奈良文化財研究所に関するさまざまな情報を発信します。

西トップ遺跡通信5(2012年3月26日) [Western Prasat Top 5]

 上成基壇の仮組を鋭意進めています(写真1)。上成基壇は3段の石積みで構成されています。最下段の石にはその上に乗る2段目の石の位置が線刻で表示されています(写真2)。すべての段にこうした線刻があるわけではありません。今回の新たな発見です。この上成基壇は躯体部が倒れ込んでいたので、南側と西北隅の石材に過大な荷重がかかったようです。細かく割れている石材が多く(写真3)、新材に替えることが必要だと考えています。
 
 今週からは中成基壇の解体が始まります。ただし先週24日で現地の日本人調査員が一旦引き上げたので、今後は現地から進行状況の連絡が入り次第、新たな情報をアップするようにします。
 
 ただカンボジアでは4月が最も重要な新年の始まりとなります。そのため、4月に入ると現地作業は一時中断し、その後、日本人を交えて中成基壇の仮組と、その上での上成基壇と躯体部の仮組へと作業は進んでいきます。
 
20120326_1A.jpg
写真1
 
 
 
20120326_2A.jpg
写真2
 
 
 
20120326_3A.jpg
写真3

月別 アーカイブ