奈良文化財研究所に関するさまざまな情報を発信します。

(122)子供でにぎわう資料館

ハカセ登場 楽しく見学

 発掘調査でわかったことや、文化財に関する最新の研究成果を市民のみなさんに公開するのも、奈文研の大切な仕事のひとつ。平城宮跡資料館(奈良市)、藤原宮跡資料室(橿原市)、飛鳥資料館(明日香村)は、奈文研が展示公開をおこなうための施設です。

 研究所の展示施設、というと、とても難しくて、敷居が高いイメージがありませんか? 薄暗く、うるさくすると怒られて…と、堅苦しいイメージを持っている人も多いかもしれません。

 実は、私が担当する平城宮跡資料館は、子供の来館者がとても多いのです。毎年200校もの小中学校が校外学習や修学旅行で訪れ、週末には家族連れが平城宮跡散策がてらに立ち寄るなど、とてもにぎやかで明るい雰囲気です。

 日本の歴史を習い始めたばかりの子供達は、教科書にも出てくる和同開珎や、木簡に目を輝かせ、もっと小さな子供達は、動物の造形や古代人のラクガキに歓声をあげています。

 3年前より、毎年夏休みには、子供向けの企画展も開催しています。「どうぶつ」や「ごみ」などの親しみやすいテーマで、体験もできる楽しい展示にしています。ギャラリートークでは、普段は難しい顔の研究員が、ハカセに扮(ふん)してコミカルに登場するんですよ。

 

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ハカセとなって、子供たちに展示を説明する研究員

(奈良文化財研究所研究員 中川あや)

(読売新聞2015年10月25日掲載)

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