仕事中こっそり描いた?  古代の都、藤原宮や平城宮の発掘調査では、役所の文書や帳簿として使われた木簡が数万点出土しています。当時の役人たちが、背筋を正して机に向かい、仕事に励む姿が目に浮かぶようです。  ところが、彼らが筆で書いたのは、字ばかりではなかったようで…。仕事の合間に描い...

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サザンカとメジロ

サザンカとメジロ

立春を過ぎて暦のうえでは春になりましたが、まだまだ寒い日が続いていますね。 春が待ち遠しい平城宮跡では、色鮮やかなサザンカの木が満開をむかえています。 そのサザンカの木にやってくる緑色の小さな鳥がメジロです。メジロは甘い蜜が大好きで、サザンカや梅などに集まってくるのです。 梅のつぼみもよう...

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(82)材木の輸送

(82)材木の輸送

水力、人力 巧みに利用  古代の宮殿や寺院の造営には大量の材木が使われました。トラックもない時代に、大きくて重い材木をどのように都まで運んだのでしょうか。万葉集には、近江国(今の滋賀県)の田上山から伐(き)り出した檜(ひのき)材を筏(いかだ)に組み、宇治川から木津川を経由して藤原宮まで運んだ様子が...

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オカシル連続講座2014(第4回)のご報告

オカシル連続講座2014(第4回)のご報告

景観研究室では、京都市文化財保護課と共に、 平成22年から京都市岡崎地区を対象に文化的景観としての調査をおこなってきました。 そしてこの調査を受けて、 重要文化的景観の京都市域第1号として 「京都岡崎の文化的景観」の申請に向けた取組を進めています。 今年はその一環として、 京都岡崎魅力づくり推進...

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古代のリサイクル -鋳型によるガラス小玉の生産-

古代のリサイクル -鋳型によるガラス小玉の生産-

2015年1月  「たこ焼き型鋳型」と呼ばれることもある特殊な土製品をご存知でしょうか。まさに現代のたこ焼き器のように片面にたくさんの穴のあいた板状の土製品で、古墳時代から奈良時代の遺跡から発見されています。この土製品、実はガラス小玉を作るための鋳型として使用されていました。鋳型といっても、と...

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(81)古代の薬

(81)古代の薬

1300年 変わらぬ医療  古代の人々にとって、薬は非常に高価で、現代ほどに生活に身近なものではありませんでした。古代の都を発掘調査すると、天皇や貴族のすまいの近くや、役所付近でしか、薬を用いた様子を確認できません。平城宮には内薬司(ないやくし)や典薬寮(てんやくりょう)という薬を扱う役所があり、...

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(80)南島の木簡

(80)南島の木簡

日本のはずれ 人や物往来   鉄砲伝来の地として有名な種子島。この島には古来、海の向こうから様々な文物がいち早く到来しました。一方それは、島が地理的に日本のはずれに位置することも意味します。奈良県に暮らす私たちにとって、訪れる機会はあまり多くないかもしれません。   でも、奈良時代、平城京と種子...

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藤原京の京域

藤原京の京域

2015年1月  奈文研が継続的に調査をおこなっている藤原京は、日本初の本格的な中国式都城です。  藤原京の中心となる藤原宮は約1㎞四方の広さで、その宮の周囲には条坊道路が碁盤目状に通っていました。  では藤原京は一体どのくらいの大きさだったのでしょうか?  実は、藤原京の大きさはまだわ...

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(79)みんなに知らせる告知札

(79)みんなに知らせる告知札

迷子捜す心情変わらず  人通りの多い場所で、人捜し、ペット捜しのポスターやチラシを目にしたことがありませんか?  私たちはこのようにして目撃情報を集めますが、古代はどうだったのでしょうか。  実は、古代の人も同じようなことをしていました。皆に告げ知らせるという意味の「告知」と書いた告知札が使わ...

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「奈文研ニュースNo.55」

「奈文研ニュースNo.55」

「奈文研ニュースNo.55」(NABUNKEN NEWS No.55)を電子公開しました。 本文をPDFで閲覧いただけます。 https://www.nabunken.go.jp/publication/nabunkennews.html   目次 ・「平城第530次発掘...

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