平城宮跡は、多種多様な野鳥を観察することができる奈良県でも有数の野鳥スポットです。梅林や草原、ヨシ(葦)が生育する湿地帯などが広がり、豊かな自然環境が野鳥たちの生息場所になっているからです。
今回はその中から「尉鶲(ジョウビタキ)」をご紹介したいと思います。
ジョウビタキは、スズメ目・ツグミ科に分類される体長15cmほどの小鳥です。秋から冬に日本に飛来する冬鳥で、春になると繁殖地へ移動するため日本を離れます。
名前の由来である「尉(ジョウ)」は銀髪を意味し、「鶲(ヒタキ)」は「火焚」とも書き、鳴き声が火打石を叩く音に似ているところから名付けられました。
雄は頭が銀髪のような銀白色、顏が黒色で腹部が赤茶色、翼の一部に紋のような斑点があるのが特徴です。
一方、雌の体は淡褐色、尾にかけて赤茶色の部分があり雄同様の白い斑点があります。
ときおり尾を上下に揺らしながら、樹々の枝や杭などにとまりその愛らしい姿を披露してくれています。
参考:『ウィキペディア(Wikipedia)』
ジョウビタキの雄(以下同)
ジョウビタキの雌(以下同)
撮影場所
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