平城宮跡の第一次大極殿の東側には天皇の住まいである「内裏」という建物がありました。
1300年余の時を経て、現在は内裏跡にイヌツゲ(犬黄楊)という木が植樹されています。
芽吹きの季節を迎え、艶やかな光沢のある新芽が成長して、小さな花がたくさん咲いています。
イヌツゲは雄株と雌株に分かれる常緑小高木で、丈夫な性質から生垣などに利用されることが多く、刈り込みにも耐えるためさまざまな樹形を楽しむことができます。
イヌツゲはモチノキ科に属しますが、細工物の材料として利用されるツゲ(ツゲ科)とは科が異なります。
また、イヌツゲの「イヌ」というのは「劣る」という意味合いで付けられており、「ツゲに似ているが細工の材料として劣る」と言う意味だそうです。
緑の円柱が立ち並ぶ景色は一見、不思議な光景のように思われますが、内裏の柱跡を模して円柱形に刈り込まれていると思えば納得です。
緑の柱跡が並ぶ平城宮跡にぜひお越しください。
内裏跡から第一次大極殿を望む |
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第二次大極殿付近 |
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内裏跡 |
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内裏跡 |
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イヌツゲの花とミツバチ |
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内裏跡 |
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築地回廊跡 |