なぶんけんブログ|奈良文化財研究所に関する様々な情報を発信します。

文化財論文ナビの公開 -全国の博物館・埋文センターの論文情報にアクセスしやすくする-

2021年3月17日、全国遺跡報告総覧内に文化財論文ナビを公開しました。

■概要
全国遺跡報告総覧内に文化財論文情報を登録できるようにいたしました。登録されたデータは、文化財論文ナビとして、時代や種別、テーマごとに論文を検索できます。登録されたデータは、全国遺跡報告総覧からIRDBを通じてデータ連携し、CiNii Articlesで検索できるようになります。
文化財論文ナビでは、論文・報告・総括・資料紹介・事業報告等をすべて総称して論文と呼称しています。

公開日:2021年3月17日
名称:文化財論文ナビ
URL: https://sitereports.nabunken.go.jp/ja/search-article

■背景
国立国会図書館においては、効率的に情報を入手できるよう『雑誌記事索引』が作成されています。そのデータは国立情報学研究所が運営するCiNii Articlesに連携され、CiNii Articlesで学術情報を検索することができます。両事業は学術調査研究を支えるインフラとして、重要なデータベースです。
しかしながら、発掘調査報告書内の論考は、そもそも記事採録が非常に困難です。また市町村博物館や埋蔵文化財センターの刊行物は採録対象外となっています。このあたりの問題の所在は持田誠氏の報告に詳しくあります(https://doi.org/10.18960/seitai.66.1_265)。

奈良文化財研究所では、文化財の調査研究に資するよう全国の文化財情報を整理し発信しています。文化財の調査研究では、論文に限らず、資料報告にも資料の蓄積という観点から価値があります。そのような取り組みの一環で、考古学関連の論文情報を収集した「考古関連雑誌論文情報補完データベース」や発掘調査報告書等に含まれる論考を収集した「遺跡報告内論考データベース」を構築し運用してまいりました。しかし利便性や更新等の観点から課題がありました。


■解決策
そこで、全国遺跡報告総覧内に文化財論文ナビを新たに開発しました。以下のことが可能です。
・各機関が論文情報をWeb入力可能です。入力の際には、時代やテーマ等を登録します。
・入力したデータは、IRDBを通じてデータ連携し、CiNii Articlesで検索できるようになります。
・既にCiNii Books連携は2016年に実現しているので、1回のWeb入力で、CiNii BooksとCiNii Articlesにデータ連携させることが可能です。
 https://www.nabunken.go.jp/nabunkenblog/2016/03/cinii-books.html

・論文ごとに時代やテーマ等が設定されているので、文化財に特化した検索が可能となります。
 例えば、長野県の旧石器時代の石器に関する論文
  https://sitereports.nabunken.go.jp/ja/search-article?age%5B%5D=%E6%97%A7%E7%9F%B3%E5%99%A8&ibutu_category%5B%5D=%E7%9F%B3%E5%99%A8&pref_code%5B%5D=20
・登録論文ごとにDOIを付与します。
・考古関連雑誌論文情報補完データベース99,365件および遺跡報告内論考データベース13,906件の内、長野県・
京都府・兵庫県の一部データ676件を文化財論文ナビにデータ移行しました。今後も順次データ移行を進めます。

■その他
・登録マニュアルはこちらをご確認ください。
各種登録マニュアル・参考資料
https://sitereports.nabunken.go.jp/ja/abouts/participation
・文化財論文ナビに登録し、CiNii Articlesで検索できるまでおよそ3週間ほどかかる場合があります。
・DOIが有効するまで時間がかかる場合があります。

・登録対象は、天然記念物を含む文化財全般や隣接領域を含みます。
・機能や登録項目等は、今後も見直しを図っていきます。


■登録希望機関の方へ
データWeb登録にはアカウントが必要です。
手続きについては下記ページをご確認ください。
https://sitereports.nabunken.go.jp/ja/abouts/participation

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