3月8日に無事に西トップ遺跡修復工事起工式を終えることができました。まず工事の無事を祈って5人の僧侶による読経が行われました(写真1)。その後APSARAの考古遺産局長マオ・ロア氏と、難波企画調整部長(写真2)の挨拶が行われました。挨拶の終了後、中央祠堂の石材に見立てた小形砂岩をクレーンで移動して式典は無事終了しました。
3月9日からはいよいよ解体作業の開始です。慎重に番付をし、作業員への説明を行った後に、南祠堂の北面石材から解体作業を開始しました(写真3)。各石材にSN001(南祠堂北面石材)から始まる番号を付け、クレーンでつり上げ南側の仮組場に並べます(写真4)。
今後この作業を続けるとともに、南祠堂躯体部の解体にめどが付いた段階で、躯体部の仮組を行い、次に上成基壇・中成基壇と解体を進める予定です。

写真1 修復開始式典僧侶による読経

写真2 難波部長挨拶

写真3 解体作業

写真4 仮組場の様子