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3D Bone Atlas Databaseの更新(ツキノワグマ)

 年の瀬を迎え、今年も残りわずかとなりました。皆様にとって、どのような一年でしたでしょうか?

 さて、3D Bone Atlas Databaseに新たな仲間としてツキノワグマが加わりました。クマから連想するこの時期の風物詩といえば、酉の市で売られている縁起物の熊手があります。落ち葉などをかき集めるのに用いる竹製の道具に、宝船、小判やおかめの面などを飾り付け、「福をかき集める」という意味を込めた商売繁盛や開運招福の縁起物として良く知られています。

 ツキノワグマは本州に生息する最大の陸生哺乳類で、遺跡でも早くは縄文時代から出土するものの、骨格標本を所有する機関は限られています。今回の公開では熊手の役割も担ってもらい、更に多くの方々に本データベースに興味を持っていただき、広くご活用いただく良い機会になることを願っております。

3D Bone Atlas Database
https://www.nabunken.go.jp/research/environmental/gaiyo.html

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