東院庭園の一角にあるモモの木。
発掘調査によって池の堆積土から採取した種子や花粉などを分析した結果、モモは奈良時代後期の東院庭園に植えられていたと推定されています。
庭園内を順路通りに進んでいくと出口付近に植えられており、毎年3月下旬頃から可憐なピンク色の花を咲かせます。 満開時の様子(2016年3月30日)はこちら。
満開時の華やかさに思わず歩みを止め、中央建物を背に写真撮影をされる方もおられるのではないでしょうか。
今回は、そのように華やかに咲き誇る姿ではありませんが、生命力あふれるモモをご紹介いたします。
先ほど触れた立派なモモの木から僅かな距離にあり、まるで樹皮一枚で繋がっているかのような姿をしています。
樹の基部は空洞のように見えますが、よく観察してみますと細い幹があり地中に根を張っているのが分かります。
幹からは新芽も芽吹いており、早くも花開かせて生命力の強さを誇示しているかのようです。
これから満開を迎えるモモの木。東院庭園まで足を伸ばして、生命力に溢れるモモをご覧になってみてください。
東院庭園のモモ
生命力あふれるモモ(以下同)
撮影場所
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