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文化的景観研究集会(第8回)の開催 その1:シンポジウム編

景観研究室では、2016年7月30日〜31日にかけて、文化的景観研究集会(第8回)「地域のみかたとしての文化的景観」を開催しました。

今年度の文化的景観研究集会は、2016年3月に刊行した『地域のみかた 文化的景観学のすすめ』という本を片手に、各地域や各学術分野において、文化的景観がどのような「見方」となり、また、どうやって「味方」となっていくのかを、参加者のみなさんとワークショップ形式で一緒に考える場としました。

 

研究集会には全国各地から100名以上の参加者にお集まりいただき、全員が6つのテーブルに分かれ、以下の4点を中心に議論しました。

1)感想:『地域のみかた 文化的景観学のすすめ』を読んで、地域の「見方」とは、どのようなものと思ったか

2)気づき:文化的景観という見方をもって、関わっている地域をみたとき、いままで気づかなかった特性はあるか

3)展開:関わっている地域での取り組みを踏まえて、『地域のみかた』本には十分に語られておらず、もっと議論したい視点はあるか

4)提案:文化的景観という見方を活かすとしたら、どういうことが考えられるか/何ができそうか

そして、各テーブルの所見発表のあと、全体ディスカッションをおこないました。

 

ワークショップ形式での研究集会の開催ははじめてのことでしたが、行政関係者、研究者、NPO、コンサルタント、学生と、立場に関わらず全員が意見を交換することができという面で意義ある場となったのではないでしょうか。

 

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