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ツバメのねぐら入り2016

 平城宮跡では今、ツバメのねぐら入りがピークを迎えています。

 私たちの身近な鳥でもあるツバメは、冬の時期は暖かい南国(台湾やフィリピンなど)で越冬し、春になると繁殖のために日本に戻ってきます。

 4月頃から民家の軒下などで子育てを始めるツバメ。やがて巣立ったヒナと親ツバメは河川敷のヨシ原などに集まり、集団で夜を過ごす「ねぐら」を形成します。

 7月末で最大約5万羽が確認されており、平城宮跡は全国的にも大規模なねぐらで知られています。また今年は、珍しい白い個体も一羽確認されているそうです。

 8月10日午後7時、ツバメが大極殿南西のヨシ原上空に姿を現し始めました。夕焼け雲を背に、瞬く間に黒い影は空一面を埋め尽くします。

 飛来したツバメは上空を飛び回り、徐々にその高度を下げながらヨシ原に舞い降りるのです。

 約30分後、ヨシの穂や葉に留まったツバメの鳴き声が周囲に響き渡り、ひと時の休息を迎えたようです。

 ねぐら入りは8月半ばには見頃を迎え、9月下旬頃には南国へと渡っていくそうです。

 皆さんの身近で育ったツバメたちも、きっとこのねぐらで過ごしているのではないでしょうか。ピークを迎えた今、ひと夏の風物詩を間近でぜひご覧になってみてください。

 

 

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第一次大極殿

 

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日没

 

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夕景

 

以下、ツバメの乱舞

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ヨシの穂に留まるツバメ