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復興調査への支援(福島県南相馬市東町遺跡・上渋佐原田遺跡 その2)

2014年5月12日~16日の支援状況

 先週に引き続き、平安時代の集落遺跡である上渋佐原田遺跡の発掘調査の支援をおこない、さらに縄文時代中期・古代の集落遺跡である東町遺跡の発掘調査支援も開始しました。上渋佐原田遺跡では、検出した建物をはじめとした各種遺構の図面作成が主な作業でした。

東町遺跡では、調査区北側の遺構検出と縄文時代の竪穴建物の掘り下げが本格的にスタートし、徐々に集落遺跡の様子が明らかになりつつあります。奈文研は、調査区北側にある古代の掘立柱建物の検出から掘り下げ、図面作成をおこないました。また、調査区南東隅にある2基の複式炉(※)の図面作成と掘り下げなどの調査にも従事しました。来週以降もこれら2遺跡の調査を継続する予定です。

普段、都城や寺院が中心の調査をおこなっている奈文研のメンバーは、縄文時代の集落を調査することは滅多にないため、日々驚きと発見の連続ですが、これからもできる限りの調査支援をおこなっていきたいと考えています。

 

※ 複式炉:竪穴建物内に設けられた石組および土器を地面に埋め込んだ2種類の構造を有する炉のこと。縄文時代中期(約3000年前)の東北地方で盛んにつくられた。

 

 

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上渋佐原田遺跡で測量をする奈文研研究員

 

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東町遺跡で複式炉を精査する奈文研研究員