2014年5月19日~23日の支援状況
先週に引き続き、平安時代の集落遺跡である上渋佐原田遺跡と、縄文時代中期・古代の集落遺跡である東町遺跡の発掘調査に従事しました。
上渋佐原田遺跡での奈文研チームの主な作業は、検出した建物などの各種遺構の図面作成でした。
東町遺跡では、縄文時代の竪穴建物の検出と掘り下げが本格化してきました。奈文研チームは、これに伴う図面作成や、一部の小型竪穴建物、また先週から引き続いて調査区東南隅の複式炉を精査しました。詳細な調査の結果、1基だと思っていた複式炉が、実は2基の複式炉が重複していることが判明したり、めまぐるしく状況が変化する日々です。
上渋佐原田遺跡では、多くの建物が展開している様相が明らかになってきました。古代行方郡の実力がうかがえました。東町遺跡では、重なり合う大型の竪穴建物、造形豊かな縄文土器たちから、東北の縄文文化の豊かさを実感しました。
この豊かさ取り戻し、次代に伝えるため、次週以降もしっかりと応援させていただきたいと感じています。
重複する複式炉を調査する奈文研研究員
小型竪穴建物周辺の遺構検出をおこなう奈文研研究員