この度、奈良文化財研究所では『奈文研論叢』を創刊し、その第1号を刊行しました。
私たち奈文研の調査研究活動を支える原動力の1つは、専門分野を異にする所員の独創的な個人研究です。『奈文研論叢』は、奈文研所員がテーマや分量にとらわれることなく、個人研究の成果を自由に発表する場になります。この論集を通じて、私たちの研究の一端に是非お触れ下さい。
※『奈文研論叢』は販売を予定しています。購入希望の方は、のちほど奈文研ホームページに掲載する案内をご覧ください。
『奈文研論叢』第1号の内容
論文
参河三嶋贄荷札の年代 山本 崇
麦垸と索餅―土器からみた古代の麺食考― 森川 実
「金琺瑯」は、なぜ「和蘭陀ノ焼物」なのか 尾野 善裕
―伝世有形文化財(考古資料)と文字史料―
古墳時代前期における木工技術の変容 浦 蓉子
古代韓国三国時代の顔料について―古墳壁画の顔料を中心に― 柳 成煜
研究ノート
舟知家住宅と金峯山寺周辺の吉野建民家 島田 敏男
大和高田市藤森十二社神社本殿の建築について 大林 潤
発掘調査による土層履歴からみた災害痕跡 小池 伸彦
資料紹介
三徳山三佛寺の近代行場絵図 吉川 聡