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東院庭園に集う

梅雨入りから早くも一か月が経過しました。

曇天の下、平城宮の東に位置する東院庭園を訪れました。

東西80m、南北100mの敷地の中央には逆L字形の池があり、朱塗りの中央建物をはじめとする隅楼、築山石組や曲水などが復原されています。

池の周囲を歩いてみますと、奈良時代に植栽されていた樹木(アカマツ、ウメ、モモ、ヤナギなど)の四季折々の姿を見ることができ、ここではゆったりとした時間が流れています。

そして水辺には様々な生物たちもやってきます。

池の西南部にある中島や岬にはカルガモが羽を休めています。ほどなくして優雅に水面を泳いでいきました。

その先の岬には白と黒の色をした野鳥、セグロセキレイが降り立ちました。長い尾をいつも上下に振っていることから別名「イシタタキ」などとも呼ばれています。

岬の先端部に配された景石(けいせき)には、シオカラトンボがとまり、小石の上には赤とんぼが羽を休めています。

中央建物の屋根の上にやってきたのは、イソヒヨドリです。個体の色が成鳥とは違うため、おそらく今春に孵化した幼鳥なのではないでしょうか。

かつては宮中の饗宴や儀式の場であった東院庭園ですが、当時の宮廷人も庭園に集う動植物を愛でていたことでしょう。

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カルガモと中央建物

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カルガモ

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カルガモ

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カルガモ

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セグロセキレイ

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セグロセキレイとシオカラトンボ

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シオカラトンボ

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シオカラトンボ

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赤とんぼ

 

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イソヒヨドリ

 

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イソヒヨドリ

 

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イソヒヨドリ

 

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築山石組 背後はアカマツ
対岸から見るとまるで仙人が現れたかのようです

 

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撮影場所
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