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文化的景観スタディーズ01『地域のみかた-文化的景観学のすすめ-』の刊行

2013年から開催してきました文化的景観学検討会での議論をまとめた本を、今年3月末に刊行しました。ご協力をいただきました各地の皆さまに心から御礼申し上げます。

すでにお届けした文化財関係の方々からは、文化的景観が何なのかやっと分かった、といったご意見や、もっと早くこうした本が欲しかったと、いったご意見をいただきました。

また、景観行政の先進地からは、「4年間、景観行政の課長を行ってきたがこの本を読んで胸のつかえがとれた」というありがたいコメントもいただいています。

このほか、行政の方々以外にも、地域づくりに関わるNPOやデザイナー、コンサルタントの方々からも予想外の好評をいただき、口コミでこの本の存在が広がっているようです。

この1年、原稿を書いてはボツに、書いてはボツにを繰り返し、大変苦しみましたが、地域に関わる皆様に届けることができて、本当に良かったです。

 

【目次】

0 私たちは暮らしの場をどうとらえてきたのか
0-1 風土と営みの表れ
0-2 風景のとらえ方
0-3 遺産としての景観
0-4〈文化的景観〉とは

1 何に気づくことがはじまりなのか
1-1 〈地域らしさ〉
1-2 風景の成り立ち
1-3 時間の積み重ね

2 地域らしさの素をどのようにみつけるのか
2-1 変わらない自然基盤
2-2 営みの変化と持続
2-3 広く視る

3 価値をどのように語ればいいのか
3-1 〈地域らしさ〉を 物語る
3-2 知識の〈つむぎなおし〉
3-3〈しっくり感〉に沿う
3-4 プランニング・マインド

4 地域が生き続けていくとはどういうことなのか
4-1 変化していくもの
4-2 柔軟であり多様であること
4-3 折り合いのマネジメント

5 未来に向けてどのようにつないでいくのか
5-1 地域の担い手
5-2 共有される風景のビジョン
5-3 地域ごとの個別解

6 いまあるしくみをどのように活かすのか
6-1 営みを応援する
6-2 場所を守る
6-3 制度としての文化的景観

これから文化的景観をはじめるあなたへ
 1 決める
 2 語る
 3 紡ぐ
 4 整える
 5 振り返る

文化的景観を考える10冊の本

 

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