奈良文化財研究所に関するさまざまな情報を発信します。

キンモクセイの香る季節

 平城宮跡では今、キンモクセイ(金木犀)が満開を迎え、見ごろとなっています。

 宮跡に赴くと、秋の爽やかな風にのってキンモクセイの甘く芳しい香りが漂ってきます。

 キンモクセイは日本古来の植物ではなく、江戸時代に中国から伝来したといわれています。

 キンモクセイ(金木犀)の名前の由来は、樹皮が動物のサイ(犀)の皮膚に似ていて金色の花が咲くところから名付けられたそうです。花や香りばかりに注目してしまいますが、名前の由来を知りますと樹皮をじっくりと眺めてみたくなりますね。

 キンモクセイは雌株と雄株が個別に存在する雌雄異株(しゆういしゅ)とよばれる植物で、同様のものにはイチョウ(過去記事参照)やヤナギなどがあります。

 イチョウは秋になると結実します。皆さまもよくご存じの銀杏ですね。では、キンモクセイの実をご覧になった方はおられますか?

 日本では庭木や生垣などに利用される身近な植物ですが、雄株ばかりのため結実はしません。中国から伝来した際、花と香りを鑑賞する目的で雄株が選ばれ繁殖が繰り返された結果、日本では雄株ばかりになったのだといわれています。挿し木という方法で容易に増やすことができたため、種子は必要とされなかったのでしょう。

 花の開花期間は短く1週間ほどですので、ぜひ宮跡にお越しください。優しい香りに包まれながら散策されてみてはいかがでしょうか。

 

 

20161020_1.jpg

キンモクセイと朱雀門

 

20161020_2.jpg

朱雀門付近

 

20161020_3.jpg

キンモクセイの花

 

20161020_4.jpg

キンモクセイの花

 

20161020_5.jpg

玉手門跡付近

 

20161020_6.jpg

玉手門跡付近

 

20161020_7.jpg

キンモクセイと第一次大極殿

 

20161020_8.jpg

指定宮内省付近

 

20161020_9.jpg

遺構展示館付近

 

20161020_10.jpg

平城宮跡資料館付近

 

20161020_11.jpg

梅林付近

20161020_12.jpg

キンモクセイの樹皮

 

20161020map.jpg

撮影場所
クリックで拡大していただけます

 

月別 アーカイブ