なぶんけんブログ|奈良文化財研究所に関する様々な情報を発信します。

ただいま準備中です!

ただいま準備中です!

みなさん、はじめまして。 この夏、奈良文化財研究所・平城宮跡資料館では、 「平城京どうぶつえん-天平びとのアニマルアート-」と題した企画展を開催予定です。 このブログは、この「平城京どうぶつえん」の特設ブログで、 バタバタとした準備の様子から、展示に隠された小ネタ紹介、ギ...

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大極殿見学の栞に

大極殿見学の栞に

2013年7月  2010年に復原が完成した平城宮第一次大極殿は、遷都1300年祭が終わったあとも、多くの見学者で賑わっています。大極殿から南に朱雀門を望めば、平城宮の中心を占めるこの儀式空間の広がりを実感することができますが、私にとって意外だったのは、平城宮の横方向(東西)の広がりに対して、朱雀門...

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かたおもいの歌と土器

かたおもいの歌と土器

2013年7月 思い遣る すべの知らねば かたもひの 底にそ我は 恋ひなりにける   土垸の中に注せり  上は万葉集巻四 707番の歌で、粟田女娘子(あわためのいらつめ)が若き日の大伴家持に贈った歌です。家持への「片思い」を「かたもひ」という土製のうつわに掛け、その伝わらぬ思いを吐露したもので、いわ...

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アク・ベシム遺跡

アク・ベシム遺跡

2013年6月  中央アジアには旧ソビエト連邦を構成していて、現在は独立している共和国が5つある。そのひとつキルギス共和国は、東部に位置し中国とも国境を接する国で、天山山脈など万年雪をいただく高山地帯を擁している。首都ビシュケクから東に向かうと、幅の広いチュー川の谷に農地・牧草地が広がり、その中に小...

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古代の方位測定法

古代の方位測定法

2013年6月  平城京をはじめとする都城や寺院、道路など、古代の土木建造物には、真北や真東西に方位を合わせたものが少なくありません。工事にあたって測量がおこなわれたことは確実です。では、具体的には、どのような方法で方位を測ったのでしょうか。  いまの私たちなら、方位磁針(コンパス)を使うのが簡便で...

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あまちゃん

あまちゃん

2013年5月  奈良時代の貴族の食卓には、さまざまな山海の珍味が並びました。シカやイノシシ、タイやアユ。なかでもアワビは、「長屋親王宮鮑大贄十編」の木簡にみるようにどんな食材よりも高級なものとして珍重されました。食通で知られる北大路魯山人も、アワビに関して多くの著作を残しており、筆まめぶりに驚きま...

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飛鳥寺と奈文研-終わらない調査研究と保存

飛鳥寺と奈文研-終わらない調査研究と保存

2013年5月  いまは田園風景がひろがる飛鳥の地。その飛鳥の核といってもよい飛鳥寺は、わが国で最初の本格的な仏教寺院とされています。『日本書紀』には崇峻元年(588)、百済から僧、技術者たちとともに仏舎利がもたらされ、「始めて法興寺を作る。」と記されています。この法興寺が、飛鳥寺のことです。各地で...

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平城宮跡ギャラリー 2013年3月

平城宮跡ギャラリー 2013年3月

資料館東 (2013年3月6日) 東院庭園 (2013年3月6日) 東院庭園 (2013年3月6日) 資料館東 (2013年3月12日) 桜並木 (2013年3月12日) 資料館東の梅 (2013年3月12日) 資料館東 (2013年3月22日) 色づく (2013年3月22日) つぼみ (201...

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平城宮跡ギャラリー 2013年2月

平城宮跡ギャラリー 2013年2月

大極殿 (2013年2月28日) 白梅 (2013年2月28日) 紅梅 (2013年2月28日) ...

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山口玄洞という人

山口玄洞という人

2013年1月  建造物研究室で近年重点を置いている調査事業の中に近代和風建築調査があります。社寺や住宅、茶室等で明治以降ほぼ戦前までに建てられたものを対象とする建築調査ですが、そこにはとんでもない人物が出てきます。  たとえば山口玄洞です。彼は文久3年(1863)に尾道に生まれ、大阪で洋反物の商売...

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平城宮跡ギャラリー 2012年11月

平城宮跡ギャラリー 2012年11月

オギ原 (2012年11月5日) ...

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平城宮跡ギャラリー 2012年8月

平城宮跡ギャラリー 2012年8月

ツバメの塒(ねぐら)入り (2012年8月12日) ...

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計画停電?

計画停電?

2012年8月  今年の関西地方は計画停電が行われる可能性が取りざたされ、研究所でもその対応を検討していた。たとえば、温度変化に脆弱な出土品を保管した保管庫の温湿度対策や、常時通電が必要な保存科学の機器類。さらには光ケーブルを使っている研究所の電話まで止まることも初めて知った。今年はこうした対応策を...

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平城宮跡ギャラリー 2012年7月

平城宮跡ギャラリー 2012年7月

亀 (2012年7月22日) アオサギ (2012年7月22日) ...

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西トップ遺跡通信7(2012年6月14日) [Western Prasat Top 7]

西トップ遺跡通信7(2012年6月14日) [Western Prasat Top 7]

 しばらく途絶えていました西トップ通信ですが、新年度になって新たな調査が始まり、研究員が頻繁に現地入りするようになりました。6月は考古班の第14次調査と6月6・7日に開催された国際技術委員会出席のために、6月1日から調査団が現地入りしました。西トップ遺跡では上成基壇の解体が進んでおり、下成基壇の...

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今、世はイクメンの時代。

今、世はイクメンの時代。

2012年5月  テレビや雑誌には、育児を積極的に「楽しむ」父親達が盛んに登場します。こうなると、イクメンならざる父親とて、育児への「協力」程度はせざるを得ないわけで、かくして私も、有無を言わさず子育ての渦中へと巻き込まれることとなった次第であります。そんな経験のおかげで、今まで気にもとめていなかっ...

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平城宮跡ギャラリー 2012年4月

平城宮跡ギャラリー 2012年4月

もう咲いている!? (2012年4月2日) 嵐の前!! (2012年4月3日) 一輪咲く (2012年4月3日) 嵐ニモマケズ (2012年4月4日) 資料館出口前の桜 (2012年4月4日) 春の陽気 (2012年4月5日) 資料館出口前の桜 (2012年4月5日) 風雨耐え・・ (2012年4...

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西トップ遺跡通信6(2012年4月2日) [Western Prasat Top 6]

西トップ遺跡通信6(2012年4月2日) [Western Prasat Top 6]

 現地から報告が届いたのでアップします。中成基壇の解体が始まりました。中成基壇は6段で構成され、四方に階段が取り付きます(写真1)。1段1段、石を外しながら、内部の土を取り除く作業が続いています(写真2)。一番上の石を外したところです(写真3)。基壇外周には砂岩を横に使い、その内側に縦に砂岩平石...

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平城宮跡ギャラリー 2012年3月

平城宮跡ギャラリー 2012年3月

さざんか (2012年) 梅 (2012年3月13日) つくし (2012年3月13日) 鷺が餌とり (2012年3月21日) つぼみ (2012年3月21日) つぼみふくらむ (2012年3月26日) つぼみ色づく (2012年3月27日) あとちょっと!! (2012年3月31日) もう少しで...

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西トップ遺跡通信5(2012年3月26日) [Western Prasat Top 5]

西トップ遺跡通信5(2012年3月26日) [Western Prasat Top 5]

 上成基壇の仮組を鋭意進めています(写真1)。上成基壇は3段の石積みで構成されています。最下段の石にはその上に乗る2段目の石の位置が線刻で表示されています(写真2)。すべての段にこうした線刻があるわけではありません。今回の新たな発見です。この上成基壇は躯体部が倒れ込んでいたので、南側と西北隅の石...

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