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軒瓦三次元計測データベースの公開

軒瓦三次元計測データベースを公開しました。

公開日時:2022年3月9日

URL : https://jmapps.ne.jp/nabunken/list.html?keywords=&kwd_and_or=and&hlvl=1&bunrui=18&title=&list_type=LLA001&list_count=10&title_query=yes


〇公開の経緯と目的

都城発掘調査部・考古第三研究室と埋蔵文化財センター・遺跡・調査技術研究室では、日本学術振興会科学研究費(学術研究助成基金助成金(基盤研究(B))の交付を受けて「3次元データによる瓦の同笵認識技術の基礎的研究」(課題番号:19H01355)を、2019年4月~2022年3月の期間で実施してきました。
この研究は、平城京・藤原京出土軒瓦をSfM-MVS(Structure for Motion and Multi-View Stereo)という技術で三次元計測することにより、軒瓦の詳細な情報を取得して、それを考古学的研究に応用することを目的としております。
このたび、この研究の一環として、研究過程で取得した情報をもとに軒瓦三次元計測データベースを構築し、公開することとしました。その手始めとして、平城京・藤原京出土軒瓦のうち、奈良時代後半に製作された東大寺式軒瓦78点を公開いたします。
実際の出土品の詳細な状況をご覧いただけますので、これを機会に、奈良時代の軒瓦について想いを馳せてみてください。
なお、このデータベースは随時公開数を増やしていく予定ですので、折に触れてご確認いただければ幸いです。


〇内容

①三次元計測した軒瓦瓦当部の画像

 軒瓦の文様部分(=瓦当部)の計測画像について、色彩のあるもの(Texture)とないもの(Surface)の2種類を掲載しています。

②三次元モデル

 出土品の全形について作成した三次元モデルを掲載しています。ビューア上で自由に回転させることが可能ですので、様々な角度から軒瓦をご覧ください。
 なお、軒瓦の型式によっては三次元モデルが掲載されていないものをございます。予めご了承ください。

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