5月29日に孵化したヒバリのヒナですが、その後は天敵に襲われることなく順調に成長しています。
孵化4日目。親ヒバリを刺激しないように周囲を確認して巣に近づきます。
この時期はまだほぼ目は閉じたままで、親ヒバリが餌を運んでくる気配に口をぱくぱくと開けているようです。
孵化7日目。全身がふわふわの羽毛に覆われてきました。
人の気配に時々目を開きますが、巣の中で寄り添いながらほとんど動きません。親ヒバリが餌を口にくわえて巣に入ったかと思うと、代わりにヒナの糞をくわえて飛び立っていきます。巣の中はいつも清潔に保たれているのでしょう。
孵化9日目。梅雨入りした雨空の下、いつものように巣の場所を訪ねると、そこには空の巣があり三羽のヒナの姿はありません。
孵化後10日ほどで巣立つため、すでに巣を離れてしまったのでしょうか。すぐさま周囲を探してみますと、近くの草原の中に潜んでいました。丸々とした姿のヒナは未熟で飛ぶことができず、ピョンピョン跳びながら移動します。
今後数日間は巣の外で過ごし、親ヒバリの元で飛ぶ技術を身につけます。
これからの季節、平城宮跡内で地面を歩いている幼鳥を見かける機会があるかもしれません。巣から落ちたのかも?と心配に思われる方もいらっしゃるでしょう。
それは巣立って間もないヒナの可能性が高いため、決して保護したりしないでください。勘違いから人に保護される被害が後を絶たないそうですので、どうぞ静かに見守ってあげてください。
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孵化4日目(2017年6月2日) |
孵化7日目(2017年6月5日) |
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餌をくわえた親ヒバリ |
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![]() 孵化9日目(2017年6月7日) |