奈良文化財研究所 研究報告21『デジタル技術による文化財情報の記録と利活用』2019を発行しました。
http://doi.org/10.24484/sitereports.33189
平成30年(2018)9月18日(火)から21日(金)にかけて、奈良文化財研究所にて開催した平成30年度文化財担当者専門研修「遺跡情報記録課程」の講義内容をもとに各講師が加筆・修正し、関係論考2編を追加したものです。
文化庁によるデジタル技術導入の行政的位置付けから始まり、デジタルカメラや3次元技術の導入、GISの活用事例、発掘調査報告書の電子公開、著作権について取り扱っています。
○『デジタル技術による文化財情報の記録と利活用』
Ⅰ.文化財分野におけるデジタル技術の活用
[1]埋蔵文化財保護行政におけるデジタル技術の導入について [文化庁文化財第二課埋蔵文化財部門]
[2]文化財写真におけるデジタル技術の導入 中村一郎[奈良文化財研究所]
[3]3次元技術等によるデジタル技術の導入 金田明大[奈良文化財研究所]
[4]文化財におけるデジタル技術活用の長期的動向 森本晋[奈良文化財研究所]
[5]図面類・フィルムの電子化 大橋秀亮[凸版印刷株式会社]
Ⅱ.文化財行政におけるGISの活用
[6]文化財調査におけるGISの基礎知識とQGISの実践的操作方法 石井淳平[厚沢部町]
[7]東京都府中市におけるGISの利活用 廣瀬真理子[府中市役所 ふるさと文化財課]
[8]京都府・市町村共同統合型地理情報システム(GIS)における遺跡マップの活用について 中居和志[京都府教育庁指導部文化財保護課]
[9]福岡市埋蔵文化財課のGISとその活用 板倉有大[福岡市経済観光文化局埋蔵文化財課]
[10]調査データの活用―整理と公開― 堀木真美子[公益財団法人愛知県教育・スポーツ振興財団 愛知県埋蔵文化財センター]
Ⅲ.発掘調査報告書の電子公開
[11]発掘調査報告書公開活用の展望 国武貞克[奈良文化財研究所]
[12]発掘調査報告書の電子公開による情報発信とその新たな可能性 高田祐一[奈良文化財研究所]
[13]図書館からみた発掘調査報告書 矢田貴史[島根大学附属図書館]
[14]データの集成と全国遺跡報告総覧との連携利用-『日本列島の旧石器時代遺跡』データベースの場合 野口淳[奈良文化財研究所]
[15]発掘調査報告書のウェブ公開と文化財の3D データに関する著作権の諸問題 数藤雅彦(弁護士、五常総合法律事務所)