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全国遺跡報告総覧:遺跡位置の世界測地系10進法への簡易変換表示機能の公開

報告書詳細ページに「経緯度(世界測地系)10進数(自動生成)」項目を新設しました。
例)https://sitereports.nabunken.go.jp/ja/62990
遺跡位置情報を簡単にWebGISで使用できるようになりました。

一般的に地理院地図などのWebGISでは、位置情報を世界測地系10進法で扱います。しかしながら、古い文化財報告書は、日本測地系で記載されています。また、抄録の作成は、度分秒で作成すると定められています。そのため、WebGISで扱うには、測地系変換と10進数への変換が必要です。
全国遺跡報告総覧の位置情報の自動生成処理では、世界測地系(北緯(世界測地系)度分秒、東経(世界測地系)度分秒)に値があれば、10進法に変換して、経緯度(世界測地系)10進数(自動生成)に値をセットします。
世界測地系の値がなければ、日本測地系(北緯(日本測地系)度分秒、東経(日本測地系)度分秒)の値を10進法に変換したうえで、次の計算式で簡易変換して経緯度(世界測地系)10進数(自動生成)に値をセットします。

<簡易変換式>
世界10進数緯度 = 日本測地系10進数緯度 - 0.00010695 * 日本測地系10進数緯度 + 0.000017464 * 日本測地系10進数経度 + 0.0046017
世界10進数経度 = 日本測地系10進数経度 - 0.000046038 * 日本測地系10進数緯度 - 0.000083043 * 日本測地系10進数経度 + 0.010040

経緯度(世界測地系)10進数(自動生成)の値は、誤差がある場合があるのでご注意ください。
位置情報を簡単に使えるよう「クリップボードにコピー」アイコンを設置しました。

なお下記文献が参考になります。
山口欧志「GIS の基礎 -文化財におけるGIS利用の概要-」
高田祐一「遺跡抄録の現状と注意点」
『デジタル技術による文化財情報の記録と利活用2』http://doi.org/10.24484/sitereports.69974

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