企画調整部は、平成18年4月の組織再編により新たに発足しました。企画調整部は現在、企画調整室、文化財情報研究室、国際遺跡研究室、展示公開活用研究室、写真室からなり、奈良文化財研究所が実施するさまざまな調査・研究に係る事業について、総合的に企画を調整し、その成果の公開・活用等を進めています。
具体的には、地方公共団体などの文化財担当者に対する各種の専門的な研修の企画立案とその実施のための調整、中国・韓国・カンボジア・中央アジア諸国などと協力して奈良文化財研究所が実施している文化財の調査や保護活動の企画と調整、国際協力機構やユネスコアジア文化センター等が実施する外国人研修への協力、飛鳥資料館や平城宮跡資料館における当研究所の研究成果の公開、さらに、文化財情報の電子化の研究、文化財情報に関する各種のデータベースの作成・更新と公開・発信、文化財情報の多言語化の推進とそのための研究、遺跡や遺物をはじめとする文化財の写真撮影と写真資料の管理など、多様な事業を推進しています。
このように、企画調整部は自ら調査・研究をおこなうだけでなく、奈良文化財研究所による調査・研究成果を広く発信するとともに、地方公共団体や海外の関係機関などへの協力等を積極的に進めていくことにより、奈良文化財研究所が保有するさまざまな蓄積を社会へ還元するための核となっています。