🎒✨奈良教育大学附属中学校のみなさんがやってきた!
2025年8月22日(金)の朝、奈良教育大学附属中学校の生徒たち10名が、奈良文化財研究所にやってきました!本研究所の「ヒミツの舞台裏」を大公開するイベントであるバックヤードツアーは、例年この時期に開催しており、今回で4回目です!🎉
奈良教育大学附属中学校は、ユネスコスクールとして「持続可能な社会をつくる力」を育てる教育に取り組んでいて、今回のツアーもその一環。生徒たちにとって貴重な体験学習となったのではないでしょうか。
🌟平城宮跡資料館の講堂でスタート!
最初に本中所長が、奈良文化財研究所の設立からの経緯、組織のしくみ、そして最新の調査研究の話を、熱く語りました。新しい探査技術や分析等の手法を取り入れることで、多様な方法でのアプローチが可能になり、調査をより発展させることに繋がるのだという説明があり、生徒たちは「文化財研究ってこんなに幅広いんだ!」と、目を輝かせていました✨【写真1】
【写真1】奈文研概要説明
🧼お次は、木簡整理の現場へGO!
第3収蔵庫にある木簡整理室では、文化遺産部の垣中研究員が登場。発掘された木の道具たちをどう整理しているのか詳細に説明がありました。その後、生徒たちも実際に木簡洗いにチャレンジ!中には、官位名らしき文字がうっすら見える木簡もあり、その場で文字の解説が始まると、みんな「おぉ〜!」と目をまんまるに【写真2】。
【写真2】遺物洗い体験
🌲続いては、第5収蔵庫で木器とご対面!
考古第二研究室の芝主任研究員から、木器の保存方法や保管の工夫について説明がありました。中でも、柱を再利用して作られた"木樋(もくひ)"という排水設備の実物には、みんなビックリ!当時の人々の工夫に感心する声があがっていました。
💬そして、ツアーのラストはフリートークタイム!
芝主任研究員&垣中研究員と、生徒たちが自由に質問や感想を言い合う時間を設けました。「どうして研究員になったんですか?」「やっぱり発掘って大変?」など、積極的な質問がどんどん飛び出して、会場は大盛り上がり。最後は、笑顔あふれる和やかな雰囲気のなかで、ツアーを締めくくることができました。
(環境整備課長 西川 知延)